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シンガポール旅。 |マリーナベイサンズに学び、水と飲茶に圧倒された
2023年、夏。
私はシンガポールへと飛び立った——。
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長かった自粛期間を経て、とうとう海外へ。
大学時代のイタリア留学以来の海外。実に5年ぶりだ。期待に胸が膨らむ。
今回、高校時代の親友とふたりで、シンガポールを旅した。
高校を卒業してからずいぶん経つが、今でも一緒に海外旅行をしてくれる友人に出会えたことに感謝しかない。
シンガポールはかねてから気になっていた場所ではあったけれど、彼とともに訪れたということに、何より価値があったと思う。
私はひとり旅が好きだ。でも、気の置けない仲間と一緒に旅をすることも、同じくらいに好きだと気づいた。
今回をはずみにして、これからどんどん海外へと出ていきたい。そう思うきっかけとなった旅だった。
マリーナベイサンズで、成功者マインドを学ぶ
今回の旅では、目一杯に背伸びをして、マリーナベイサンズに宿泊した。
船のような特徴的な見た目の「インフィニティ・プール」が最上部に設けられた、シンガポールを代表するホテル兼複合施設である。
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一度見たら忘れられない建築。
イスラエル系カナダ人の建築家、モシェ・サフディによる設計。
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眺望とプールの境界がなく、シンガポールの街並みがどこまでも広がる。
案内されたお部屋があまりにラグジュアリで、友人とふたり、恐れ慄いた。
え、こんなお部屋に泊まってよろしいのでしょうか……?
成功者たるもの、こんな豪華な部屋に通されても平然としていられるような、強い精神力を持っていなければならない。
その点、広い部屋を持て余し、オドオドするばかりだった我々は、まだまだ未熟者であった。
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目を凝らすと、中央にマーライオンが見えます。
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右側のスペースにバスタブを置けるのでは……?
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マリーナベイサンズで過ごした一泊二日は、まさに別世界だった。
人生で一度は泊まりたい、憧れの場所だったので、感無量の至り。もう思い残すことは何もない——。
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シンガポールは”水の国”だった
シンガポールを旅していて感じたこと。
それは、シンガポールは”水の国”だということだ。
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これが屋内の光景であることに、初めは理解が追いつかなかった。
こちらのJewelの滝のように、シンガポールは、とにかく水で魅せてくる。
街の建築や芸術が、水や植物と、ダイナミックかつ自然に溶け合っているのだ。
そのため、摩天楼の大都会を歩いているはずなのに、不思議と圧迫感が少ない。
絶妙に配置された水と自然が、良い感じの”抜け感”をもたらしているのだ。
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特に、マリーナベイサンズやマーライオンなどの名所が集まる「マリーナ・エリア」は、気持ちの良い散策スポットだった。
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がっかりスポットと言われることもあるマーライオンだけれど、
大きくて迫力があって、それでいて背中は少し寂しそうで、私は好きだった。
シンガポールでの5日間を振り返ってみると、常に水に圧倒され、かつ水を楽しんだ旅だったように感じる。
”水の都”ヴェネツィアもそうだが、人間は水と共生する街に、どうしようもなく惹きつけられる生き物なのだろう。
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夜景も最高だった。
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これほんとに屋内?
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童心に帰り、ウォータースライダーを滑りまくった。
おばちゃん軍団の熱量に圧倒された飲茶ランチ
ここからは、シンガポールで食べた”美味しかったもの写真”のコーナー。
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チキンももちろん美味しかったけれど、ライスの方も美味しかった。パラパラ。
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今回、中心部にある「NOX」というブラインドレストランで、視覚を一切奪われた状態でコース料理を食べるという、不思議な体験をした。
これがなかなかに衝撃的な体験だったので、別のnoteで書く予定だ。
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「リトルインディア」エリアでは、バナナの葉に乗せて提供される、本格インドカレーを食した。
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現地の日本人駐在者から、圧倒的な支持を集めているらしい。
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2倍くらいのカレーとライスとナンが運ばれてきた。
お腹がはち切れるかと思った。
今回の旅では、東南アジア特有のカオスな雰囲気を感じられる、東部のゲイラン地区にも足を運んだ。
そこで食べた、町の屋台飯。これがまた美味しかった。
マリーナ・エリアでの上品な食事も良いけれど、やっはりこういう、人情味が感じられる食事も良いな……と思った。
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炭火(若干コゲ?)の香ばしさが口いっぱいに広がり、美味しかった。
そして、私が今回のシンガポール旅で最も楽しみにしていた食事、「飲茶ランチ」へ!
チャイナタウンの一角にある、「Red Star」という点心レストランを訪れた。
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昔ながらの点心の雰囲気が感じられて、テンションが上がる。
席に通されるなり、3〜4人のおばちゃん軍団が、次々とせいろをテーブルに並べ、「これは〇〇だ!」「美味いぞ!」と、様々な点心を全力でお勧めしてきてびっくりした。
わかった、わかったからひとりずつ順番に喋ってくれ! 同時に話されると何が何だかわからん!
ちなみにこの時点で、私はまだ背負っていたリュックを下ろしてすらいない。タイムアタックか何かに挑戦しているのだろうか?
Red Starでは、店員さんが手押しのワゴンに乗せて点心を運んでくれる、伝統的な飲茶ランチを楽しむことができる。
初めは戸惑ったが、店内を周回するワゴンを捕まえて、お目当ての料理を受け取るスタイルのようだった。
それにしても、おばちゃん軍団の熱量がすごい。次から次へと、競い合うように料理を勧めてくる。
もしかして成果報酬制なのだろうか……? それとも、純粋にサービス精神の旺盛さゆえ……?
そして、運ばれてくる料理が、全部美味しい!!
小籠包も焼売も、饅頭も、おかゆも、揚げ餃子も、デザートに至るまで、本当に全て美味しくて感動した。心中でスタンディングオベーション状態だった。
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飲茶ランチで忘れてはならない、ジャスミン茶も美味しかった。とにかく、注文する料理、全てにおいてハズレがなかった。
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押しの強い独特な注文方法に、慣れないうちは戸惑うけれど、料理の美味しさで全員黙らせてくるスタイル。嫌いじゃない。
本場の飲茶ランチ、お店の雰囲気も含めて、とてもとても楽しかった。お腹ははち切れるかと思ったけれど。
いつも心に、海外を旅するという選択肢を
ということで、四泊五日のシンガポール旅、特に印象的だったほんの一幕を、写真とともに振り返ってみた。
この他にも、ナイトサファリで夜の動物たちの生態を観察したり、カジノで中華系富豪の手に汗握る駆け引きの現場を目撃したり、湯の森という日本発の温泉施設で思いがけず4時間くらい過ごしたりと、色々なことがあった。
これらは全て、シンガポールでしか経験することのできない、かけがえのない時間だった。
いや、湯の森だけは日本でも経験できるかもしれないが、とにかくかけがえのない時間であったことは確かだった。
しばらく遠ざかっていた海外旅行。
帰ってきて強く思うのは、いつも心に「海外を旅する」という選択肢を持ち続けたいということだった。
日々の雑事で疲弊した心身を、一発で吹き飛ばす力が、海外旅行にはある。
それまでの日々を一旦きれいにリセットし、心機一転、新たな人生の一歩を踏み出す、ターニングポイントになると言っても過言ではない。
そして今回、そんな旅に、親友とふたりで行って来られたことが、本当に嬉しかった。
今度はどの国に行こうか? それとも次は国内にする?
次に会った時に、そんな話をするのが楽しみだ。以上、今夏のシンガポール旅の、とりとめのない思い出話。
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世界一洗面台との距離が近いシャワー。
壁の隅っこに張り付くようにしてシャワーを浴びた。設計ミスりすぎやろ。
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