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【英語の学習方法】私の大きな勘違い

「現地に行ったら嫌でも話せるようになるよ!」
渡航前にいろんな人に言われましたが、それは違うというのは最初から自分でもわかっていました。

私がワーキングホリデーで滞在したカナダのトロントは多国籍な都市で、実際に行ってみると案の定日本人がたくさんいました。電車やバスに乗っていても英語以外がたくさん聞こえてきますし、正直日本語しか話せなくても生活はできます。(今の時代、トロントでなくてもそうなんだと思います。)やはり努力しないことには、語学力は向上しません。

私の勘違い

「話すこと」「聞くこと」「書くこと」「読むこと」「発音」「語彙」「文法」などなど、とにかく全てを同時進行で習得していくものだと思っていました。相手の発言(文章)のすべてを吸収し、自分の発言にすべてを反映させる。それの繰り返しで上達すると思っていました。
無理でしたわ。

行きついた答えとして、「話すこと」「聞くこと」「書くこと」「読むこと」「発音」「語彙」「文法」など、それぞれを分けて練習することが大切でした。

私の練習方法

日本に帰国してから英語を話す機会がほぼなかったので、自主練をたくさんしました。(あえて勉強といわず練習といいます。)無理せず、むしろかなりゆる~く続けてきたので、少しでも参考になれば幸いです。

話すこと

分けて練習する必要性に気づいてから、人と会話する際はとにかく意思疎通だけを最優先にしました。自信のなさは置いといて、ニュアンスがキャッチできればOK、発音も伝わればどうでもいい、文法も気にせず口から出た文章に任せる、そしてフィードバックは行わない(できない)。そして、調子が悪い日もありますし、英語話す気分じゃないときは無理しないことです。

そういえば渡航当初、英語で何かを頼まれたときに咄嗟の返事がいつも「Okay」になるのが嫌でした。ただ、ワーホリ中アルバイトでサーバーをやっていたら「Sure」等が反射的に出てくるようになりました。1日100回くらい言ってると勝手に身につくようです。

聞くこと

映画やドラマを見まくりました。それも同じ作品を何度も何度も繰り返し見ました。

日本語字幕と照らし合わせて、何と言っているか推測しながら聞いたり、字幕が出た瞬間にセリフや使用する表現を予測したりしています。
英語字幕があれば、まず日本語字幕で何度も見た後に答え合わせをするつもりで見てみます。気力があればディクテーション(セリフを書き起こし)をしています。
字幕がない場合(テレビで放送される吹き替え映画など)も、録画してまず吹き替えでストーリーやセリフのニュアンスを理解してから(副音声の)英語で見てみます。どうしてもわからないところは、そのシーンだけ吹き替えに戻して意味を確認したり、もはや集中せずにBGM代わりに流しておく日も多いです。

読むこと・書くこと

いい練習になったなと思うのが、ホテルのレビューでした。ワーキングホリデー中にアメリカへ旅行に行ったのですが、節約のため安いホテルにたくさん泊まりました。ポイント目的で毎回レビューを投稿していて、まあひどいホテルもたくさんあったのですが、読んでいて楽しいのも、書いていて楽しいのも何故かひどいホテルなんです!(笑)たとえば、

★☆☆☆☆☆☆☆☆☆(1.0/10)
トイレにはトイレットペーパーがありました!しかも鍵がかかりました!Amazing!

(※念のため書くと、"そこしか褒めるところがない"という意味です。)
のような、ユーモアたっぷりなレビューに感銘を受けて私も楽しく書きました。不満のほうが書きたいことが湧いてくるものですね。。

現在のお仕事では読み書きの機会が一番多いのですが、頑張る気分じゃない日は片っ端からGoogle翻訳を使っています。頑張る気分の時も、確認のため翻訳します。書くときに使う文章の構成や表現にはこだわりたいので、あくまでヒントをもらって自分の言葉に書き直します。書いたらGoogle翻訳の英語⇔日本語を繰り返し入れ替えて意味が変わっていかないか、別の表現が出てこないか(よければそちらを使う)、ニュアンスチェックをしたりします。

発音

私の場合、歌うことがとってもよかったです。歌詞の意味は置いておいて、唇、舌や歯の動きを反復練習します。話しながら意識するのが無理なら無意識にできるようになるまで繰り返し叩き込みます。「英語は口が覚えるんだよ」と教えてもらいましたが、そのとおりでした。
あとディズニーの曲などセリフや抑揚をつけた歌い方(?)が結構いい練習になりました。文章と違って飽きないですし、毎回同じリズム・スピードで繰り返せるのがいいところです。
普通に聞いた言葉を声に出したりもします。(場所によってはもちろん小声で。マスク社会で助かります!)
歌は基本オフボーカルで歌い、たまに原曲を聞いて本物の発音を聞くと、自分の発音に変な癖がついていないか確認できます。たまにカバーなど別の人が歌っているバージョンも聞くと、発音の別パターンに出会えてそれもよかったです。

語彙

面倒くさがりな私は単語アプリなど続きません。そもそも難しい単語は覚えてもそんなに使いませんので、いつかペラペラになってから覚えればいいぐらいに思っています。
単語は覚えようとしないのがポリシーで、勝手に覚える時が来るのを待つスタイルです。重要な単語は遭遇する回数も多いので、必要に迫られたら向こうから脳に入って来ます。(スペルは自動修正に頼ります。)
あとは文字だけで覚えるよりもやはり聞いて覚える方が定着しやすい気がするので、ここも「聞くこと」につながります。積極的にインプットをして、整理は自然にまかせています。

また、語学学校の授業で「わからない単語は英英辞書で調べるように」と言われていましたが、日本語で調べたほうがニュアンスをつかみやすく手っ取り早かったです。(怒られますが。)調べないと進まないときは仕方ないですが、映画のセリフなど完璧に理解しなくていいシチュエーションでは、意味は推測でいいので英語のまま放置しています。調べるのも面倒ですし。

文法

映画をリピートしているうちに覚えやすいセリフなどを自然と覚えるので、その構文を使いまわしたり、ここもやはり「聞くこと」が絡んできます。

練習とは関係ありませんが、英語を第2言語とする人たちが意外と英語を間違えていて安心する瞬間がまれにあります。いわゆる3人称単数や、冠詞の抜けなど、日本人と似たような間違いをよく目にするので、私も気にしなくていいや~とゆるく取り組めています。

成果は?

帰国してから数年、英語を話す機会がないまま前述した自主練に励んでいましたが、外資系企業に勤め始めてから(今までと比べたら)少しだけ英語を話す機会ができました。話題によりますし、残念ながらムラもありますが、滞在当時よりは今の方がすらすら言葉が出てくるようになり、発音もよくなったと思います。自主練は活きているはずです。

映画を見るときも60%ぐらいは聞き取れていると思いたいところです。ただ、英語を学び始める前からずっと(映画を見るときは)字幕派だったのに昔はちっとも聞き取れなかったので、少なくとも滞在中にリスニングの基礎ができたのは大きいと思います。ただ忘れてはならないのが、映画の音声はクリアで且つ俳優さんたちの英語はきれいということです。スポーツ選手のインタビューなんかを見ていると(その選手がネイティブでなかったりすると特に)何一つ聞き取れないこともあり、まだまだだなと実感します。。

今後

分けて練習という考えが滞在当時からあれば、と後悔してはいます。ですが、ワーホリ中のあの慌ただしい生活で、今のように分けて練習する時間はとれなかったと思うのも事実で、私の場合、どんな生活を送ったとしても1年で(満足いくほど)ペラペラにはなれなかったと思います。

分けて練習といっても基本的に「聞くこと」が中心になるので、その聞き取りのベースづくりに1年かけたんだと思うことにして、今後もゆるめの自主練をがんばっていきます。
まとまりのない内容になってしまいましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました。

アメリカのスポーツリーグが好きすぎてワーキングホリデーで留学。(2019年秋に帰国) 英語を学び、スポーツ観戦に明け暮れ、そんな経験をシェアしていきます。 英語学習についてと野球観戦記を中心に更新しています。