🚐お迎えサバイバル🚘️
いまの職場でパート勤めをするようになって、もう10年になる。
職場では送迎もしているので、日によって軽自動車からワンボックスまで、いろんなサイズ、いろんなタイプの車でご利用者さんを送り迎えする。おかげで、運転はだいぶ上手くなったし、この10年で地域のいろんな道を知ることができた。
晴れの日、雨の日、いろんなお天気
せまい道、広い道、いろんな道があり
家も、掘っ立て小屋から新築までいろんな物件へ送迎に行ったけれど
今日は、工事中の道に関わるお話。
そして、地図に弱い方にはちょっと伝わりにくい話かもしれません💦何となく思い描きながらドウゾ👇️
今朝の私は、片道7分くらいの隣町へ、車イスのまま乗車する方をふくめ、3人のご利用者さんをお迎えに行くコース。
いつもは車イスの方を最初に乗せていくのだけれど、まだ支度ができておらず、他を回ってからうかがうことになった。
ここまでは、たまにあることなので想定内。
すぐ近くの、踊り大好きな100歳越えのおばあちゃん、トミさん(仮名)を先に車に乗せ、海から歩いて1分の家に住むヤエさん(こちらも仮名)をお迎えに行く。
ヤエさんの家は、軽自動車でも入れない路地の奥にあるが、別方向に伸びる2本の路地の起点になっている。それぞれの路地は車が入れる広さの道路へ繋がっていて、1本目の路地Aは道路Bに、2本目の路地Cは、道路Dに繋がっている。
そして、ヤエさんの家→路地A→道路B→道路D→路地Cを辿れば、ワンブロックをぐるりと回ってヤエさんの家に戻ってくることができる。
ヤエさんはいつも、路地Aと道路Bが交わるところで待っていてくれるのだが、この日は生憎、道路Bが工事中だった。
道路Bの入口には、工事用のトラックがドドンと停まっており、車が入ることはできない。
工事が入ることは前もってわかっていたので、あらかじめ、路地Aでなく路地Cを通ってきてもらい、道路Dで車に乗ってもらうはずだったのだが。。。
道路Dに車を停め、路地Cをたどってヤエさんの家に向かうも、ヤエさんの姿はない。
もしや、と思ってヤエさんの家から路地Aのほうを見ると
😮ヤエさん、いつものとこにおるやん!!🤣
いやでもそっち、入れないのよ🤣🤣
路地Cのほうへ来てもらおうにも、ヤエさんは耳が遠い👂️
結局、近くまで行って声をかけるしかないので、えっほえっほと路地Aを走って、ヤエさんに近づく。
😲ヤエさーん!!😲
と呼びかけた私の声は、
🚧ごおんごおんごおん💨🚧
と、工事の音にかき消され
肩をたたいてようやく気づいてくれたヤエさんの前で、私はハアハアと息を切らしていた。
そんな私にヤエさんは
「🚧車、入れないねえ⛔」
と、ひとこと。
…ええ、まったくその通りです😔
すると。
そんな私たちに気づいた工事のおじさんが、なんと、トラックをどかしてくれた。
😉チャンス到来‼️😏
ここまで半ブロック、朝からマラソンした甲斐があったというものである。
工事のおじさんにお礼を言い、ヤエさんに
「車を回してくるから、ここで待っていてください!」と告げ、道路Bを駆け、車を停めてある道路Dまで残り半ブロックを走り抜ける。
そしてようやく、車まで戻ってきたとき、私の目は点になった。
😲車の周りに、人だかりができている😲
…まあ、人だかりと言っても田舎なので、4人程度なのだけれど、田舎で大人が4人集まっていると、かなり目立つ。
車の中に残してきたトミさんに何かあったかと一瞬思ったが、人だかりからは笑い声と、和やかな空気が。
近づいてみると、トミさんの姿を久々に見つけたおばさま達(姐さんたち、ですね!)が、喜んであれこれ声をかけてくれていたよう。
何でも、トミさんの昔の仲間、とのことで、100歳越えのトミさんより20~30も若そうな(と言っても70代とか80代の…)姐さん方。
😲ってか、100歳の人脈ハンパないわ‼️😲
こうやって気軽に声をかけてもらえるところ、田舎はありがたいなぁ、とあったかい気持ちになりつつ💓
そのまま浜へ、朝の散歩に行くという姐さんがたと別れ、車を道路Bの入り口へ近づけていくと
切り返せる場所がないので、バックのまま道路Bを進んでいく私の車を
ヘルメットをかぶり、安全棒を手にしたおじさんが、「オーライ、オーライ」と誘導してくれるではありませんか⛑️
しかも、その先には、
ヘルメットをかぶり、ワークマンの黒い現場服の上からでも筋肉の盛り上りがわかる屈強なおじさんたちが数人、
まるでSPのごとく、小柄なヤエさんを守るように、側についてくれている光景が。
👵ハァ、あたしゃ、ありがたくて涙が出たネ💖
…いろんなハンデはありつつ、いろんな方々のご協力のもと、無事に送迎を終えることができました。というお話でした。
…でもちょっと、立派なおじさんたちにかしづかれたヤエさんの姿が、おもしろかったのはナイショ🤫
※アルゴさん、イラストをお借りしました!ありがとうございます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?