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個とはつまり、これ以上は解体不可能の存在のことだ。過程から言えば、解体されるべきところまで解体されたということである。平たく言えば、孤りになってしまったということだ。 2021/07/16

 こどもが気持ち悪くなり保健室で休んでいたのだが、熱が37度越えたということで呼び出された。呼び出されて思ったが、うちの姉妹はけっこう頑丈で、こういうイレギュラー呼び出し少ない方だよなぁ、と思った。

 本人は、ダルそうではあったが、いたって平然としており、家で涼んでいたらずいぶん回復した模様。日中の気温がめちゃくちゃ暑くなったから、軽い熱中症気味だったのかもしれない。

 聞けば教室は冷房をつけているものの、感染対策で窓あいてるらしく、まったく涼しくないのだそうだ。これ、本当に正しい対応なのだろうか。わからんなぁ。

 まぁ、あと数日我慢すれば夏休みになるので、その暑い教室に行く必要は無くなるのだ。

 それと、以前、無観客開催された運動会の記録動画を体育館で上映するらしいご案内がきた。これも、体育館で親向けに見せるなら、当日、該当学年の親だけ校庭で見て入れ替え制にした方が密ではなかったんじゃないか、などと思ったが、まぁ、緊急事態宣言下でオリンピックが開催される国なので合理性を求めても仕方ないのかもしれない。

 そんな夏です。

 古井由吉『東京物語考』を読んだ。文芸文庫で最近発売されていたけど、自分のは古書店で買い求めた単行本。岩波書店から刊行されていたことが少々意外だった。

 小津安二郎の『東京物語』を見た話から始まるのだけど、家族観の変遷みたいなものが書かれていて面白い。家から個へ、移り変わっていったのだね。

個とはつまり、これ以上は解体不可能の存在のことだ。過程から言えば、解体されるべきところまで解体されたということである。平たく言えば、孤りになってしまったということだ。

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