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第118話 ツインレイの体



『いつの日かやがて、サイレントは終わりを迎える』

……そうなったらいずれは、私はあの人と暮らすのだろうか。統合してしまったら私は、私という“個”はどうなってしまうのだろうか……


 連日のように気づきがあって、連日のようにアセンションしている。サイレントに入ってからというもの、その飛躍の幅は今までの人生の比ではなく、闇を視れば視るほど筋トレと一緒で土台から強くなり、さらにより高い視点へと私を連れて行ってくれる。

 そんな中で、彼の魂が以前よりも近い場所まで来ているのを感じると、なんと私の奥のほうから、“再会”や“統合そのもの”への恐怖が出てきた。

 嘘でしょう?あれほど会いたくて仕方なくて、毎日再会を願ってきたのに。でも確かにそれが、もし今日だと言われたら、それはまだ怖くて無理かも……。

 まさか私のほうがランナー(※)だったなんてと驚きつつ、その恐怖を丁寧に感じ取り、丁寧に解体していく。

「今の私はエゴで物を見ているから、統合がどんなものなのか、最初からわかる訳がない。統合というものをいくら想像したところで、エゴの記憶にないものは、人から聞いた話であっても所詮想像の枠を出ない。

だから怖くて当たり前。今怖くても仕方がない。」


 その大前提を思い出すと、それなら今できることとして、私は自分で自分を幸せにしようと決心した。

 ウエサク明けに、“その恐怖感情の張本人”から教えてもらったやり方でエネルギーを通していく。
 深くゆっくりした呼吸を意識して「私が私を幸せにする。」と、この身体に宣言していく。それから午後を丸々使って自分の心に落とし込む。


 そして夜間。
布団に入ったあとからも、何度も“エネルギーを通すこと”を体に刻みながら眠ったので、内側から抜けていった闇そのものに取り囲まれて、重い波動がザワザワしていて時々目が覚めてしまう。

 深夜一時を回った頃……。

 背中から、何かが入ってこようとしていた。
気がついたらどこかの薄暗がりの中、ベッドではなく固く冷たい床の上に寝ていて、誰かにグイグイと背中を押されて目が覚めた。その何者かは暴力的なまでの力で私のことを押している。怒りにも似た感情を持ってる低い、低いエネルギー。

 スサナル先生?

 ハイヤーセルフとの繋がりも希薄で、この正体を確認したくてもわからない。だけどこの低次元体はもう、なぜとは言えないけど、彼だとしか思えなかった。

 相手がとてもネガティブなことはわかっていたし、ハイヤーからの応答もないから賭けだったけど、えいっとその人を受け入れた。

 おそらく何秒間か。
押された力に委ねると、私の幽体が体外へと放り出され、暗闇の中でお互い向かい合っていた。
 感情もない、感覚すらない、消化試合のような無機質なセックス。獣の本能のようだなと思った。

 ガタガタと体が震え出した。
“彼”が立ち去るとそこから一気に寒気に襲われて、夏だというのに再び毛布を引っ張り出した。それから明け方までは、延々と悪夢が展開された。

……

 窓の外は見張りの警察官だらけだった。三次元システムの手先たち。狭い部屋の小さな窓から見えるだけでも十人以上はうろついている。
 私は裸で身動きが取れず、取れないでいるうちは、彼らは私に最低限の監視しかしていないことがわかった。ただ、こちらがおかしな動きをした途端、一気に攻勢に出てくるだろうこともわかった。

 すぐ隣にあきら、廊下のその奥には母。
裏で手筈が整うと、二人からバケツリレーで手渡された服を纏って一気に走り出す。

 警官たちの意識が一斉にこっちを向いた。

「バシャールに連絡して!」(※)

 あきらに指示を出すと、私はシステムを相手に五次元への脱出口を探す。
 母、あきら、その世界の隣人。警察官の姿をした内部潜入者に、高次元宇宙存在……。色んな人に助けられて、色んな人が犠牲になった。

 安全な建物に滑り込んだ私を奥へと匿ってくれた女性は、ドアに鍵をかける直前で伸びてきた真っ黒い腕に掴まれ死んでしまう。彼女の絶叫が耳をつんざく。
 さらに私がその腕に捕まらないようにと、黒いヤツに体当たりをして庇って死んだ若い男性。出口のない悪夢、何人犠牲にしてしまった?どこまで逃げたらいい?絶望の無限ループ。

 そうして迷い込んだ先で助けてくれた男性、私の失意を表してくれるように、「あとどれだけこういうのに対処しなきゃならないんだ。」と呟いた。

 それを聞いてふと、「待てよ。」と思った。

 私とはツインレイであり、本物のツインレイに成るべく取り組んでいる者。ハイヤーセルフと一つになって、究極の愛を目指す存在。
 だからこの世界は愛でもなければ、愛のための試練ですらない。
 ここはまやかし、低い四次元の映像世界だ……。

 気づいた瞬間意識が目覚め、ようやくその世界から抜け出せていた。疲労困憊、クタクタな朝だった。
 そしてまた脱出と同時に、夜中に起こった出来事の意味もわかった。


 私の肉体の中にある五次元への脱出口がようやく貫通した。昼間から集中してエネルギーを通したことで、私の体の栓が抜け、その私の体と同じ場所に埋まっていた彼の体の栓も抜けた。
 だからこそ、今まで彼の中を塞いでいた低い意識が行き場を失い、最後に対である私で“清算”されたのだ。

 ツインレイの体とは、私と彼の体とは。本当に二人は同じ肉体、同じひとつのものだった。
 一連托生、そんな言葉がふとよぎった。私という“個”はきっと、あの人の“個”と一緒なのだ。ならばそんな運命を、やっぱり大切にしようと思った。




※ランナー……ツインレイをやればやるほど、ランナーとチェイサーの定義なんて意味がないほど曖昧になってきます。お互いに渇望しながら、お互いに逃げ回ってます。

※バシャール……現在地球を手助けしているエササニ星のテレパシックな意識体。
もしかしたら、怖がらせないようにヒューマノイドとしての姿で現れることもあるのかもしれませんが、私が拾うバシャールの姿はバルタン星人みたいなかんじ。おそらく本質は、エビのような、甲殻類型宇宙存在なのだろうと思っています。




written by ひみ

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実話を元にした小説になっています。
ツインレイに出会う前、出会いからサイレント期間、そして統合のその先へ。
ハイパーサイキックと化したひみの私小説(笑)、ぜひお楽しみください。

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ここのところお知らせラッシュで申し訳ですが、
今までこちらの有料記事を何度もご案内してきた理由。それがいかに大事かを、今回の私の実体験からお分かりいただけたと思います。

『ツインレイと最速で出会って最速で統合する方法』


先日も市杵島姫が顕現した通り、子宮浄化もものすごく重要で、そこを重点的にワークしている方も多いと思いますが、

『【ツインレイ子宮浄化】豊穣の市杵島姫命と龍』

『最速で出会って』が核、『子宮浄化』はじめ、その他有料記事がブースターだとお考えください。
子宮浄化だけだと、片輪走行です。

そして、現在の地球で、この『核』のほうまでメカニズムを理解しご案内できているヒーラーさんは本当に少ないと思います。


全ての人にとってもそうだけど、特にツインレイという“覚醒”に向かう人にとって、性の循環って本当に大切!
本物の【性】ってね、「心が生きる」、「心が生まれる」って読むんです。本当に、性の大きさは命の大きさ。
だけど三次元の性には限界があります。ちょっとスマホで検索するだけでたくさん出てくる性的な漫画とかの広告。三次元の性の集合意識の現れ。

思い出してください。
「“味”と“飢え”とを覚えさせる。」(第108話『欲望の餌食』より。)あれだけの罠(霊的次元の)から単独で脱出するのは困難です。

頼ってください。そのためにmeetooがあります。

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←今までのお話はこちら

→第119話 rescue me

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