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ハーレクイン・ロマンスというのは、 基本的にミルズ&ブーン・ロマンスの二番煎じなのだ。 2020/11/18

 朝から晩まで打ち合わせが隙間なく埋め尽くされてしまったのでひたすらzoomしていたら夕方くらいにイアフォンの電池が切れてしまったりするのだけど、どちらかというと自分の電池も切れているぞ、と思うなど。

 ハーレクイン・ロマンスは読んだことなかったのだけれど、色々あるけど最後はご都合主義的ハッピーエンドっていうある種の型を愛でる、という楽しみ方はあるかもしれない。そんなことを考えながら尾崎俊介『ハーレクイン・ロマンス』を読む。

 カナダの出版社で、ペーパーバックが流行って来た頃にペーパーバックは儲かると言われて創業したという出版社で、当初はアガサ・クリスティとかコナン・ドイルとか、要は名作をペーパーバックで安く再販する出版社としてスタートしていたらしい。しかし思ったように売れず、作品の選定を妻に任せたところから今に続くロマンス路線に。そしてイギリスのミルズ&ブーン社との提携に至る。

 スタートアップ的にいえば、事業をピボットしていったってことなんだろうけど創業の物語は、それ自体が意外性があって面白い。

 ここでもう一度確認しておくと、ミルズ&ブーン社とハーレクイン社の関係は、イギリスのミルズ&ブーン社からハードカバー本として出版された口マンス小説の再版権をカナダのハ ーレクイン社が買い取り、それをペーバーバック化して、「ハーレクイン・ロマンス」という名称の下、カナダで売り出すというものであった。つまりハーレクイン・ロマンスというのは、 基本的にミルズ&ブーン・ロマンスの二番煎じなのだ。ハーレクイン・ロマンスの登場人物の大半がイギリス人であり、その舞台もイギリス、あるいは英連邦王国の一部であるオーストラリアやニュージーランドに限られるのはそのためである。
尾崎俊介『ハーレクイン・ロマンス』P.22

 先週まで何も知らなかったのだが、次第にハーレクインに詳しくなっていく私。


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