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似合わないファッションの威力について

わたしが好きなファッションのスタイルには一貫性がない。


そしてわたしが好むスタイルの多くは
日本ではなく海外にある。


旅行中のストリート沿いで思わず立ち止まって見入ってしまうファッションがある。


大体にしてそれは、マネキンのような体型だけが着こなすことができるデザインのことが多い。

色も形もバラバラ。



やっぱりモノクロ、

Paul Smith
これ、この感じ
たまらん

そう、ポールスミスはショップの外観がこれまた素晴らしい。

この挿し色のピンク含めたレイアウト、神。


NYのどこかのショーウィンドウ
シンプル、と見せかけて
わりとエッジが効いてるんだよなあ


やはり、モノトーンは素敵。


かと思えば目にも鮮やかなビビッドカラーに心奪われる。

多分カンボジアのストリート
ペルシャ風
なんて神々しいんだろう

NYマグノリア・ベーカリー
いやかわいいってこういうことよね

服から私に明らかなメッセージが発せられる。

『あなたにはきっと似合わないわよ』

わかっています、そんなことはよく。

欧米人の小さな顔、スラリと伸びた脚、、どうやっても敵わないビジュアル面での骨格の違い。

残酷。


アジアの民族衣装でさえマネキンの体型は欧米のソレだもの。

ベトナム・ホイアンにて

知りうる限り、
ベトナムのアオザイは

世界一シンプルで、
世界一美しく、
世界一着こなすのが難しい
そんな民族衣装だと思う。


でも溜息が出るほどに美しい。

だからわたしは立ち止まる。

“わたしに似合うファッション”とは別次元の芸術的な仕上がりのファッションに魅了される。

美しいというのは文化を越えて正義である。


最後に、


わたしが今までみてきたショーウィンドウのなかで最も強烈なオーラを放っていたソレ

イタリアで出くわしたVALENTINOのワンピース

ミラノにて
VALENTINO
ボルケーノドレス

それを手に入れようと思えばそうすることのできるシステムのうえに、

おいそれとは手出しできない値段をつけて、すべての人に向けて展示されているのであります。














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