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言葉を集める読書法

みなさん、こんにちは。

むささびです。

前回の記事で少しお話ししたのですが、私はいつも、「これ良いな」と感じた言葉・文章を記録しながら、本を読んでいます。

今回は、なぜこのような読書習慣がついたのか、そして、実際にどのように言葉を記録しているのかについて、お話ししようと思います。


最初はずっと、読書が雑だった

私は、中学~高校時代に本を読み始め、大学1年生の時に読書沼にどっぷりとハマったのですが、大学2~3年までは、かなり雑な読書をしていました。

少し難しいと感じる文章に出会った時や、なんとなく気分が乗らない時は、行や段落を飛ばしながら読んだり、最初と最後だけ読んで読み終わったことにしたりしていました。

当時は読みにくい文章に対する耐性が著しく低かったので、海外作品の翻訳本などは全く読めませんでした。

なんとなく、「本をたくさん読んでいればいるほどエラい」という偏見があり、早く読まなければいけないと、焦っていた部分もあったと思います。


しかし、このように雑に本を読んでいると、少し時間が経った後に、作品の内容が全く記憶に残っていないことに気が付きました。

さらさらと読み飛ばしているだけなので、作品の輪郭が非常にぼんやりとしており、読了後の満足感がほとんどありませんでした。

このような読書をしばらく続けていた私は、これではダメだと考え始めます。


「言葉を集める」読書を始めた

私はこの問題を解決するために、まず、「読書ノート」をつけてみようと考えました。

しかし、飽きっぽい性格が災いし、全く定着しませんでした。

そこでハードルを思いっきり下げて、文中に出てきた印象深い言葉を、ノートに箇条書きでメモすることにしました。

この方法であれば、それほど手間がかからないので、なんとか続けることができました。

(とは言いつつ、筆記用具とノートを用意するのが面倒くさいという理由で手書きメモは断念して、本に付箋を貼るか、アプリに記録するようになりました。)


初めは本の内容を記憶に定着させるために始めた習慣でしたが、次第に、良い言葉を見逃さないようにと、アンテナを張りながら読書するようになっていきました。

一文一文を丁寧に読み込むため、読書の集中力が上がり、読み方が雑になってしまう頻度がかなり減りました。

残念ながら今でも雑に読書をしてしまうことはありますが、そういう時にも「言葉を見落としてしまう」と考えるようになり、読み方のスイッチを切り替えられるようになった気がします。


また、できる限り負担を減らして習慣化するために、「1度読んだところにわざわざ戻ってまで言葉を探さない」などの、マイルールも設けています。

とにかく、息を吸うように言葉を記録する癖をつけることで、本を雑に消費してしまうことを防ぎ、なおかつ楽しみながら読書ができるように意識しています。


実際にやってみた

最後に、現在私がどのように言葉を集めて記録しているのかを、実際に本を読みながらご紹介しようと思います。


今私の手元には、図書館で借りた辻堂ゆめさんの『あの日の交換日記』があるので、こちらを読んでいきます。

すると、1ページ目に早速、「これ良いな」という言葉が出てきました。

文章とは、無限大だ。紙の上では、何にだってなれる。(辻堂ゆめ『あの日の交換日記』中央公論新社、p1)


ひとまず付箋を貼っておいて後で記録してもよいのですが、面倒くさくなってやらない可能性があるので、その場でスマートフォンを開き、「記録」というシンプルなアプリに書き留めることが多いです。

言葉そのものと書誌情報に加えて、もしその場で残しておきたい感想があれば、それもメモします。

記録した言葉は、後ほどTwitterやInstagramの投稿をするときに、引用させていただいたりします。

実際のツイートはこのような感じです。

いつか書き溜めた「名言集」を、何かに活かすことができないかなあと思いながら、日々読書をしています。


さて、今回は私の読書法についてお話ししました。

いかがだったでしょうか。


「言葉を集める」ことを習慣づけると、読み方が丁寧になり、一文一文を深く味わいながら読書することができます。

皆さんもぜひやってみてください!

そして、「良い言葉を見つけた!」という方は、ぜひ教えてください。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

むささびでした!


こちらは、前回の記事です。もしよろしければ、こちらも読んでみてください。



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