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小さかった私へ㉑ 小学生編

給食が終わると、長い休み時間がある。誰かと一緒に過ごそう…過ごさなきゃって焦っていたと思う。運動場に出ると、遊具に登って鬼ごっこしている女の子たちが遊んでいた。

「楽しそう・・・仲間に入れてもらえないかな?」

気軽に声をかけるのも勇気がいった。今思えば、あの頃のチャレンジ精神はすごかったなぁ。大人になった今はというと、なかなか出来ないでいる。思い切って、勇気出して声をかけてみる。

「私も仲間に入れて~!」って声をかける。

1人、また1人に声をかけてみる。

返事はしてくれるものの、遊びに夢中になって逃げていってしまう。仲間に入れてくれたことがあっても、私は、どんくさくて遅いからすぐ鬼になっちゃう。ずーっと鬼で追いかけまくり、遊びの流れを自分が止めてしまっている。

みんなの楽しい気持ちを萎えさせてしまっているのが、なんとなく伝わってきた。友達の「つまんない」という表情があからさまに出てるから、こちらまで傷つく。

今は、誰かと群れずとも、ひとりの方が気楽で楽しいけれど、あの頃はひとりでいるのが耐えられなかった。

遊びに途中からうまく参加できない。うまくいかなければ、諦めてトボトボ教室に戻っていた。たまに参加できたとしても、自分が流れを止めて、空気を悪くしてしまったかもと思えてしょんぼりする。

うまく仲間に加われたり、楽しめたことも少しはあったけど、大体はそんな感じ。それは幼稚園の頃からそれは変わらない。

ぶっちゃけ、今でもUNOやトランプのルールが今でもよくわからない。両親がそういう遊びに疎かったし、友達が少なかったことも影響していたかも。

中学、高校へ進んでも同じだった。縁がなかったっていったら変な言い方だけど・・・仲間に入れてもらえないというか、ルールをちゃんと知らないから、私も積極的に加われなかった。教えてもらおうにも、教えてくれる友達に気後れしてなんだか申し訳ない。

みんな、たぶん、ほとんどカードゲームを知ってるだろうから「どんなルールか知らない」って言っちゃうと、「友達いなかったのね」と同情されたり、憐みの目を向けられるのが嫌だし怖い。

「いいよいいよ、教えるから一緒に遊ぼう!」

そう言ってくれる人が近くにいてほしかったなぁ・・・(´;ω;`)

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