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最寄りの夢を繋いだ、その先に

こんにちは。

突然ですが、皆さんには「夢」がありますか?

わたしは今年、30歳を目前にこれまで積み上げてきたキャリアを手放しました。仕事、お金、世間体、見栄、肩書き。身に纏っていた重りを全て取っ払うと、まるで裸にでもなったかのような気持ちになりました。

独身、アラサー、無職。

真っ黒になってホコリが被っていたわたしの心を、少しずつお掃除するように。

今日は、そんなわたしが1から切り開いていくと決めた「人生の夢」と、そこに向かうために繋いでいく「最寄りの夢」について、綴ってみようと思います。

とても長くなりそうですが…。(笑)お付き合いいただけましたら嬉しいです。


1.わたしとヨガ。

わたしがヨガと出会ったのは、ハードな仕事に心身共に疲弊し始めていた社会人2年目。当時唯一の支えだった恋人に盛大に振られ、ちょうど自暴自棄になっていた時でした。

初めてヨガをした時の不思議な感覚は忘れることができません。

小さくて静かな部屋。薄明かりの天井。ガチガチに固まった体。深く吸えない呼吸。マットに沈み込む体。「頑張らなくていい」という先生の優しい声。

「ああ。わたし、無理してたんだ。」

病気になるほどではないけれど、日々の「頑張り」や「無理」が積み重なって、体が悲鳴をあげているように感じたのです。

思いがけず、はらはらと、涙が溢れて来たのを覚えています。

「ヨガ、いいかも。」

そこから、色々な種類の「ヨガ」をやっていく中で「ヨガセラピー」という伝統的なヨガに出会いました。

ヨガには、「聖典」と呼ばれる教科書があります。ヨガをする目的や、人生を上手に生き抜くためのヒントが載っています。

元より心理学や哲学が好きだったわたしは、大学で心理学を学んだり、そういった類の本を読んだりしてきましたが、その中でもヨガの聖典には1番衝撃を受けました。

「ヨガは、体だけじゃなく、心も軽くすることができるんだ。」

気づけば会社員の傍らヨガセラピーの勉強を始め、指導者の資格を取っていました。

そして、ヨガの教えがあったからこそ、わたしは自分の心と体の声を聞き、30歳を目前にこれまでのキャリアを全て手放す決断をすることができました。

「ヨガを通して、心と体を癒したい。」

ストレス社会の現代で、病気とまでは行かないけれど、なんだか不調を抱えているかつてのわたしのような方々の選択肢の1つになりたい。

わたしは、そんな思いで師匠に付き、ヨガの道を志していくことを決めました。

2.わたしと鍼灸。

会社員を辞める直前のことです。

わたしは、ベッドの上で動けずにいました。

” 真面目で頑張り屋さん ”な性格が災い、どうやら気付かぬうちに心身のバランスを崩してしまったようなのです。

やっとの思いで会社少しお休みしましたが、心はちっとも晴れませんでした。

「ヨガをすれば、きっと何か変わるはず。」

頭ではそう思っていましたが、体は鉛のように重く、動くことはできません。

そんな時に出会ったのが、鍼灸でした。

痛みに敏感なわたしは、注射が大の苦手。鍼を体に刺すなんて、とんでもないよ…!と思っていましたが、鉛の体を何とかすべく、兼ねてより興味のあった鍼灸を1度受けてみることにしました。

「あれ、鍼って意外と痛くないんだな…。」

体に伝わる低刺激。鍼が刺さったところの筋肉が少しずつ緩み、呼吸が深くなる感覚。今までに感じたことのないリラックス。眠気と共に遠のく意識。体を纏うお灸の温もり。

ずっと頑張り詰めだったわたしの体や頭が、ふわりと緩むのを感じたのです。そして、治療が終わり起き上がった時の心の軽さ、すっきりとした感じも忘れられません。

「鍼灸って、体だけじゃなくて心もリラックスさせることができるんだ。」

ヨガだけでなく、鍼灸もできたら、技術の幅が広がるのではないか。

「鍼灸を通して、心身が辛くて動けない人にも、癒しと気力を届けたい。」

こんな思いを持って、わたしは29歳の春に鍼灸の専門学校の門を叩くことを決めました。

3.わたしの夢。

’’心と体は繋がっている’’

そんなことを身をもって体験したわたしは、「心と体を健やかに維持するための何かをしたい!」と考えるようになりました。

ストレスタフな毎日。情報過多な毎日。凄まじいスピードで過ぎ去る毎日。

顔色を伺って周りに合わせたり、介護や子育てなど大切な誰かのために奔走したり。仕事に没頭して頑張り過ぎたり、人間関係に疲れたり。

目の前のことに一生懸命で、自分のことはいつも後回し。気づいた時には、体や心はすり減ってしまっているのかもしれません。

「ほっと一息つきながら、自分を労り、自分と向き合えるような、そんな場所をつくりたい。」

体からアプローチした方がいい方には鍼灸で。心からアプローチしたほうがいい方にはヨガとカウンセリングで。

東洋医学で学ぶ食養生や、西洋医学で学ぶ姿勢の改善など、セルフケアで取り入れられることもアドバイスしながら。

お一人お一人に合わせた「オーダーメイドの癒し」をお届けしたいと思っています。

病院じゃないけど、薬でもない。心療内科じゃないけど、ただのカウンセリングでもない。ジムほどじゃないけど、体も動かしたい。お金や時間はかけられないけど、セルフケアでストレスを減らしたい。

心地よい空間で、ちょっと体を動かせて、気を遣わず愚痴やお喋りができて。日常から少しだけ離れて、笑顔になって。心と体が軽くなって、また1ヶ月頑張ろう!と思えるような場所と時間。

ほんとうは、わたしが欲しかったんです。こんな場所!(笑)

これこそが、空っぽになったわたしが見つけた「人生の夢」なのです。

そして、この夢を叶えるためには、たくさんの「最寄りの夢」を繋いでいく必要があります。

鍼灸の国家試験に合格すること。ヨガのオンラインスタジオやYouTubeの活動を細く長く続けていくこと。ご縁のあった方と真摯に向き合っていくこと。対面ヨガやイベントに挑戦すること。ヨガの聖典を学ぶこと。いつか素敵な場所を見つけてお店を作ること。地域に愛されるお店になること。多くのご縁を繋いでいくこと…。

わたしは、各駅停車でいいんです。特急電車がわたしをどんどん追い越していくけれど、1つ1つ、着実に「最寄りの夢」というステップを踏みながら、「人生の夢」へと進んでいきたいなと思います。

4.最後に。

こうして言葉にしてみると、気持ちが前向きになれるなあ…!ということに改めて気づくことができました。

夢を叶える過程には、努力や挫折や失敗がつきものです。

心が折れそうになったり、モチベーションが上がらない時、こうして夢を思い出す。自分で自分を励ますような、そんなことの意義を感じることができました。

まさに、「初心忘るるべからず」ですね◎

寒さも増してまいりましたので、みなさまどうかご自愛くださいませ。

それではまた、次回◎

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