夕方のイオンにて、つらつらと
息子の塾を待つ間、いつものイオンへ来た。
4時半までは、じりじりと焦げそう、と言うよりは溶けそうだった日差しが、5時になるとすうっと勢いを弱め、涼しい風が気持ちも気温も宥めるように吹いてくる。
田舎はいいな、と、つい思ってしまう。
この涼しさと解放感は、ビルに囲まれた都会では得られない。
というか、そうした「自然からもらえる癒し」を嬉しいと思う自分になった。
歳を重ねたせいもあるだろう。
若い頃は、とあまり言いたくないけれど、もっとピリピリしていた頃は、都会のビリビリする日差しと熱気を浴びて、「これが私の求めているものだ」と思っている節があった。
そういう時期はそういう時期でありだと思う。その頃にしかできないこともあった。
でも、今は、
自分より若くてエネルギーがある命と身近に接している今は、「昔よりも自分に残されている時間は多くない」と感じるし、
「無理してついていきたい」と言うより、「自然体でできることを積み上げていこう」と言う気持ちが強くなっていて
色を薄めていく夏空と、かたちを崩していく入道雲と、熱気を追い出すような夕方の風に吹かれながら、イオンの外に置かれたベンチで、100円のメロンパンと値段の割においしいホットコーヒーを飲みながら
スマホ画面に、左右の2本指フリックで文章を綴るこの時間が
誰にも邪魔されない、とても心地いい時間で、
ともすれば、心地よすぎて微笑すら浮かべる怪しいオバハンになりそうな時間で
そんな時間を持てる人生を送ることは、私1人ではできないことなので
この世界の全てに、イオンの片隅で感謝したくなる、一歩間違えば怪しさ極まりない
でも、とてつもなくありがたい日常の1コマを
こうして、文字にしてみたくなったのでした。
この文章を書き始めたときの空がトップの画像ですが
おしまいに、書き終わりの空を残しておきたいと思います。
今日も、読んでくださってありがとうございました💓