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8月6日が登校日なのに、なぜ…?



「今日は何の日?」

この問いかけを、息子が通っている小学校にしたい。


昨夜、2年生の息子と「かわいそうなぞう」を読んだ。

初めて、絵本を読んで息子が泣いた。

それから、戦争の話や日本が被爆国であることを話した。

8月6日は、広島に原爆が投下された日であり、原爆の日であることも…。

いつもは、おちゃらけるはずの息子の真剣な顔…。

そして、私が小学生だった頃(約40年前)の8月6日の日の話を息子に聞かせた。

毎年、8月6日は夏休み中の登校日で、小学校で黙とうをして、「青い空は…」を歌って、体育館で「はだしのゲン」の映画を観て、戦争のことや原爆のことを学ぶ日だった。

私は、毎年、この日が怖かった…。

正確に言うと、この日に観る「はだしのゲン」の映画が、とても怖かった…。

「はだしのゲン」を観た日の夜は、トイレに行けなかったなぁ…。

でも、この映画から、戦争の怖さを学ぶことができたと思っている。

そんな話も息子にした。

去年はコロナの影響で、息子の夏休みは2週間しかなくて、夏休み中の登校日もなかった。

今年は、半日だが、夏休み中の登校日があり、8月6日であることから、もちろん戦争や原爆についての話や黙とうがあるものだろうと思っていたが…。

学校から帰ってきた息子に尋ねると、

「ぜんぜん戦争の話、なかったよ。」

「エッ!?じゃあ、黙とうは?」

「なかったよ…。」

「ふうん…。」

「じゃあ、なんで今日、学校に行ったの?」

「夏休みの後半の宿題をもらうためだよ…。」

「ふうん…。」


戦争や原爆について、一言もふれなかった小学校…。

これでいいのだろうか…。

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