おすすめの絵本 『てん』 & こどもワークショップ
こんにちは。
今日は、ものの見方を少し変えてくれて、一歩踏み出す勇気をくれる絵本を紹介したいと思います。
ピーター・レイノルズ作 『てん』 です。
出版社からの内容紹介
お絵かきなんて大嫌い!
苦しまぎれに描いたのは、小さな小さな《てん》ひとつ。そのちっぽけな《てん》にかくされた大きな意味を知って、ワシテは変わり始める。
水彩絵の具と紅茶で描かれた、色とりどりの美しい絵本。
出版社「あすなろ書房」より
絵も綺麗だし、お話のテンポも心地よくて、楽しくて、どんどん読み進められる、こどもにも大人にもみんなにおすすめしたい一冊です!
また、既に挑戦をして「成功」を手に入れている人でも、ふっと初心を思い出させてくれるような素敵な終わり方になっています。
この本に出てくる先生にも、注目です。
人を育てる立場の人にもインスピレーションを与えてくれるのでは。
自分にはできない。と思っていること、
全然おもしろくなさそうだからやらない。とそっぽを向きたくなるようなこと、
あの人はすごいなぁ。と人と自分を比べてしまいそうになること、
誰にも思い当たる節があると思います。
この本は、そんな気持ちも、がんばりすぎることなく気持ちよく吹き飛ばしてくれます。
こちらの記事に続いて、働いているベルリンのこどもミュージアムで、ダイバーシティ/多様性がテーマの参加体験型展示の期間中、この絵本を使ったワークショップもしていました。
① 導入
集まってくれたこどもたちに、自己紹介も兼ねて、紙の上にそれぞれ「てん」を描いてもらい、(字が書ける子は)その横に名前を書いてもらう。
表紙を見てどんなお話なのか想像したり、お絵かきが好きか、どんな絵を描くのが好きか、「てん」って何かな、と話したりして、ウォーミングアップ。
② 考える、知る
絵本の読み聞かせ。
(ネダばらしになってしまうので、詳細は省略。)
③ やってみる
絵本を読んだ後で、床に貼った大きな紙や地面に思い思いに「てん」を描く。
みんなでどんどん「てん」を描いていく。
「てん」から「せん」になったり、そこから違うものに展開していったり。
自由にお絵かき。
④ (年齢によって)感想を聞く、話し合う
初めに描いた「てん」との違いを話しながら、気づいたこと、楽しかったことなど、こどもたちと話す。
絵本を読むだけではなくて、そのお話を通じて感じたことを体を使って表現して体験することで、その「気付き」をより深くし、持ち帰ってほしいなぁと思いながら、絵本を使ったワークショップを考えています。
苦手だと思っていたことも、ちょっとしたきっかけで、夢中になれるかもしれません。そして、夢中になってやっていくことで、むしろ得意なこと、自分の強みにできるかもしれません。
一歩踏み出せずにいる大切な人への贈り物用に、行き詰まっているなぁという時に背中を押してくれる相棒として、またはお部屋のインテリアとして、ぜひ手に取ってみてください。
最後まで読んでくれてありがとうございました!
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