『共依存かもしれない―他人やモノで自分を満たそうとする人たち (10代のセルフケア) 』読了
共依存とは・・・
「面倒を見る ・世話を焼く ・尽くす ・干渉する」など。相手が自分から離れていかないように、相手から捨てられないように、自分なしでは生きていけないところまで相手に依存させ、ペット化する。相手を“困った人”と位置づけ、無力化すること。 『共依存かもしれない―他人やモノで自分を満たそうとする人たち (10代のセルフケア) 』より
2年前の4月、地元の図書館でこの本を見つけた。丁度この時期に受けたカウンセリングで、自分が共依存であることがわかり詳しく調べてみようと思い読んでみた。10代に向けられたセルフケアの本があるとは知らなかった。「あぁ…こういう本にもっと早く出会っていたら今はもっと違っていたはずなのになぁ」と思った。だけど、その時がこの本を読むベストなタイミングだったのかもしれない。
本を開くとすぐに、共依存の人の行動や気持ち等の特徴をあげた共依存チェックリストがあった。すると、該当する点が怖いくらい多くて驚いた。様々な子どものケースが挙げられているので、読み進めやすくとても理解しやすかったと同時に、自身の10代の頃を想起させるものなどがあり読んでて少し辛い気持ちにもなった。
セルフケアについて、おおまかに箇条書きで挙げてみた。
●インナーチャイルドの存在を認め、再びインナーチャイルドとつながること ●自己否定感を理解すること・・・自分自身がどういう時に自己否定を抱いているのか?家族もその親から受けとった自己否定感を伝えているということ ●信頼感の欠如を乗り越えるには、人に依存した関係とまったく孤立した自分との間に道をみつける必要性があるということ(相互依存の関係を作る) ●健康的な境界・・・“庭のフェンス”のようなものを作ること ●嘆きのプロセス(否認・怒り・悲しみ・無関心・受容)を受け入れること ・●目標を設定する・・・例えばやることリストを作るなど
セルフケア1つひとつ詳細に書かれていた。
私は、インナーチャイルドとつながりやすくするために、自分のアルバムから自分の小さかった頃の写真を何枚か選び取ってみた。写真を見ていると、アラサーの母性か、あるいはおばちゃん心が湧いてきたからなのか「 自分ってこんなに可愛かったのか」ってなった。
人の役にたてなくても、私の価値は唯一無二のものであるということ。
私は誰かに支配されたり、蔑まれるような人間ではないということ。
自分に自由を与えるのと同じように、相手にも自由を与える。
人間関係で悩み、辛い思いをしてる人たちに届けたい1冊です。
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