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「まだ時間あるね、じゃあ公園行こう!」

先日、息子が寝ているベビーカーを押しながら歩道を散歩をしていると、
「ねぇー、今何時か分かる?」
と、路駐してあった車の向こうから男の人の声。
「えぇーと(スマートフォンをカバンから取り出して)、14時10分!」
(私の住んでいるドイツでは、午後2時ではなく14時というのが一般的。)

「まだ時間あるね、じゃあ公園行こう!ありがとう!」
「わぁーい!」
さっきは車に隠れて見えなかったのですが、自転車の前に小さな子どもがふたり乗っていました。
お父さんの提案にふたりの子どもは大喜び。

3人が乗っていた自転車。同じものや似たものをベルリンの街中でよく見かけます。

お散歩を続けていると、近所の皿型ブランコで3人が遊んでいるところに遭遇。
2人の子どもたちはブランコに寝転がって、お父さんに押してもらって大はしゃぎ。

赤ちゃんも車いすの子どももみんな遊べる皿型ブランコ。

帰り道、息子が起きたので、私たちもこのブランコで遊んで帰りました。

ドイツでは、午後の早い時間帯に子どもたちを保育園にお迎えに行ったり子どもたちと公園で遊んでいたりするお父さんたちをよく見かけます。
この日は、時間があるからと少し公園に寄り道をする、臨機応変に子どもとの時間を楽しんでいるお父さんの姿にほっこり気分になりました。 

今は育休中だからお散歩したり公園に行ったりする気持ちの余裕があるけれど、息子が保育園に行くようになって仕事を再開しても、このお父さんのように、息子との時間をフレキシブルに楽しめるお母さんでいたいなぁ、と思ったのでした。


私は産休前まで公園と遊具のデザイナーとして働いていて、今はお休み中。
私が関わるプロジェクトは国内外の大きなものが多かったので、ブランコや砂場などの小さい遊具がポツンっと設置されているのを見ると、場所や予算の関係でこれ以上できなかったのかな、でも、何にもないよりはいいか、と思っていました。

子どもの頃のことを思い出しても、たくさんの遊具があって走り回れる大きい公園の方が、ブランコと小さな滑り台しかない近所の小さい公園よりも楽しかったな、と思っていました。
しかし、親になってみると、1歳未満の子どもを連れて行くには、こういったブランコや砂場や小さい子どものための遊具がぽつんっとある場所がとてもありがたいことに気が付きます。
ブランコが空いているし、混んでないからゆっくりできるし。

以前はジョギングがてらいろいろな公園に行って大人や子どもたちに話しかけて、その公園の気に入っているところ、こうだったらいいのになと思うこと、他の公園で好きなところなどを聞いていましたが、これからはもっといろんな公園に遊びに行って、その時々で自分たちのお気に入りの遊び場を見つけていくのが楽しみです。

みなさんのお気に入りの遊び場、こんな遊び場があったらいいなと思うのは、どんなところでしょうか。

最後まで読んでくれてありがとうございました!

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