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#読書の秋2022
#2 太宰治全部読む |魂が、文体が憑依する
私は、太宰治の作品を全部読むことにした。
太宰治を全部読むと、人はどのような感情を抱くのか。身をもって確かめることにした。
1冊目の『晩年』から、太宰の才能をまざまざと見せつけられた。「思い出」などの短編からは、太宰という人間が形成される根源を、太宰文学の萌芽を、垣間見ることができた。
さて、今回は長編作品である。前回とはまた違う太宰が見られるだろうか。
太宰治|斜陽
太宰治全部読む、2
#1 太宰治全部読む |一作目にして晩年
私は、太宰治の作品を全部読むことにした。
太宰治を全部読むと、人はどのような感情を抱くのか。身をもって確かめることにした。
これから始まる、長い文学の旅路。
ワクワクすると同時に、太宰治という癖のある作家の本をひたすら読むということに不安もある。日常生活に支障が出ないことを祈りつつ、出発することにしよう。
太宰治|晩年
太宰治全部読む、1冊目は『晩年』である。
『晩年』と聞くと、太宰が
#0 太宰治全部読む |酩酊せよ、刮目せよ
私は2022年の目標として、「太宰治作品を全部読む」というものを掲げていた。
かねてから、ひとりの作家の作品を通読し、その世界に心ゆくまで没入してみたいという、漠然とした憧れがあった。
また太宰治という、文学史上稀に見る特異な人物の作品を全て読むと人はどうなるのか、身をもって体感したいという思いもあった。
太宰治といえば、日本人なら誰もが知っている、そして世界に目を向けても多くの人が知ってい