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日々好物 vol.19

#草加せんべい


ダさいたま県草加市の名物

といえば、こちら


草加せんべい


かつて、草加市民だったワタクシ。

せんべい屋があちこちにあったのを覚えています。特に、草加駅前はせんべいストリートだったな。

ちょっと調べてみたら、せんべい屋は市内に60軒もあるそうでびっくり。


もともと草加は、江戸から日光をつなぐ街道沿いの宿場町。

米と醤油(野田=キッコーマンも近い)に恵まれた土地だったため、保存食として、米をついて平たく伸ばし、醤油をつけて焼いた「せんべい」が生まれたのだそう。

宿場町の茶屋で「おせん」さんというおばあちゃんが、せんべいを焼いていたから、という昔話もあります。

あの松尾芭蕉も食べたとか食べないとか。

大正天皇が召し上がったとか。


そんな草加せんべいのなかでも

我が家の定番だったのが

「丸草一福(まるそういちふく)」

のおせんべい🍘


シンプルに、お米と醤油だけでできたおせんべいですが

かたさ、醤油の香り、すべてがおいしい


ふつう、せんべいといえば、

海苔が巻いてあったりザラメがついていたり七味が振ってあったり

味の違いで変化をつけますが


丸草一福のおせんべいは

しょうゆせんべいだけで

松、梅、柳の3等級あります

(「高砂」という最上級もありますが、実はまだ食べたことがありません!)

そして、堅さ、大きさ、味、
それぞれに違いがあります


私が特に好きなのは、松印

丸草一福の松印せんべいは
他の草加せんべいと比べても
特に堅焼き

噛むと、ぼりぼりぼりん、と
振動が顎の骨を伝わって
下手すると歯が欠けることも(笑)

でも、その堅さがいいんです
「ああ、草加せんべいを食べてる」
って感じ

そして、醤油の豊かな香りは
せんべいの袋を開けたとたん
部屋中にひろがるほど

ただのしょっぱい醤油ではなく
塩味はむしろ控えめで
味わいの深さと
うま味の強さがきわだつ
特別な醤油

せんべいをつくる水にも
特別な地下水を使っているそう


そんな松印せんべい

昔は、黄緑の大きな稲穂が
円でくくられたデザインの
袋に入っていました

家紋のような稲のデザインが
結構かっこよくて

たまに「復刻版」を出してくれたら
うれしいなと思います


草加せんべいは今や

しょうゆ味以外に、いろいろな味があることもそうですが

ソフトクリームやハンバーガーになったり、「せんべいテーマパーク」ができたりと

https://www.yamakosenbei.co.jp/?page_id=91


「草加せんべい味」をいろいろな食品に広めつつあります


甘いもの好きや
歯の悪い方にはなかなか
ハードルの高いせんべいですが


草加に縁のない方でも

ご賞味いただけたら嬉しいです







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