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ハンドメイド作家はじめの一歩「販売価格の決め方」

こんにちは、メイマル主催のMyu2.(みゆつー)です。

急に季節が深まった、いや本来ならこれくらいの気温なのだと思いますが…そんな冷える日がスタートしましたね。

さて、少しご無沙汰してしまっている間に私はメイマル運営を手伝ってもらっているキャンドル作家Charmcandleとデザフェスに出展しておりました!
(Charmcandleの過去インタビューはこちら

イベント会場には6000ものつくり手やパフォーマーなどが集結し、お祭りのような賑わいでした。そんな中でもすごく素敵で手の込んだ作品を作っているのにとっても安価に販売している作家さまが多く見受けられ、「ちゃんと利益は出てるだろうか…?」とお節介な私は気になった次第です。

そんなわけで、今回は「販売価格の決め方」について簡単にお話しできればと思います。

過去の「ハンドメイド作家はじめの一歩」記事はこちら↓
・写真の大切さ
・毎朝のチェックリスト
・ブランドのロゴ

作品の価格には何が含まれてる?

Myu2.のピンポンマムをイメージしたmumシリーズ

巷で販売されているすべて当てはまるのですが、販売価格の中には一体どんな費用が含まれているのでしょうか。

「材料費」「運搬費・送料」「人件費・製作技術費」「梱包資材」「家賃・委託先手数料・出展料」「利益」などなど…

いろいろ含みながらそこに利益も組み込まないといけないシステムです。だから「大体これくらい」で販売価格をつけていると痛い目を見てしまうんですね。

じゃあすごく高く設定しておけば間違いなし◎というわけでもなく、それではお客様になかなか買ってもらえなかったり、出品・出展する場所の相場に合わず厄介者扱いされてしまう場合も。

ではどうしたらいいのか、というところをもう少しお話ししてきましょう。

まずは書き出す

何を書き出すかというと、お察しの通り1つの作品にかかる費用を書き出していきます。材料費は1個あたりこれくらいかかるのか、ということを把握するところから価格設定は始まります。

ハンドメイド作家の場合、POPUPイベントといって商業施設等で自身が立ち販売するイベント(レジは一括)や、作家は不在で作品だけ預けて販売してもらう委託販売、レンタルボックス・スペースと言って決まったスペースを月額などでレンタルし販売する場所(販売手数料別途)、週末開催のマルシェイベント(出展料を支払い、レジは自身で)など多岐にわたります。

いずれにも「出展料」「場所代」「備品レンタル料」「販売手数料」などなどさまざまな費用が発生します。また、「販売手数料」などは%で取り決めがあり、販売数によって金額も変わります。

なので、マイナスにならないためにも一番費用が高いと思われるとこを基準に価格設定をする必要がありますね。

ちゃんと利益がでないと新作も作れない

mumのハーフリースブローチ

しっかりと利益を出し、自身のお金の循環をつくらないと新作製作に取り掛かる際の費用が十分に確保できなかったり、ご自身の生活に余裕がなくなったりしてしまう恐れがあるので、見極めましょう。

では、どうやって決めていくのか。参考までに¥3300税込み(¥3.000税抜き)のアクセサリーの材料費の内訳を見てみましょう。

アクセサリー【¥3300税込み(¥3.000税抜き)】
→アクセサリー使用材料(例)
ピアス金具1ペア¥220
ビーズ10粒¥300
Tピン2本¥2
丸カン4個¥4
台紙¥20
合計:¥546

例えば台紙を市販しているものを買うか、自身で印刷所に発注するか、その際は両面印刷にするか・カラーまたはモノクロにするかなどで大きく変動します。

Tピンや丸カンといったアクセサリー金具も通常100個ほど入って売られておりますので安くなっています。

ここで費用が掛かっているのがビーズ10粒¥300。作品のデザイン性などで削れないところもありますから、単に材料費を削ろうとしないで、その分良い品をつくろうというマインドで考えていきましょう。でも材料費を抑えることでお客様に届けやすい価格へできる、ということも頭に入れておきましょう。


例えばこの場合、材料費が「¥546」なので、販売価格税抜き3000円の約6分の1強ですよね。%にすると546÷3000×100=「18.2%」となります。

よく原価の3~4倍で売るのがベストとされているのですが、原価とは材料費以外にもかかる費用全てを含みますので、材料費以外にかけられる金額を導き出す必要があります。

【原価】
材料費+α(材料調達のための交通費、時給、光熱費、試作の費用などなど)

【手数料】
イベント出展料、委託料、販売手数料など

つまり作品の価格の利益の生みだし方は
販売価格¥3300税込み(¥3.000税抜き)ー【原価】ー【手数料】=利益

ここでかかった材料費は¥546、仮に販売手数料を商品の30%とします。
販売価格¥3300税込み(¥3.000税抜き)ー【¥546+α】ー【¥900】=利益

販売価格¥3300税込み(¥3.000税抜き)ー¥1.446+α=利益 ということになります。残りαと利益で¥1.554です。ここでα(原価)を¥500としたら、利益は¥1.054になりますね。

材料費¥546+α¥500=原価¥1.046となり、3倍すると¥3.138となります。あと¥138削れると丁度原価の3倍になるので、原価を少し調整するか、他の作品で利益が高いものを生み出せるといいですね。

適正な価格をつけられていますか?

薄利多売で利益が出る・ご自身も納得されているならそれでいいんです。ただ、頑張っているのに利益が出なかったり、売れているはずなのに…、あれ?赤字が続いてる!なんて覚えがある方は、販売価格を見直してみてはいかがでしょうか。

たまに「高い」と言われることがありますが、それは適正価格をわかってもらえてないのだと受け取り、どれほどの手間や時間、材料などについても説明させていただいております。きちんと理由があれば説明できるはずなので、もしハンドメイド作家さんに限らずなぜ高いのか?と思われたら販売している方に尋ねてみましょう◎素敵なストーリーが聞けるかもしれませんよ♪

私の場合、プラバンのアクセサリーを作っていますが、写真のmumシリーズは図案がなく全て手切りで製作しています。1枚のプラバンに16枚の花弁をフリーハンドで切り出し、1つのお花にそれを2枚・3枚と重ねています。どれくらい手間がかかっているか想像していただけたら幸いです…☆

直接お会いしましょう!

MadeMarche vol.8

いよいよ来週に迫ったMadeMarche!
11/23祝木~25土までの三日間開催です!前回のキラリナさんよりも出店者数もぐっと増え、ワークショップ・お菓子の販売もありますよ◎

是非お誘いあわせのうえお出かけ下さい!
出店者の紹介をInstagramで行っているので、そちらもチェックしてくださいね。

●Made Marche vol.8
 *↟⍋ Early Christmas *↟⍋
●11/23(㊗木)~11/25(土)
●場所:FORiS 1F 光と風の広場
東京都 府中駅徒歩1分

次回は11/28(火)更新です!お楽しみに!

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最後までお読みいただきありがとうございます。
あなたにとっていい時間になったことを願って。

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