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「何者か」にならなくたっていい

「人生に、濃い人生も薄い人生もない」

最近、飲んでいた時に出会った素敵な女性が、おっしゃっていた言葉。

「世間的に華々しく立派に見える方にも生きられなかった人生があるし、一方で、自分には何もないと思っている方の人生にだって、語りきれないほど様々な経験が、絶対にある。」

・・・言葉通りではないけど、大体こんな感じだったと思う。つまりスポーツ選手や著名な作家のような、一般的に成功していると言われるような華々しい生き方をされている方も、その裏で、できなかったことや諦めてきたことが、たーくさんあるし、逆に、人並みの平凡な人生だと自分では思っていても、一人一人、その人にしか生きられないドラマティックな人生が絶対にある。

この言葉がずっと自分の中に残っていたのだけれど、コーチングを受けていた時にハッと全部が繋がった。

実は最近、仕事に対してモヤモヤしていた。自分がこんな風に生きていきたいという大きな指針はあるものの、日々やっていることが、果たしてそこに繋がっているのかが分からなくなってきていて。
一番大きいのは、キャリアコーチと自ら名乗っているにも関わらず、
「そもそも”キャリア”って何や?」と、思っていたこと。

というのも、私個人的には、仕事も遊びも学びも暮らし(家族とか食とか住とか)も、全て地続きであることが理想で。というか実際今も、どこまでが仕事で、どこからが遊びや学びなのかわからない活動ばかりで、人から「今日は仕事してたの?」って聞かれて「うーん、仕事と言えば仕事だけど、いわゆる皆さんが想像するような仕事ではなくて・・でも、遊びでもないんだよなぁ。」みたいな回答をすることが多い。
お金もらってるけど仕事という感覚ではない活動もあれば、お金発生してないけど仕事としてやっていることもたくさんあるし、、、もっというと履歴書の職歴欄に「2016年第一子出産」と書いているんだけど、それ職歴じゃない(笑)でも、私は立派なキャリアだと思っていて。で、結局キャリアって何?私は、何を良くしていきたいんだろう?

といった答えのないことをぐるぐる考えていたんだけど、
コーチとして話を聴いてくださった羽山暁子さんから、

「めぐちゃんは”人生を丸ごと楽しむ人”なんだよ。”Life Creator”だね。」

という言葉をいただいて、スーッと腹に落ちた。

私は漠然と、「○○○と言えば、佐々木恵」と言われるような、「何か」に突き抜けたいと、ずっと思っていた。でも自分の中に「これ!」と言えるものが今のところなくて、不安や焦りがあったのだ。

あえて自分に「キャリアコーチ」と肩書きをつけて、あえて「女性のキャリア支援」に絞ってこの半年間やってきたのも、無意識にそういう意図があったんだと思う。

でも当の私自身は、”仕事”とか”キャリア”とか切り取れない人で、そういうものを全て引っくるめた人生そのものを、切り拓いて行きたいんだとわかって、納得。

ちょっと余談ですが肩書きの威力ってすごいなって思う。
肩書きって、他人に対して自分は何者であるかを簡潔に伝えるための手段だと思っていたのだけれど、自分自身への決意表明でもあるし、一つの肩書きを規定することで、他の役割をある程度排除してしまう可能性もある。

私は「何者か」にならなくたっていい。
自分だけのドラマティックな人生を丸ごと楽しむLife Creatorになりたい。

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