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京都ライター塾@第8期 「はじめて」から見た講座レポート⑥

2023年4月8日(土)、京都ライター塾 第6回目の講座を受講しました!

1月に始まったライター塾もついに最終回。右も左もわからない状態で受講した私でしたが、この3ヶ月で「書くを仕事にする」ために必要なことを学ぶことができました。

講師の江角さんが惜しみなくご自身の貴重な経験を伝えてくれたこと、自分では気づかない視点の学びが沢山あるグループワークであったこと、実際に「書く」課題が豊富にあったこと、これらのおかげで「自分」と「書くこと」に向き合える”ギュッと濃密で活きた学びある素晴らしい時間”を過ごせたと思っています。

あとは、自分がどう動いていくか。

身が引き締まる思いですが、学んだことを心の軸に置きながら自分のペースで一歩づつ進んでいこうと思います!

◆全体の流れ

京都ライター塾、最終講義の内容は「新規仕事を得るために」です。

▼第6回講義の流れ(所要時間:約3時間)
・講義
・前回課題の振り返り(新規企画)
・これからの計画・自分理念の発表(自己分析ノートより)
・先輩の話を聞いてみよう!

最初は取材経験も人脈もゼロだったという江角さんが、どうやって全国紙の記事の仕事を得たのか?など、ライターを目指す人であれば誰もが知りたい内容が詰まった最終講義でした。

◆フリーライターのメリット・デメリット

まずは、フリーライターとして働くメリットとデメリットから考えます。

▼メリット
• 時間を自分で管理できる • 自宅で作業できる(満員電車に乗らなくていい) • 子どもがいても働ける • 会社に依存しない
▼デメリット
• 収入が不安定 • 保証がない • 事務作業も自分でやらなけれ ばいけない • 1人で作業する孤独感

第6回講座資料 フリーライターのメリット・デメリット

江角さんはご自身の経験から「自分で仕事を選ぶ基準を作る!」ことが大切だと仰っていました。自分ですべて管理できる分、基準がないと振り回されてしまうことにつながりやすいのだとか。

また、ライターで働く方の中には他の仕事を兼業されている方も多いというお話も印象的でした。15年フリーランスとして働いてから会社員に戻った方もいれば、受講メンバーの中にもまさにライターと他の仕事を長年兼務されていた方がいたり、江角さん自身もライターの仕事をしながらカフェで働いていたこともあるのだそう!

「確約された収入や別の居場所みたいなものが少しあるだけで、心の安定につながることもある」というお話は、個人的にもとても共感できる部分があります。働き方も多種多様な時代、私も自分にとってベストな働き方のバランスを探っていこうと思いました。

◆仕事を依頼してもらうためにできること

• 公式サイト(ブログも可)を持つ
• 実績を作る→ブログなど載せる
 
→ブログを見ればどんな文章を書けるかが分かる
 →紹介されやすくなる(URLひとつで伝えられるため)
• 誰かに紹介してもらう
 
→ライター仲間を作る
 →仕事は「人」を介してやってくる
 →一緒に仕事をしたいと思われる人になる
• 出版社や編プロに企画を提案する
• クラウドソーシングに登録する

第6回講座資料 仕事を依頼してもらうためにできること

江角さんのお話にも、ライター塾の先輩のお話にも、とにかくよく出てきたキーワードが「紹介」でした。ざっくりと、この2パターンが多かったように感じます。

・きちんと仕事をする
→それを見ていた誰かが別の仕事を紹介してくれる

・得意や興味を発信する
→それを見た誰かがその仕事を紹介してくれる

「目の前の仕事をきっちりやっていると誰かが見てくれている」と江角さんは言います。こういった基本的な部分を徹底しているところに、ゼロから全国紙の仕事を担当するまでになられた秘密(秘訣?)があるのだろうなと感じました。

また、「こんなことがしたい!」等、興味があることを発信することも大事なのだとか。実際に江角さんは、ブログを書いてから2年後にその記事経由で仕事の依頼がきたことがあるそうです。

もう一つ、とても興味深いお話がありました。

編集者は・・
ライター(商業ライター等黒子として書く人)はTwitterで探す
著者(エッセイ等自分の文章を書く人)はnoteで探す  
ことが多い

第6回講義内 江角さんのお話

フリーランスの仕事の探し方・獲得の仕方は本当に多岐に渡るのですね。

何事もコツコツと丁寧に。そして自分がどんなことができて何に興味があるのか(=どういう仕事がしたいか)。あらためて、きちんと自分を分析すること・発信していくことの重要性を感じました。

◆いざ仕事をするとなったら・・

続いて、実際に「仕事をする」となった時の見積もりの出し方を学びます。

▼見積もりの出し方
まずは「自分がする作業は何なのか?」から考えます。
→取材を何件するのか、リサーチ提案までするのか?など、案件により作業内容が異なるため。
イメージするのが難しい場合は「時給がどのくらい欲しいのか」「その作業をするのにどのくらい時間がかかるのか」このあたりを軸に、自分なりの金額相場を持っておくとよいとのこと。例えば、以下のような感じです。

✓見積もりを出すときの考え方(計算方法の一例)
・1ヶ月あたり20万円欲しい
・1ヶ月あたり働けるのは150時間
・20万円÷150時間=1,333.333…円
・1本あたり3時間かかる
   ↓
・1,333円×3時間=1本あたり4,000円

第6回講座資料 見積もりの出し方例(江角さん所有の本より一例を引用)

そのほか、飲食代や商品代も経費で落ちる場合は見積もりに含めます。(領収書を取っておき郵送で先方へ送ることが多いそう)

見積書や請求書は専用ソフトで作成。ソフトの種類は色々ありますが、江角さんは「会計freee」や「 MISOCA」を利用しているそうです。

▼交渉してみよう!
最後に「交渉」についても学びました。

・交渉時には希望金額を伝える
・その根拠も合わせて伝える
 
→相場(平均価格)を伝える等

第6回講座資料より 交渉をしてみよう

江角さんもかつては「フリーランスだし下請けだし、価格交渉なんてできない」と思っていたそうなのですが、仕事として必要なことだと気づいたと仰っていました。(ちなみに、年収1,000万円を超えるようなライターさんは皆交渉をしているのだとか・・!)

最終的には「自分がこれくらい欲しい」という金額を軸にすることが大切なのだそう。逆に「タダでもやりたい仕事があったらやったらいい」。そういうことも含めてすべて「自分で決めていく」ということなのだと感じました。

◆先輩のお話を聞いてみよう!

講座の終わりは、ライター塾を卒業された3名の先輩のお話を伺います!
先ゆく先輩方のリアルなお話はどれも本当に参考になるものばかり。ずっと、前のめりで聞き入ってしまいました。

皆さん素敵なライターさんで、それぞれライター以外の強みもあり、試行錯誤しながらプロとして働かれている姿は本当にカッコよく輝いて見えます。当たり前なのですが「書くこと」を仕事にされているのだな、すごいなぁ・・と。そして(他人事のように感じているのではなく)私も同じような目線に立てるよう頑張ろうと、とても励みになりました!

最後に

京都ライター塾の8期生として駆け抜けた3ヶ月、初めてのことばかりで想像以上に頭をフル回転させながら過ごしていたように感じます。企画を立てること、インタビューをすること、原稿を書くこと。ひとつの”良い記事”を作る裏側には、多くの時間と幾度ものブラッシュアップを重ねる必要があること。

「書く」ことの奥深さ、難しさを身をもって学べました。同時に、これからも「書く」ことを続けていきたいと強く感じています。

どのようなライターとして働きたいか。正直なところ今も模索中ですが、できることから、行動しながら考えていこうと思っています。ただ”身ひとつで働きたい!”という自分の目標の中に「書くを仕事にする」という強いベース(土台)のようなものを敷くことはできました!

漠然としていますが、石橋を叩いて壊しがち&マイペースな私にとって、この「土台」が敷けたことは自分の中では本当に大きな変化なのです。

あらためて、たくさんの学びや気づきをくださった講師の江角さんと同期の皆さま、宝もののような時間を本当にありがとうございました!(そして今後ともよろしくお願いします!)「書く」ことの学びはもちろんのこと、同期の皆さん一人ひとりが本当に個性豊かで、全員のお話を聞くのが毎回楽しみでしたし”江角さんの元へ集まったメンバーだからこそ”といった安心感ある雰囲気のおかげで、リラックスしながら、良い刺激を受けながら学ぶことができました。ついていくのに必死だった私ですが、ひとまず最後まで駆け抜けることができてホッとしています(笑)

ここからは、自分次第。私なりに「書く」を積み上げていこうと思います。

以上、長々と手紙のようになってしまいましたが・・最後に、去年京都ライター塾に通うことを選択した自分に、拍手を送って終わろうと思います。👏👏

それではまた。読んでくださり、ありがとうございました!

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