見出し画像

【独断と偏見】好きな装丁ランキング!

みなさん、こんにちは。

むささびです。


私は本の装丁が大好きで、装丁を眺めるためだけに書店に行くこともあります。

どの装丁も創意工夫が凝らされていて、ひとつひとつが素晴らしい芸術作品だと思います。

そう考えると、書店はまさに無数の作品が展示された美術館

お手頃価格で作品を買うことができますし、本というおまけ(?)も付いてきます。


今回は、私が好きな装丁をランキング形式でご紹介します。

本当は世の中に存在するすべての装丁から1位を選びたいのですが、そんなことはできるはずもなく。

我が家の本棚をひっくり返し、手持ちの文庫の中から選ぶことにします。

700冊近い文庫本をすべてチェックするのは骨の折れる作業でしたが、その分納得のいくランキングを完成させることができました。


それでは早速、私の好きな装丁ランキング、トップ5をご紹介していきます!


画像1

今回のランキングのノミネート作品たち。彩り豊かなデザインが選ばれる傾向にありました。



第5位 伊坂幸太郎『死神の精度』『死神の浮力』


画像2

第5位は、文春文庫から出版されている、伊坂幸太郎さんの『死神の精度』『死神の浮力』

音楽好きの死神・千葉が、死の可否を判断するために人の人生を調査する物語です。


今回は、『それでも町は廻っている』などの作品で知られる漫画家・石黒正数さんがイラストを手掛けた限定カバー版がランクイン。

ゆるゆるした不思議な世界観と、上下左右どのように並べてもイラストが繋がる趣向が面白いです。


余談ですが、私はこういう限定カバーの本に目がありません。

既に持っている作品でも、限定カバー版が書店に並んでいると思わず買ってしまいます……。



第4位 恩田陸『蜜蜂と遠雷』


画像3

第4位は、幻冬舎文庫から出版されている、恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』

国際ピアノコンクールを舞台に、様々な事情を抱えて大会に挑む4人のピアニストの葛藤と成長を描いた物語です。


こちらの装丁は、装丁家・イラストレーターの鈴木成一さんが手がけています。

躍動する自然を描いたような色鮮やかな装丁です。タイトルが装画の中に埋め込まれており、空間的な広がりや、迫りくる音楽の力のようなものを感じます。


また余談ですが、私はこういう絵の具を塗りたくったようなデザイン(名前が分からない)に目がありません。

スマホのホーム画面・ロック画面もこういうデザインにしています。



第3位 周木律「堂シリーズ」 


画像4

第3位は、講談社文庫から出版されている、周木律さんの「堂シリーズ」

放浪の数学者・十和田只人が奇怪な館で起こる事件を解決していく、「館もの」のシリーズ作品です。


「三国志大戦」のイラストなどで活躍する、イラストレーターの日田慶治さんが装画を描いています。

数式やグラフなどの数学的デザインと、作中に登場する「堂」をモチーフにした不思議な建築物が描かれた装丁です。

各作品の表紙に書かれている数式には、何か意味が込められているのでしょうか……?


画像5

ちなみに、7作品の中で私が一番好きなのは『大聖堂の殺人』の装丁。

美しい球体が崩壊する様子が描かれています。



第2位 片山若子さんの装丁


画像6

第2位は、イラストレーターの片山若子さんが装丁を手掛けている作品たち。

あまりに好きなデザインだったので、作品単位ではなくイラストレーター単位でのランクインとなりました。


我が家には、米澤穂信さんの「小市民シリーズ」と、北山猛邦さんの短編集がありました。

角川文庫から出版されている星新一さんの作品も、片山さんが手掛けていますよね。あとは、創元推理文庫の装丁でよく目にする印象があります。


パッチワークのような可愛らしいデザインと、淡くて幻想的な色遣いがめちゃめちゃ良いです。いつか画集が欲しい。


画像7

我が家の作品の中では、北山猛邦さんの『私たちが星座を盗んだ理由』が一番のお気に入り。

これぞ、作品世界の魅力を引き立たせる装丁だと思います。



第1位 中山七里「岬洋介シリーズ」


画像8

栄えある第1位は、宝島社文庫から出版されている、中山七里さんの「岬洋介シリーズ」

音楽が主題のミステリー作品で、若き天才ピアニストの岬洋介が鮮やかな推理を見せてくれます。


正直に言って、この装丁だけはぶっちぎりの1位でした。

絵本や洋服などで幅広く活躍するイラストレーター、北澤平祐さんが装画を手掛けています。

まるで動いているかのような躍動感のあるデザインと、眺めているだけで楽しいカラフルな配色

音楽を聴いているときに感じる、劇的な感情の揺れ動きが表現されているようなイラストです。

書店でこの装丁を見かけたら、思考停止して購入するレベルで大好きな装丁。文句なしの1位です。


画像9

シリーズ1作目の『さよならドビュッシー』は、中山さんのデビュー10周年を記念して、限定カバー版で出版されました。

既に通常版を持っていたにもかかわらず、一切の躊躇なく購入しました。裏表紙には中山さんのサインも書かれています。




画像10

ランキング作成中、書店で装丁を見て衝動買いしてしまった、思い出の作品たちがたくさん出てきました。

こうしてみると、私は橙色の装丁が好きなのかもしれません。




画像11

以上、私の好きな装丁ランキングでした。

皆さんのお気に入りの装丁は何ですか? ぜひ教えてください!


最後までお読みいただき、ありがとうございました!

むささびでした!


↓本の装丁が好きな方は、こちらの記事もぜひご覧ください!

↓暮らしを豊かにするために、好きなことを好きなだけ。

↓本に関するおすすめ記事をまとめています。

↓読書会のPodcast「本の海を泳ぐ」を配信しています。

↓マシュマロでご意見、ご質問を募集しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?