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今年最後に観た映画

 今年も残すところあとわずか。年末年始のお休みに入ったらすぐ見に行くと決めていた「PERFECT DAYS」。早速行ってきたので感想をまとめてみました。

《あらすじ》
 
平山はトイレ清掃員をしながら過ごす日々に満足している。毎日の暮らしに同じ日はなく、昔から聞き続けた音楽に耳を傾け、休日に買う古本に読み耽ることに喜びを感じていた。小さなフィルムカメラで木を撮ることが好きな彼はある日、思いがけない再会をして……

情報提供・ぴあより


 
 監督はドイツ出身のヴィム・ヴェンダース監督。主演は役所広司さん。

 (役所広司さん演じる)平山さんの生活を追ったドキュメンタリーを見ているようで、監督が思う「生活を愛でる」視線がいろんな形で表現されていて、時折涙を流しては最後までノスタルジックな映像を十分に楽しむことができました。

 映画の中で平山さんが「繋がっているように見えて繋がっていない世界がある」と言う場面がありましたが、その言葉は真実でもあるけど、ある部分では平山さんの世界はすべて繋がっているようにも見えます。
 平山さんが妹を抱きしめた瞬間やトイレにあったメモ書きなどからもそのことが感じられました。
 住んでいる世界が違っても、目に見えない繋がりがあった気がします。

 そして私が嬉しかったのが、平山さんがカメラで写真を撮っている姿を見たとき。これは写真を撮る方なら一瞬でも「おっ」となる場面だと思います笑。
 
 平山さんの心の揺れをモノクロの映像で表現しているのもとても好きでした。
 優しくて穏やかな平山さんはまわりにいるみんなに安心感を与える存在でいますが、それでも人と関わることで揺れる心の動きが平山さんも人間で、生きている証と言えますね。

 
 昨日投稿した写真日記は映画を見終わった帰りに撮りました。モノクロは映画の影響です笑。写真を撮るときに平山さんの笑みを浮かべた表情を思い出しながら楽しく撮りました。合わせて見ていただけると嬉しいです。

 
 すっかり忘れていたフィルムカメラの現像も年明けに写真屋さんに持って行こうかな。ささやかな暮らしに光を、平山さんの優しい眼差しは見る人に癒やしと安心感を与えてくれます。
 

 追記 最後の歌は映画とは関係ありません。

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