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「ものがたり」から学ぶこと

こんにちは!

段々と夏に近づいてきましたね。わたしはあまりエアコンが得意ではないのですが、夏本番に向けてそろそろとエアコンの掃除もしなければ…!と考えている毎日です。

さて、今日はわたしが最近ハマっている「ものがたり」について備忘録してみようと思います◎


1.「ものがたり」とは?

みなさんは、小さい頃好きだった「ものがたり」はありますか?

有名なものですと、イソップ寓話の「北風と太陽」。メーテルリンクの童話の「青い鳥」中国古典の「塞翁が馬」…など色々なものがありますね。

実は、わたしがお勉強しているヨーガでも、この種の「ものがたり」を学んでいます。上記に挙げたような有名なものから、ちょっと変わったインドの物語まで!種類は様々です。

わたしはこれらの「ものがたりの教訓」に「ヨーガの智慧」を混ぜ込んだ” 心のヨーガ ”をお伝えするのがとても好きで、色々なものがたりを勉強するようになりました。

簡単なお話ばかりで、子供ちゃんにも話せそうなものが多いのですが、大人にもズコーン!と響く「気づき」を与えてくれるところが「ものがたり」の大好きなところです◎

そういえば以前、まだ慣れていなくてちょっと長すぎる記事ですが…(笑)塞翁が馬について書いてみたことがありました。

今日は、わたしの大好きなヨーガの先輩先生から教えていただいた素敵なものがたりを1つ、シェアしてみようと思います!

2.指輪を失くしたお姫様。

その昔、インドのお姫様がたくさんの家来と一緒に田んぼ道を歩いていました。

お姫様は指に、お母様からプレゼントしていただいたキラキラ光る指輪をつけていました。

あまりにも綺麗な指輪なので、光に当ててみるとどうなるだろう?と思ったお姫様は、指から指輪を外して太陽にかざしてみたのです。

すると、ふとした拍子に乗っていた馬車が揺れ、指輪が田んぼの中に落ちてしまいました。

お姫様は驚きと同時に、大切な指輪を失くしてしまったことに同様し、泣き出してしまいました。

それを見たたくさんの家来たちは、慌てて馬車を止めて田んぼの中に入っていき、指輪を探し始めました。

しかし、探せど探せど指輪は見つかりません。

どうしたものかと途方に暮れ始めたところに、1人の行者さん(修行僧)が通りかかりました。

「どうしたのですか?」

行者さんは足を止め、家来たちから事の成り行きを聞きました。

話を聞き終えた行者さんは、家来たちに向かって一言、こう言いました。

「それはみなさん、お疲れでしょう。一旦、田んぼから上がって、お休みしましょう。」

泣いていたお姫様も、行者さんの言葉に耳を傾け、田んぼで指輪を探して歩き回っていた家来たちも、全員田んぼから上がりました。

「少し目を閉じて、気持ちを落ち着けましょうね。」

そう言って各々腰を据え、30分ほど瞑想をしながらお休みをしました。

「さて、そろそろ目を開けてみてくださいね。」

行者さんの声で瞑想を辞め、目を開けてみました。

家来たちが歩き回っていたため泥で濁っていた田んぼの水が、なんと透明に澄み渡っていました。

そして、その景色の中に、キラリと光る指輪がありました。

【この話は、何を教えているのかな?】

3.この話から学んだこと。

「まさに "田んぼの状態" こそが、わたしたちの心を表しているようなお話ですよね〜。」と先輩先生に言われ、まさにその通りだなあ…と思いました。

心がザワザワ・ソワソワとして騒がしい時は、田んぼの水に泥がたち、濁っています。そのような心の状態では、「見つけたいはずの失くしてしまったもの」や「すぐそばにある大切なもの」が見えるはずもありません。

しかし、心を落ち着けて、客観的に物事をみようと静かにしている間に、泥水の泥は沈み、澄んだ水が水面に上がってきます。透明になった水のような心の状態の時、わたしたちは「見つけたいはずの失くしてしまったもの」や「すぐそばにある大切なもの」に気づくことができるのかもしれません。

わたしは、このお話を聞いてから心が穏やかではない時は少し瞑想をしたり、ヨーガをしたり、何か好きなものに触れてみたり。少しその「問題」と距離を置くようになりました。

「イライラ」「ソワソワ」「バタバタ」。こんな心の状態の時は、よく訪れます。

不安、怒り、悲しみ、妬み、苦しみ…。負の感情はいとも簡単に、心を蝕んでいき、なかなか離してくれません。

そんな時、それに捕らわれ、ずっと同じ場所で、同じことを考えているのではなく、このお話が教えてくれたように、少し時間を開けたり、距離をとったり。体を動かしてみたり、違うことに意識を向けてみたり。わたしのケースですが、その感情に気づき、自分の心を負の感情やストレスから引き離すことで、随分と感情のコントロールがしやすくなったかな?と思っています。

何か、自分の心が迷っている時は、少しその「問題」から離れてみるのも1つの道なのかもしれません。

4.最後に。

他にも、たくさん素敵なお話があり、わたしもまだ学んでいる途中ですが、「ものがたり」は奥が深くて面白いなあ…!と、ついついハマってしまっています。

子供の頃読んだ話や、馴染みの深い話でも、自分が置かれている状況や心の状態によっては、違った意味合いで聞こえたり、新たな気づきを与えてくれたりするところがまた、魅力の1つです。

みなさまの、お気に入りの「ものがたり」やおすすめのお話があれば、是非お教えいただけましたら嬉しいです!

そして、実は今日。購入したこんな本が届きました。

色々な寓話がまとまっていて、とても面白そうな1冊です。1つ1つ、楽しく!引き出しを増やしていきたいなと思います。

それではまた、次回。

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