「残暑御見舞申し上げます」
残暑が厳しすぎる。
「暑中お見舞申し上げます」
なんて夏にはがき出す風習があったこと、もう今の子どもたちは知らないんだろうなあ。
今住んでいるところは古いビルで1階が駐車場になっている。
夏になると駐車場の天井に風鈴がいくつも吊るされて、涼やかな音が耳に嬉しい。
夕方になるとほんのりお線香の香り(蚊取り線香かな)がして、THE日本の夏!
管理人のおばあちゃんがきっと、何十年もそうして日本の夏を過ごしてきたのだろう。
汗だくでエレベーターを待っているときの不快感が、風鈴の音とお線香の香りでふっと和らぐ。
今年は花火を見なかったな。浴衣を着なかったな。
娘も親と一緒には行きたがらない年齢になった。(13歳)
私はこの夏今までにないくらいの滝汗を経験した。(更年期)
変わってゆくものと変わらないもの。
大切にしたいものをちゃんと大切にして、だれかの心をふっと和ませることができるような、そんな日本のおばあちゃんになりたい。
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