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本棚見ながら、語るだけ vol.1

——むささびさん、よろしくお願いします。

こちらこそ、よろしくお願いします。

——本日は、ご自宅の本棚をお見せいただけるとのことですが。

はい。
このような機会をいただき、ありがとうございます。
本日は我が家の本棚をお見せしながら、思い出話などができればと思っております。

——楽しみです。それでは、早速お願いいたします。



新潮文庫①

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まずは、新潮文庫の本棚からご紹介します。
我が家の本棚は、基本的に出版社別に本が並んでいます。

——そうなんですね。

同じ出版社の中では著者の名前順で、そして同じ著者の中では整理番号が若い順に並んでいます。
新潮文庫は、安部公房さんの「あ」から始まっていますね。

――なるほど、わかりました。この中で、特にお気に入りの作品はどちらでしょうか?

この中ですと、『江戸川乱歩傑作選』でしょうか。
私が初めて乱歩に触れた本だったのですが、「D坂の殺人事件」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」など、これ一冊で乱歩の有名どころを全て読めるという贅沢な作品です。
特に「人間椅子」を読んだときの衝撃は、忘れがたいものがありますね……。

――あれは狂気ですよね……。それでは、次の棚に参りましょう。



新潮文庫②

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同じ著者の作品がたくさんある場合は、名前順から外して、まとめて並べるようにしています。
こちらは、伊坂幸太郎作品と、「十二国記シリーズ」作品のコーナーです。

――背表紙に統一感が出ていて、良いですね。

そうですね。
ただ伊坂幸太郎さんの作品に関しては、文庫化されているものは全て持っているので、違う出版社の作品も全部まとめて「伊坂幸太郎コーナー」を作ろうかとも思っています。

――この中で好きな作品をひとつ選ぶとしたら、どちらですか?

伊坂幸太郎さんの『砂漠』です。
受験勉強に明け暮れていた高校3年生の秋ごろ、予備校から家に帰るまでの電車内で読んで、まだ見ぬ大学生活を夢想していたことを思い出します。

――なるほど。ちなみに、むささびさんの実際の大学生活はいかがでしたか?

それは、ノーコメントで。ただ、『砂漠』に出てくる彼らとは全然違う大学生活でしたね。



新潮文庫③

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――続いての棚も、同じ著者の作品がまとまったコーナーですね。「十二国記シリーズ」の続きと、村上春樹作品。

はい。
ちなみに『ねじまき鳥クロニクル』が第3部しかありませんが、私はシリーズものを第1作目から買う習慣がないため、よくこういうことが起こります。
この『ねじまき鳥クロニクル』は、たぶん半年くらい、第3部しかない状態ですね。

――第1・2作目を買ったら、出番がくるということですね。

そうです。
さすがに第3部から読み始めるということはしないですね。

――この中で特に印象深い作品はどちらでしょうか。

この中では、ダントツで村上春樹さんの『1Q84』です。
めちゃめちゃ長い作品で、読み終わるのに3カ月くらいかかったのですが、とにかく小説世界にどっぷりと没入しました。青豆や天吾たちと一緒に、「1Q84年」の世界に迷い込んでしまったみたいでしたね。

――長くてとっつきにくい印象があるかもしれませんが、一読の価値ありということですね。



新潮文庫④

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さて、この棚から著者の名前順に戻ります。

――こうしてみると、結構ジャンルがバラバラですね。歴史小説、純文学、ミステリー……。

新潮文庫って、純文学も大衆文学も、新旧幅広い作品を出版してくれている印象があって、好きなんですよね。
なんていうかこう、今の時代に売れる本だけではなくて、後世に残すべき歴史的名著もしっかり揃えている感じがします。

――たしかに。海外の文学作品も、すごく充実していますよね。

太宰治の作品が好きで、新潮文庫ですべて集めようと思っているのですが、まだまだ道半ばですね……。内容はもちろんですが、装丁も好きなんですよ。

――それでは、この中で特に好きな作品を教えてください。

そうですね……好きというか印象に残っているのは、筒井康隆さんの『旅のラゴス』です。
大学2年生のとき京都に旅行に行ったのですが、タイトルに「旅」がついているという理由で、出発前に買って持っていきました。
イノダコーヒーの本店で、コーヒーを飲みながら読んだことを思い出します。たまごサンドも美味しかった。



新潮文庫⑤

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――さて、新潮文庫の本棚も終盤に差し掛かってきました。少し話は逸れますが、新潮文庫の表紙って、傷がつきやすいですよね。

わかります。背表紙の端っこの方とか、特に破れやすい。
本を大切に扱おうという気持ちになるので悪くはないのですが、やはり綺麗な状態の本が好きなので、新潮文庫だけはオンラインショップで買わないようにしています。運送中に破れていることが多くて……。

――でも新潮文庫には、他の文庫にはない良さもあります。

スピン(ひも状のしおり)がついているのが、特徴的ですよね。
どうでもいい話ですが、私は本棚に本を並べたときに統一感が出るように、スピンが本の下からはみ出ないように気をつけています。

――さて、今回はおすすめの作品はどちらになりますでしょうか?

森見登美彦さんの『太陽の塔』です。
森見さんのデビュー作なのですが、私が初めて読んだ森見さんの本でもあります。
冒頭の1行目、「何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。なぜなら、私が間違っているはずがないからだ。」を読んで以来、森見さんの全作品を追っかけています。

――デビュー作の最初の1行で、ひとりの読者の心をがっちりと掴んだわけですね。



新潮文庫⑥

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すっかり長くなってしまいましたが、本日の本棚紹介もいよいよラストです。
こちらの棚には、海外の作品も少し並んでいます。

――最後になりますが、この中で特に印象に残っている作品を教えてください。

はい。和田竜さんの『村上海賊の娘』にします。
私が読書にハマり始めたころの本屋大賞受賞作で、歴史小説の面白さを教えてくれた思い出深い小説です。
当時は図書館で借りて読んだのですが、いつか読み返すために最近文庫本を買い直しました。

――そうなんですね。ちなみにむささびさんは、一度読んだ本を頻繁に読み返しますか?

いえ、ほとんどしないですね。
一部の本当にお気に入りの作品は読み返したことがありますが、それでも2回までです。
どうしても、自分がまだ知らない、新しい作品に触れたいという気持ちが勝ってしまうんですよね。

――読み返したことがあるお気に入りの作品が何なのか気になりますが、それはまた別の機会にお伺いすることにしましょう。



――さて、ここまでむささびさんの本棚をお見せいただきながら、色々なお話をお伺いしました。名残惜しいですが、そろそろお別れのお時間です。むささびさん、最後に一言お願いいたします。

はい。
本日はこんな自己満足企画にお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。
実は新潮文庫の棚はまだ少しありまして……毎年夏に出版されるプレミアムカバーです。こちらもまたいつか、ご紹介させていただければと思っております。
それでは、改めまして、本日はありがとうございました。
むささびでした。

――ありがとうございました。それではまた、次の機会にお会いしましょう。さようなら!



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