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デザイン | 建築 | 環境 | 愛着 | ものづくり 人にも環境にも優しい表現者を目指して。 見たもの、感じたこと、自分の記録。

マガジン

  • 自分を知る

    適応障害になったことをきっかけに、自分の心と向き合うことを始めました。これはその記録たち。

  • HSP日記

    自分のなかのあるあると悩み。

  • こだわりのモノたち

    完全なる独断と偏見による、推しプロダクト。 ただモノへの愛を語るだけのマガジンです。

  • 環境問題を考える

    環境問題について知ったこと、感じたこと。

最近の記事

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2028年6月30日に、またここで会おう

『2020年6月30日にまたここで会おう』 これは昨年急逝した瀧本哲史さんの、「伝説」の講義である。 つい先日、いつものようにフェイスブックをチェックしていたときに、たまたまこの講義に関するサイトを見つけた。恥ずかしながら瀧本さんのことは全く知らなかったのだが、このような「大人」や「先輩」の話や講義を聞くのが元々好きだったので、ちょっとした興味本位でページを開いてみた。 初めはちょっとだけ見て終わりにする予定だったのだが、読み始めると手が止まらず、結局一気に読んでしまった

    • 自分の歩幅、他者の歩幅

      デザイナーとして、女性として、そして母親として生きるということ。 それがどういうことなのか、数年前からぼんやりと考え続けていた。 私は母親ではない。でも自分が親に育てられたこれまでの記憶を辿る限り、専業主婦の母でさえ大変そうだったのだから、働きながら誰かの母親を務めることは、きっと想像を絶する大変さなのだろうと前々から思っていた。 年齢的にも今のスキル的にも、キャリアはこれから。何なら年齢関係なく一生これからだと思っていそうな自分は、誰かの親になりたいと思ったことがない。

      • 安売りは、もうやめる

        めぐむちゃんは宝のような人なんだから、安売りしちゃダメだよ。 自分ではわかってないみたいだけど。 数年前から仲良くさせてもらっている方に、そう言われた。 宝のような人。 そんなことを誰かに言われるなんて、思ったことがあっただろうか。 彼女とは、7年前に初めて出会った。私は大学生だった。彼女はもう社会人で、当時は研究者だった。 初めから直接話す機会があったわけではなかった。私が他の方と話している様子を見て、声をかけてくれた。そこから仲良くなり、時々会って話すようになった。

        • "喪"の作業 #1 原因とプロセスの解釈

          先日ひっそりと始めた、"喪"の作業。 悲しみ・苦しみを自分の中から"言葉"という形で外に出してあげること。 小学生の頃から無意識的にやっていたことだった。 嬉しいときよりも悲しいときの方が書きたくなるのはなんでだろう?とずっと疑問に思っていたのだけど、適応障害について理解しようと手に取った本にその答えのようなものが記されていた。 "悲しみを言葉にすることは、喪の作業である" なるほど、自分は"負の感情"を整理して、気持ちを落ち着かせるためにやっていたんだ。この一文に出会

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        2028年6月30日に、またここで会おう

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        記事

          "喪"の作業

          2ヶ月ほど前、適応障害と診断された。 (診断こそされたけど、"適応障害"というのは病気というより、あくまで状態を言語化したものだと思っている。その時期の自分が持った特性みたいなイメージ。これは人によるかもだけど…自分はそう捉えた方が気持ちが楽なので。) 今思うと当時は、1日の中で"何もしない時間"が全くない状態だった。 仕事にプライベートに、寝ている時間以外はずっと考え事をしていた。寝たら忘れるが特技だったはずなのに、起きてすぐに考えていたことを思い出し、鬱々とした気持ち

          "喪"の作業

          キャンバス

          誕生日と年末は、自分の中で一番「節目」のようなものを感じる日。1年という単位がわかりやすいから、ついつい前の1年間を振り返りたくなる。 今年もそんな日がやってきた。 仕事を終え、早めの夕飯をとり、夜のカフェへ出かけた。 わざわざ夜に家を出て作業するのは初めてかもしれない。 27歳の1年間は、思い返そうとしてもうまく思い出せない。 何の出来事もなかったのではなくて、むしろいろんなことがありすぎて、脳みその記憶が追いついていないか、あるいは無意識的に忘れたいと思っているか。

          キャンバス

          成長の記録、になるはずの何か

          久しぶりに記事を書く気持ちになってnoteを開いたら、2ヶ月ほど前に書いた記事を見つけた。 今思うと、このとき既に適応障害になっていたのだなと思う。 (適応障害については別の記事で書こうと思う) 2ヶ月経った今、当時とは考え方が変わった部分もあるのだけど、記録として残しておこうと思う。 2024.04.07 付き合って1年ちょっと、同棲し始めて10ヶ月弱。 彼と別れることになった。 ことの発端は年末年始。 私よりも年上で、すぐにでも結婚したい彼に対して、まだキャリアを

          成長の記録、になるはずの何か

          初めての、母の日

          5月12日。今日は、母の日。 小さい頃は、母の日の意味がわからなかった。 何の感謝を伝えれば良いのかわからなかったし、かと言って、形だけ感謝してるふりもしたくなかった。 我ながら、ひねくれた子供だったと思う。 わたしは家族も実家も、好きではなかった。 両親の仲は悪い。お金のやりとりだけ、メモ書き、ダイニングテーブル上で。日常の中で直接言葉を交わす事は、ほとんどない。 両親が、そして家庭がそんな空気になったのは、私が10歳の頃に起きたある"出来事"(一般的に男女間であるト

          初めての、母の日

          「自分のため」の寄付

          2年半かけて伸ばしていたロングヘア。 バッサリと切り落としてショートになった。 切った長さは、32cm。 ヘアドネーションってなに? 「ヘアドネーション」という言葉を聞いたことがあるだろうか。 先日私が調べた時点では、実施しているのはJHD&C、NPO法人HERO、つな髪の3団体。 「ヘアドネーション」で検索するとドネーションの仕組みや方法などが一通り見られると思う。 私がこの取り組みを初めて知ったのは10年ほど前。まだ高校生だった。 当時は自分ごととして捉えることは

          「自分のため」の寄付

          2023振り返り -暮らしとデザイン-

          12月31日。今年もこの日がやってきた。 もうやってきてしまったか、早いな、という焦りのような気持ちと、 ああ、今年も無事1年が終わるのかという安堵のような気持ちが入り混じる、不思議な気持ちの日。 大晦日に1年を振り返って記録を残す習慣も、気づけば10年目くらいになった。高校〜大学の頃は手帳に、大学院生になってからはこのnoteに。 毎年フリースタイルでやっていて、机の上でPC(あるいは手帳)を開いてみて、その場で感じたことをその時良いと思ったまとめ方で書き連ねている。 今

          2023振り返り -暮らしとデザイン-

          考えを外に出す勇気

          2023.03.10 トウキョウ建築コレクション(通称トウコレ)2023、修士論文展の公開審査会にファイナリストとして参加した。 自分は『中山間地域内で自然形状木の建材利用を容易にする情報技術の研究』というタイトル。曲がりや枝分かれを持った"クセのある木"である自然形状木を、3DスキャンやMR(複合現実)などの情報技術を使うことによって設計や製作に取り込めるようにしよう、ということを試みた研究である。 Youtubeの映像では1つ目(上のリンク)の59:50-で発表、1:3

          考えを外に出す勇気

          初めての"冒険"

          2022.12.29-31 "秋川・多摩川 journey vol.4" 昨年の暮れ、羽田から檜原村(と言いつつゴールは武蔵五日市)に向かって多摩川と秋川沿いを歩いて遡るという企画に参加してきた。 2泊3日、総距離にして70km。 この企画自体は今回で4回目。1回目の2018年は檜原から羽田を目指してボートで下り、2回目の2019年は檜原から羽田を歩いて下り、そして3回目の2020年は多摩川の源流・笠取山(山梨県)に向かって登ったのだとか。 わたし自身は今回が初めての参加

          初めての"冒険"

          地に足つけて、軸をつくる

          秋頃から続く忙しさをそのままに、大掃除もしないまま2023年がやってきてしまった。 仕事自体はクリスマス頃にひと段落していたのだけど、思いもよらぬ方から想いを告げられたり、長年付き合っていた恋人に対するもやもやした気持ちを整理せざるを得なくなったり、はたまた羽田から多摩川沿いを歩いて遡ってみたり、いろんなジャンルの出来事がどっと押し寄せてきていた。 多摩川と秋川を遡るイベントに大晦日の夕方まで参加し、ヘトヘトの身体でようやく家に帰ったけれど、例年のように1年の振り返りをす

          地に足つけて、軸をつくる

          言葉

          私の周りの人は、よく、私に言葉を刻んでくれる。 今に始まった話でもないのだけど、今年は特にそのことを強く感じた1年だった。一部今年のことではないものもあるけれど、この機会に記録しておこうかなと思う。 「めぐは、お金が稼げる / 稼げないだけじゃない、大切なことがわかる人」 昨年、久しぶりに会った小学校の恩師。将来のことについて悩んでいた時期で、叶えたい夢や就職のことについて相談したとき、この言葉をくれた。 わたしがクラスの友人とうまく馴染めなかったとき、そっと見守っていて

          自分の力でドライブする

          記事を書きかけたまま仕事と生活に追われ、気がついたら1ヶ月前のことになってしまっていた、、 中途半端な文だけど、とりあえずでも自分の記録として残しておこうと思う。 働き始めて3週間が経とうとしている。 この3週間の体感速度は不思議で、1日はあっという間に感じるのに、数日前、数週間前のことはずっと前のことに感じる。 終始研究の進み具合をもうプッシュし始めた、今年の春〜夏と近い感覚がある。しっかり一つのことに集中している(というかせざるを得ない)感じ。 この3週間は、プロポー

          自分の力でドライブする

          答え

          先月末、大学院を修了した。 コロナが始まって半年くらいのタイミングで入学したこともあり、授業や研究室の活動はオンラインがベース。研究室の同期全員で集まれたのは、この日が初めてだった。顔も名前も知っているのに、生身の人間として対峙するのが初めてで、思ったより背が高いなあとか、不思議な「はじめまして」だなあ、とか、色んなことを思った。 やっと集まれたみんなで、修了後はどこで何をするのか、という話をした。 秋入学だったこともあり日本人は私だけなのだけど、母国中国に帰るという女の