【留学中】自習するなら図書館行くな！

「（英語を）勉強するなら図書館じゃなくてスタバ行きな！」

と言われました。理由はこうです。
図書館はとても静かで勉強に集中できるかもしれません。しかしながら、英語は耳と口が覚えるもの。誰もおしゃべりしない環境が果たして英語の勉強に向いているか？ということです。

日本人の座学信仰？

ワーキングホリデーでカナダのトロントに留学しておりましたが、冒頭の一言は滞在中にいただいたアドバイスです。「日本人はそういう子が多いよね」という症例（笑）付きで言われました。
日本だとスタバは静かで、勉強している人やパソコン開いている人が多いイメージですが、カナダではたしかにほかのカフェと大差ありませんでした。（ゆりやんレトリィバァのネタで「スタバで騒ぐやつマクド行けや」というセリフがありますが、海外ではそんなことないです。場所によってはマクドナルドの方が治安が悪すぎて静かです。一応言っておきますがゆりやんのそのネタは大好きです。）

留学中に自習の時間をとるのは素晴らしいのですが、自習＝テキストと向き合うというイメージは英語習得の邪魔になりかねません。最初に書いた通り英語は耳と口が覚えるもの。耳と口"で"覚えるのではなく、耳と口"が"覚えるのです。本当に感覚的なことなのですが、頭で理解するのはあとでよくて、聞き慣れるまでもしくは言い慣れるまで、インプット・アウトプットをひたすら繰り返すかんじです。
黙って集中して勉強するという方法は、英語習得においてはとにかく向いていません。

カフェでどう自習するか

テキストやペンは必要ありません。最初のアドバイスを下さった方は、実際にその方法で英語を勉強された日本人の方で、「隣のテーブルの会話を盗み聞きして、覚えたフレーズ等を別の機会に使う」「前に並んでいる人の注文を盗み聞きして、口調も含めそっくりそのまま同じ注文をする」を実践されていたとか。（太ったそうです。）

私は【聞き取る・言う（きれいに発音する）こと】と【コミュニケーションをとること】は全く別物で、同時に練習はできない、もしくは同時に練習すると効率が悪いと考えており、そこを分けて練習するべきと思っています。※詳しくは、別の記事 私の大きな勘違い でもまとめています。

カフェ自習は、前者の練習になります。でもお隣のテーブルの会話をすべて聞き取れるようになるのが目標ではなく、あくまでそこで吸収したものを活かして英語で上手にコミュニケーションをとることが目標であり、カフェ自習はそのプロセスの一つです。
もちろん会話をたくさん経験して成長していくものですが、聞くだけの練習・言うだけ練習を経て会話をするのと、いきなり会話をするのでは大きく感覚が違ってくるはずです！

実際にカフェに行った結果

さっぱり何も聞き取れませんでした！

私もスタバではないのですが、とあるカフェに行って真似をしようと試みました。結果が上の通りです。
お隣のテーブルの会話となると、店員さんとのやり取りとは違って当然どんな話をしているかも想像がつかないわけですし、そもそも基本のリスニング力が足りていないですし、第一そんなに他人の声も聞こえないですし、お金もないのでまずカフェ通いが続きません。いろんな意味でハードルが高かったです。
空いていたらわざわざ座っている人の近くに座る方が変ですし、店内に2人以上で来ているお客さんがいないとも限りません。運要素も強い。

となると家です。
お金もかからない。声出し放題。NETFLIXさんに大変お世話になりました。カフェと違ってコンテンツは選べるし、音声はクリア、字幕も出せます！字幕付きで「ひたすら聞く・真似して言う」の繰り返しがいい練習になります。（とくに日本に帰国してからはこれをずっとやっていました。）

留学中にやるべきこと

「思ってたより英語が伸びなかった」と残念に思いながら帰国しましたし、同じように感じている人が周りにもいました。でも、短い滞在期間に効率よく英語力を最大限伸ばさないといけない理由もありません。実際、私は現地で作ったベースを活かして、帰国してから英語の勉強がしやすくなった感覚があります。

カフェでなくても、電車でもバスでもどこでも、盗み聞き練習をするととってもいい練習になると思います。（トロントだと聞こえてくるのが英語とは限らないところが難点ですが…。）しかし、実際【聞く練習・言う練習】は、留学中でなくてもいつでもできるので、まずは現地生活を楽しむことがいちばんです！四六時中英語を勉強し続けるというより、アルバイトをするなり、友達と遊ぶなり、現地でしかしかできないことをぜひ楽しんでください！その中で英語習得のベースはきっと身についていきます。そのベースづくりこそが短期留学でのゴールだと思います。

どんな留学生活を過ごすにせよ、黙ってテキストに向かう自習は時間がもったいないです。楽しい経験の中で、耳と口でたくさん英語に触れてください！