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いつか綺麗な花が咲くと信じて
こんにちは!めぐみです。
今回は、私自身のエピソード付きで「教育の効果はすぐには表れない」ということについて書いてみます。
思考力を伸ばすには
私が高学年の担任をしていた時のことです。
その年の私のテーマは「子供たちの思考力をいかに伸ばすか」でした。
答えのない人生を生きていく上で、自分なりに考えて自分の納得のいく答えを自分で見出していく力が絶対必要だと思ったんです。
つまりそれは考える力、思考力です。
私は子供たちの思考力を伸ばすために、学校図書館に置いてある子供向け新聞を使った宿題を出すことにしました。
まず、最新号ではない、もう誰も読まない新聞を学級に置かせてもらいました。
その中から、子供たち一人一人が自分の気になった記事を選び、毎週末の宿題として持ち帰りました。
記事ついての自分なりの意見文を書く、という宿題です。
つけさせたかった3つの力
子供たちにつけさせたかった力は、詳しく書くと次の3つです。
・新聞に書いてあることを読み取る力(読解力)
・記事に対する自分の意見を考える力(思考力)
・自分の意見を分かりやすく文章にする力(言語化力)
やってみると、子供たちの中には自分の興味のある分野を深掘りする子もいれば、色々な記事を読んで興味を広げる子もいました。
自分の意見はもてるのに、それを言語化するのが苦手な子もいれば、自分の意見を考えることはできるが、その意見の理由を明確に示すのが難しい子もいました。
4月から3月まで1年間続け、読んだ記事の量は相当なものになりました。
その過程で、子供たちの文章はとても上手になりました。
子供たちの感想としては、
・今までよりニュースに興味をもつようになった
・自分では調べない、普通に生活していたら知ることのないニュースを知ることができた
・お気に入りの新聞を見つけた
などがありました。
後半からは、自分の意見を根拠を持って書く力、説得力のある文章を分かりやすく書く力をつけて欲しくて、さらに長めの小論文をやりました。
テーマは戦争や環境問題などです。
子供たちにとっては大変だっただろうと思いますが、確実に力にはなったと思います。
すぐには成果は出ない
でも、この取り組みにも言えることですが、本当に確かな力になったのか、確実に力が伸びたのかどうかは、すぐには分かりません。
教育の効果ってすぐには出ないものですよね。
でもいつか、「ああ、あの時のあの宿題が役に立ったな。」と思ってもらえたら嬉しいなと思って1年間続けました。
続けることが大事だと。
そう考えたのには理由があります。
私はnoteも含めて文章を書くことが好きなのですが、それはなぜだろうと考えたんです。
そして、大学院生の時に修士論文を書いたことと、教員採用試験で小論文をたくさん練習したことを思い出したんです。
その時は力がついたなんて思わなかったのですが、あの時に書く力や思考力が鍛えられたのだと、今になって思います。
後になって「あの時のあれのおかげだな。」と気付きました。
教育ってそういうものなのかもしれません。
後にならないとよくわからない。
気長に成長を待つ忍耐力が必要ですね。
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