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第114話 反乱分子よ気高くあれ



 ここのところ、肉体と幽体との関係性がまた色々と変わってきた。

 例えば内観を本格的に始めたウエサクの頃、自分主観の悲しみの感情はハートチャクラ(第4チャクラ)で感じることが多かった。それが最近では、ある時はセイクラル、ある時はソーラープレクサス(同第2、第3)で、悲しみに“似た物”を感じている。
 かつて一度、イワナガヒメと同期していた時も、やはりその悲しみは第三チャクラからやってきていた。
 ということは、最近感じる感情はつまり私のものではなくて、スサナル先生のものなのだろうか。

 それから呼気から抜ける闇のほうも、どんどん派手になってきた。結果丸一日を通して、家の中ではずっとゲップをしている感じ。初めに何かにフォーカスすると、お腹がゴキュンゴキュンと音をたてて回転して、それから螺旋で上がってゲップとなる。

 このままの調子でいくと、隣家に怪しまれるのも時間の問題ではないかというボリュームまで……言い換えれば“深く光を当てる”ことができるようになればなるほど、音としても空圧としても、その迫力を増していった。
 今まで解明されてきた人体の生理現象をことごとく否定しなければならないほどに、私の身体はおかしかった。


 そんな中、夢を通して垣間見える古い男性性の闇のエネルギーは、標的を女性だけに絞っていられないくらいに、益々なり振り構わなく正体を現してきていた。

 この地球をすっぽり取り巻く三次元男性性のエネルギーにも光と闇の側面がある。
 その、闇の男性エネルギーはそのまま、地球という女性性を虐げることで生きている。彼らは三、四次元の頂点に立つことで、この三次元世界の神に成り代わろうとしているのだ。(※)

 つまりその場合の女性とは、地上の全ての人間たち……。
 男性も女性も、大人も子供も国籍も関係なく、もれなくあらゆる人間が、ニセモノの男性神の対極に位置する女性性であり、いつの間にか狡猾にターゲットにされている。

 だからこそ、その三次元世界から五次元へと出ようとしている、ツインレイに代表される“反乱分子”は徹底的に闇を知り、徹底的に闇を超えていかなければならない。
 そうでなければコロッと一瞬で集合意識の闇に飲まれ、そうして闇の一部となって、すると次元上昇という魂の使命は果たせない。

……

 その日の夢の中では、集合意識の闇に搾取された大学生くらいの男の子たちが、やり場のない痛みや苦痛から暴徒と化して、反転、今度は闇の手先となって他の人間にまで暴力を振るっている。

 具体的に言えば、男性社会に蔓延って(はびこって)いる度を超えた年功序列という闇で、後輩であるというだけで、先輩からの理不尽な搾取の対象となる。

 普段から横糸を軸としている“女性である私”からは理解し難いけど、縦社会というものを、比喩を交えて見せてもらっただけで、それがいかに不条理で且つ悪習、因習となっているかは火を見るよりも明らかだった。


 この男の子たちがいるのは運動部か何かだろうか。先輩たちからの、リンチギリギリの“指導”を受け続け、それが終わると間髪を容れずに引き摺られていって、性行為まで強要される。
 そうした隷属的な積み重ねによって生まれた絶望や悲しみ、それから『諦め』などはやがて、行き場を失い一つの大きな化け物の姿となった。

 するとそこへ、孤高の精神を持った、優しく正義感のある一人の男性がやってきた。魂の真っ直ぐさがこちらにまで伝わってくる。
 彼はその負のループを止めるため、自らがその権化の吐け口になろうとした結果、目に余る凄惨な拷問を受けていた。本当の力を発揮すれば強い筈の人なのに、彼は甘んじて化け物の要求に応えていた。響き渡る壮絶な絶叫が耳にこびりつく。

 そこまで“観察”させられると、見ていた私にようやく“人格”が戻された。

 我に返った私は今にも瀕死のその男性を一旦救い出すと、次に全身全霊で、闇に染まってしまった側の男性を抱きしめる。すべての私を込め、全力でガイドたちと光を送る。そうして赦し、可能な限りの愛を送ると僅かに互角の均衡が崩れ、長い闘いの末にようやくそれらの闇は昇華されていった。

 そうした集合意識の闇は、時に子供や障害者にまで容赦なく手を出していて、それでも捕っても捕っても顔を持たない集合意識が満たされるということはない。そしてまた、これほど悲しいこともない。


 このころ何度も似たような場数を踏まされて、闇というものを実地で教わっている。それがどんな風に生かされてくるのかわからないけど、今、目の前に立ち現れたこの道を、私はひたすら突き進むしかないのだった。




※……これがわかりやすく三次元に具現化しているものが、端的に言うとメイソンさんとかです。


written by ひみ

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実話を元にした小説になっています。
ツインレイに出会う前、出会いからサイレント期間、そして統合のその先へ。
ハイパーサイキックと化したひみの私小説(笑)、ぜひお楽しみください。

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本当にね。困ったもんだ。

戦士属性のツインレイ女性たちが今までも、この三次元の神のことを「おじさんとしか形容できない」って言ってたし、私が見てきたのも殆どは「おじさん」の姿だったけど、
これ、負の遺産なだけで、例え集合意識であっても、最初からおじさんだったわけじゃなかったんだよね。今のシステムの中で育つと、子供のうちから普通に生きてるだけで段々と、この闇のループの加害者側へと加担してしまうようになっている。

そしてまた、その傷の痛みを感じないように麻痺させるために、女性たちを下に置かないとやってられないというね。見くだす対象を作らないと保てない。

これを読んでくださってる男性の方は、「自分の中にもその負の遺産が流れてる」と、まずは知ってください。最初はそれで充分です。(怒りや痛み、認めたくないが出てきたら、辛いかもしれないけど図星なのだと思ってください。大丈夫。あなたが悪いわけじゃないから大丈夫。)

で、それが如実に現れてるのは現実の男性社会だけど、言い換えれば、ツインレイ女性の中の男性性も“死んでる”わけです。

だからこそ、彼を救えるのも見殺しにするのも、ツインレイ女性にかかってるんです。

ツインレイ女性よ闇を見よ!そして気高くあれ!

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←今までのお話はこちら

→第115話 ミイラ取りがミイラ

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