見出し画像

「社員の7割に嫌われたら辞めよう」と決めてコミュニケーションを取りまくったら会社が好きになった話

「自分が動けば世界は変わる」という当たり前すぎることを実感した1年だった。

コロナ禍の去年5月に入社して、会社にほぼ行かない生活が1年つづいたときに「入社した気が全然しない……!!!!」という焦燥感を覚えた。

リモートワークってめっっっっちゃ寂しい。会社で誰とも仲良くできず、どこにも所属できていない孤独感がすさまじかった。会社の仕組みが悪いわけではなく、週5の完全なリモートワークに自分が向いていないことに気づいたのだ。

リモート環境でのコミュニケーションが苦手すぎて、人とどう接していいのかわからなかった。Slackのスタンプを押すのを躊躇するくらい消極的になっていた。「あれ?俺もしかして寂しくて会社辞めるんじゃない?」とウサギ並の精神状態だった。

半年前の謎の宣言

そこで、入社して1年経った今年の6月頃から「このままじゃ俺は寂しくて死ぬかもしれない…!!!」と思い、脳のスイッチをバチッと切り替えた。「社員の7割に嫌われたら会社辞めればいいや!!」と自分の頭を麻痺させて、コミュニケーションを積極的にとっていくことにしたのだ。

そこから今日までの半年は猪突猛進にコミュニケーションをとっていった。週1で話したことない人とランチする機会をつくったり、社内イベントをやってみたり、様々なことに手をだした。

「社内でなにかしらやっている人」という認識はされるようにはなったんじゃないかなと思っている。(誰もそんなこと思っていなかったらとんだ赤っ恥である)

また、社内で話せる人が増えたことで、会社をより好きになり、業務への取り組みにも熱が入るようになった実感がある。自分の会社が好きになれるかどうかって「雑談したことのある人数」や「社内で所属しているコミュニティの数」にも比例するのではないだろうか。

社内でコミュニケーションをとるために自分が企画したこと


-- 好きなものLT大会

  • 社員の誰かが好きなものを1人5分でLTする大会

  • LTをすることで自己紹介にもなる

  • 30分以内で終わりにすることで、気軽に見てもらえる形にした

  • noteはおもしろい趣味の人が多いので、「みんなの好きなことを知りたい」と自分が思っていた


-- ランダム20分雑談

  • オンラインで4人集めて、4分ずつ会話の主役を交代する雑談会

  • 「リモートワークになると突発的な雑談が減って、特定の人としか話さなくなる」問題を解決できないかなと思いやってみた

  • 「これを機会に仲良くなる」を目指すわけではなく、「社内で話したことがある人」を増やすことが目的。キッカケづくりになればいいなと

  • 自分は企画だけで参加はしていないが、わりと好評だったのでまたやりたい


--  文章の勉強会

  • 新聞記者を経歴にもつ塩畑さんに教えてもらたいことがあり、ランチに誘って色々と聞く機会があった

    • そのランチのときに「この知識を独り占めするのではなく、社員に共有した方が有益なんじゃないか?」と思って勉強会にした

  • 今後も定期的にやっていく予定


-- おすすめのnoteクリエイターを紹介する会

  • 好きなnoteクリエイターを発表していく社内イベント

  • Slackで「みんなのおすすめのクリエイター知りたいよね」みたいな会話から、「募集して社内でやってみっか」みたいな流れで開催

  • 楽しかったのでまたやりたい


-- お題を決めてみんなでnoteを書く企画

  • 「お題があった方がnote書きやすいんじゃないか?」と思ったので、社員が同じお題でnoteを書く企画を始めた

  • 部活動-noteというSlackチャンネルでやっている

    • ぜひ入ってくれよな!!!

  • 今年はあまり回数できなかったので、来年は定期的にやっていきたい


-- 週1で話したことない人とランチする

  • 個人的な趣味ではあるが、「話したことない人を誘ってランチ」を週1くらいでやっていた(緊急事態宣言中はZoomで)

  • 「この人、誘って大丈夫かな…?」と不安に思っていた時期もあったけれど、最近はなにも感じなくなった

    • たいていの人は断らない

    • 断られたとしてもそれはそれで仕方がない

  • このランチ会をやったことによって、プライベートでも遊ぶようになった同僚もいる

    • 「自分とは性格が合わないだろうな〜」と思っていた人が会話しやすかったり、「この人と超仲良くなれそう!!」と思った人とは実は会話が噛み合なかったりするからおもしろい

    • 話してみないとわからない


自分が動けば世界は変わる


社内で動いた成果もあり、初対面の社員から「知り合い多いですよね」「もっと長く働いていると思っていました」と言われることが増えてきた。ブランディング大成功である。(実際には社内で仲良いと胸を張って言えるのは4人くらいだ)

自分の精神的にもだいぶ変わり、「会社に所属している」という気持ちが強くなった。

「リモートワークで人と密にコミュニケーションをとりたいと思ったら、自分から動くしかない」。こんな当たり前すぎることを理解するのに1年もかかってしまった。

完全に余談であるが、少し前に同僚を誘って趣味でPodcastを始めた。

半年前だったら「社内で誰か誘う」こと自体が選択肢としてありえなかったことなので偉大な進歩だ。新しいこと始めるの楽し〜〜!!

社内で人を誘うときの心構え


会社でなにか企画するときは、「何も気にしない」ことを信条としている。自分で自分を騙して脳を麻痺させて行動しているのだ。自分が気にしたところで相手には伝わらないし、現実は何も進まないので。

  • 「7割の人に嫌われたら会社辞めればいいや」精神

  • 「みんなが俺のことを大大大好き」だと思って行動する

  • コミュニケーションをとったことで誰かに嫌われたとしても、仕事の連絡ができなくなるわけではない

    • 相手に嫌われたことで「返信をしてくれなくなった」などの事態があれば、逆にその人に問題がある

  • 失敗しても1週間も経てばみんな忘れるし、地球規模で考えたら小さすぎるできごと

多様性を受け入れてくれる会社に感謝


「業務に関係ないことに時間をかけるのはどうなの?」

と考える人もいるかもしれないが、noteでは会社として「社内コミュニケーション活性化」というプロジェクトが存在している。名前のとおり、社内でのコミュニケーションを増やすための施策を行っていくプロジェクトだ。

このプロジェクトがあることで、会社として様々な取り組みに挑戦することができる。先ほど紹介した「20分雑談」や「LT大会」などはその一環として行った企画だ。

もし、社員の中で「色んな人と話してみたい〜〜〜〜」と思っている人がいたら、来季はぜひプロジェクトに参加してみてほしい。プロジェクトに入った時点でいろんな部署の人と話せて楽しいから!!!

コミュニケーションが増えることで、業務をよりがんばろうと思える

コミュニケーションが増えたことで、以前より会社を好きになり、結果的に業務への集中力が増したように感じる。好きな人たちと一緒に働くことは1つの原動力になっていくのだ。

広く浅く関わっていきたい


「会社の人と仲良い方がえらい!」「みんなコミュニケーションとっていこうぜ!!」などとはまったく思わない。コミュニケーションとりたい人だけがとればいいと個人的には思っている。

僕は社内でインタビュー記事を書いたり、エンジニアPodcastの企画を行ったりしているため、人と関わる機会が多い。そのため、広く浅く関わりがあった方が仕事がしやすくなるメリットがあるのだ。

全く話したことない人よりも、1回でも会ったことがある人の方が格段に仕事がしやすくなるしね。

まあ、でもそんな利己的な考えよりも、行動原理としては「知り合いがいっぱいいたほうが楽しいじゃん!!!!」という気持ちの方が強い。好きで行動しているのが9割で、仕事がしやすくなるという理由は建前の1割だ。

ただし、人と深く関わりすぎると相手の嫌なところも見えてしまうため、ある程度の線引はしていきたいと考えている。社内でコミュニケーションは今後も増やしていくけれど、広く浅くがちょうど良い距離感かなと。

コミュニケーションは必須ではないが、コミュニケーションをとることで自分も世界も変わる


僕自信は「誰とでも仲良くなれるコミュニケーション強者」とかではなく、「そこそこコミュニケーションがとれる」レベルの人間である。

それでも、恐れずに自分から行動することで周りの反応も変わっていく。冒頭に書いたとおり、当たり前すぎることが身にしみるようにわかった1年だった。

「人は環境によって変わる」という話しをよく聞くが、その「環境」という言葉の中には自分自身も含まれているのだと思う。自分自身が動くことで、身近な人の反応が変わっていき、それが波のように大きくなっていくのだ。

あ、なんかかっこいい締めのセリフ書けたので終わり。

この記事はnote社のアドベントカレンダーの6日目の記事です



去年もnoteのアドベントカレンダーは存在していたのだけれど、「俺が参加していいのだろうか…?」と思い込んで参加しなかった。それくらい1年前の自分は消極的になっていたのだ。

行動すればなにかしたら結果はついてくる。そう信じて、来年もいろいろとやっていくぞ〜〜〜〜〜〜〜!!


この記事が参加している募集

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?