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言葉との出会いを大切にしようと思った雑記

最近、morgenさんの「morgenのめんだこぴーすラジオ」というPodcastを聴いていて、表題のようなことを考えた。

ぜひとも聴いてほしいのだが、morgenさんの、日常生活や読書を通じて出会った言葉を、逃さず心に留めておくところが良かった。

言葉を心に留めるにも受け皿が必要で、何の器も持ち合わせていなければ、するりと見逃してしまう。

その受け皿は、その人の好奇の開かれ具合であり、想像力の豊かさであり、人生を通して蓄積してきた言葉のデータベースの充実度でもある。

「これいいな」と思う言葉に出会ったとき、「これいいな」で終わるのではなく、たとえばこれはあの人が言いそうだなとか、これはあの時の私に届けたいなとか、思考が派生していって、徐々に言葉が自分の中に取り込まれていく。

読書を豊かにするのは、文字を目で追っているときではなくて、このように思考を巡らせているときだよな、と思った。


私も、本を読んでいて出会った素敵な言葉を、大切に覚えておきたいと影響を受けた。

……と思ったら、どうやら2年前の自分は、「言葉を集める読書法」というものを実践していたようである。悲しいことに今や、この習慣は失われてしまっている。

読み返してみると、なんというか表層的だ。言葉をしっかりと噛み砕いていないんだよな、これでは。

言葉を大切にする人は、日常の些細な心の動きに対して、しっかりと反応してあげる優しさがあると思う。「何があった」ではなくて「何を思った」を大切にしている感じがする。


余談だが、morgenさんのYouTube動画を観ていて、男性の吊り革の握り方について話す件があり、よく分からないけれど、それがすごく文学的だと思った。

吊り革の下の部分(掴むために設計された部分)を掴むのではなく、吊り革全体を鷲掴みするように大きく掴む人の方が好き、みたいな話で、よく分からないけれど想像してみると何かが分かりそうでもある、その想像の余地が文学だった。

因みにmorgenさんのYouTubeで一番面白いのは、「不在の百合」を探す、きしょ散歩動画である。

好みが分かれそうだが、私は高評価を100回くらい押したかった。動画を見終わった後に、小説を読んだ後のような「読後感」が確かにあった。



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