見出し画像

屋号「ひとえ」の由来

2020年秋、勤めていた会社を退職しフリーランスとして独立した際に最初に取り組んだこと。それは屋号を決めることでした。

まず、屋号を決めるにあたっていくつか条件を設けました。

  • 外国語は使わない

  • 造形を大事にしたいから、できれば漢字を使いたい

  • 「書く」ことに関連する言葉を使いたい

ぼんやりと「こうしたい」の方向性を考えてから、オンラインの辞書検索サービスを使って、ぴったり来そうな単語をザッピング。
そこで目に留まったのが、「」という文字でした。

たん【単〔單〕】
[音]タン(呉)(漢) [訓]ひとえ
1 ひとえの着物。「単衣(たんい)」
2 ただ一つ。ひとり。「単一・単価・単科・単記・単身・単数・単独・単発」
3 それだけで一つと数えられるまとまり。「単位・単元・単語」
4 複雑でない。「単純・単調/簡単」
5 書きつけ。紙片。「菜単・伝単」
[名のり]いち・ただ
[難読]単衣

コトバンク・デジタル大辞泉(一部改変) 

特にピンときたのが、「複雑でない」と「書きつけ。紙片」。
インタビュー記事を制作する上で心がけてきたのが、読み手にとってわかりやすい文章・構成にまとめできる限り本人の言葉を生かすことでした。
専門性が高い内容もできるだけ平易に、理解しやすいようにまとめる。そのためにも、インタビュー中の事実確認や現状理解の共有は丁寧にと、意識してきました。
ちなみに、「書きつけ」も「心覚え・記録などのために書きしるしたもの。」という意味だそうです。
どことなく、ライティング業務そのものや、私のスタンスに近い言葉だなと思って、屋号とすることを決めました。

「ひとえ」はローマ字表記すると「hitoe」。真ん中に「ito」が入っているのも、名前とリンクしていて良いなぁと思ったポイントです。

屋号はこれ、と決めたら、「単」の漢字を一筆書きし、ローマ字表記をあしらったロゴを自作しました。
(こういうときに、昔とった杵柄(一応、デザイン学部出身です)が役立つなぁと感じるところです)

キーカラーは好きな色のひとつ「ライムグリーン」

1年目、名刺等では「単」と表記していましたが、読み方を「たん」と間違えられることも少なからずあったので、2年目くらいから「ひとえ」と表記しています。
ちょっと不思議がられることもあるけれど、お気に入りの屋号です。

余談ですが、当初は「下の名前に間違われることもあるかもなぁ」と思っていたのですが、屋号以上に名前の読みにくさに引っかかる人のほうが多いので、これまで「ひとえさん」と呼ばれたことはありません。
これから呼ばれるようになったら、ちゃんと返事をできるようになっておかなきゃ…。


この記事が参加している募集

#ライターの仕事

7,352件

#仕事について話そう

109,959件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?