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身体が覚える。

歳を取ると
人生の残された時間は
少なくなっていくのに
若い時よりも
手間や時間がかかることが
好きになるから
不思議なものです。

相変わらず
あらゆる分野の「老活」に
励んでいるのだけれども
「趣味」の分野においても
unmm...と考えたりしています。

老後のことを考えた時
「家の中での生活」の充実は
とても重要だと思っていて
家の中でいかに快適に
そして
豊かに楽しく過ごすか…
そんなことばかり考えては
毎日ニマニマしております。

断捨離をして暮らしを整え
物理的にも時間的にも
「余白」を作ることができたら
その「余白」を生かして
暮らしを豊かにしたいから
その豊かさのタネを
できるだけ早めに
見出しておきたいなって。

人はそれぞれ
「こんな暮らしって素敵だな」と
思う方向性は異なるのだけど
わたしにもなんとなく
「こんな感じ」というのがあります。

その多くは
これまでの読んだ「本の中の暮らし」
だったりするのですが
1冊のコレ!というものではなく
複数の本の切り抜きみたいな感じで
わたしの頭の中に
「素敵だな」という暮らしが蓄積され
妄想が年々、膨らんでいます。

「素敵だな」という暮らしは
いくつかのパーツの組み合わせなので
今のうちからそれらを
一つ一つ手に取り
徐々に暮らしにフィットさせていきたいと
あれこれと思いを巡らせています。

というのも
いざ老後が来たときに
それに取り掛かろうと思っても
その時にはもう体力も気力も
今よりは劣っているだろうし
何よりも根気が続かなくなっている…だろうと。

いよいよ人生最終章になった頃
「あぁ、あれもこれもやりたかったのに…」
というようなことは
なるべく避けたい。

これまでの自分を振り返っても
若い時と今を比べて
体力、気力、根気…すべてにおいて
随分と低下しているのだから
いい加減、この変化をしかと認め
はやめはやめに
なんらかの手立てを用意して
楽しい老後を過ごしたいのです。

「終わりよければすべてよし」と
いつも思っているので
人生の後半の「時」は
大事にしたいんですよね。
欲張りだけど
毎日、小さな満足を
感じていたいから。

そんなわけで
老後の暮らしを彩るSOMETHINGを
色々と妄想しつつ
ちょっとずつ手を出しています。

そんなわたしの「素敵だな」と思う
暮らしのパーツの一つが
「編み物」。

小さなスペースで
冬だけではなく
一年中楽しめる手仕事のひとつ。

編んでいる時間も楽しいけど
靴下やラグなど
小さな暮らしを彩る様々なものを
自分好みに作ることができるから
「実利」もあるのも嬉しいこと。
それに、
編み方や糸などの違いによって
無限の広がりがあって
楽しみは永遠に続くのが妙に居る。

しかし
この「編み物」
老化が加速すると眼に苦しいのです。
編み目が見えづらくなるし
数を忘れたり
とにかく手元が覚束なくなる。

今でさえ随分と怪しいのだから
今後さらに厳しくなるのは必然…。
いよいよ老後を迎えた時に
「よし、編み物を始めよう!」と思い立ち
毛糸を前に奮闘しても
「やっぱムリだな」って
思っちゃうだろうから
今のうちに身体に覚えさせようと
奮起しております。

「身体が覚える」というのは
本当に面白いことで
繰り返していくことで
本当に苦なくできるようになる。

例えば「読書」。
「今は忙しいから
読書は老後の楽しみにとっている」
という話をよく聞きますが
そりゃ、とんでもない…と
わたしは思ってしまうのです。

読書というものは
集中力と忍耐力が必要で、実に骨が居れる…。
良書ほど身体のエネルギーが必要。
しかし、読み慣れていると、
それが随分と軽減され
負担なく読書を味わい尽くせるのでは?と。

そして
膨大な本の中から
自分好みの本を見出すのには
熟練の「嗅覚」が必要で
それは誰かに教えてもらうものではなく
自分だけのテクニックとして身につくもの。
その「本を選ぶ嗅覚」は
簡単には身につかないから
早めに着手したほうが
老後の読書ライフが豊かになると思うのです。

料理も同じ。
家庭料理を同時に4、5品作るのは
身体が覚えていたら、さほど苦なくできるもの。
老後は身体を気遣いながら
豊かな食材で食卓を楽しくしたいもの。
料理を楽しむためにも
身体に覚えさせておいたほうが後々ラク。

こういうことを考えていると
人生って、暮らしって
こういうことなんだろうなって思う。

人生の前半で
いろいろなことを身体が覚え
その身体が覚えたことを
人生の後半で生かしながら
日々の暮らしを
深く楽しむということの
大切さ。

そんなわけでわたしは
老活の一環として
暮らしに「実利」のある趣味を
今のうちから
身体に覚えさせつつ
老後の「素敵だな」っていう暮らしを
妄想しております。

それにしても「編み物」は楽しい。

実はこの棒針
祖母から母が受け継ぎ
わたしの手元にやってきました。
そういうのもまた
豊かだな…と思うのです。

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