図書館で涙…
息子(小学2年生)の夏休みの読書感想文の本探しに行った図書館で、この絵本に出会った。
こんな絵本があるんだ…。
衝撃を受けた。
「わたしのいもうと」というこの絵本は、
イジメの絵本だった。
小学4年生の妹が転校した小学校でイジメられる話…。
そして、何年もの月日が流れ、妹は、死んでしまう…。
涙が出た。
そして思い出してしまった。
中学生の時にイジメられたことを…。
ある日、突然、クラスの女子全員から無視をされ始めた。
私のクラスでは、常に誰かがターゲットになっていた。
ターゲットになっていた友達と私は会話をした。
私は、みんなと同じ行動をとることができなかったから…。
ターゲットになった人を全員で無視をするという暗黙のルールに、私は従うことができなかった。
とうとう、わたしの番がやってきたんだ…。
クラスの空気には、みんな敏感だから、男子までもが私を無視し始めた。
無視は長く続いた…。
修学旅行で初めて行ったディズニーランド。
ひとりで歩いたな…。
学校は一日も休まずに行った。
親や担任に相談もしなかった。
自分でいうのもなんだが、当時の私は強かった。
でも、クラスで上位だった成績は中位まで落ち、いくら勉強しても頭に入らなかった。
いくら勉強しても、心のツラサには敵わなかった。
そのため、高校受験では、ワンランク、レベルを下げた…。
絵本の最後に、『わたしを いじめたひとたちは もう わたしを わすれて しまった でしょうね あそびたかったのに べんきょう したかったのに』という言葉に、私の心はえぐられた。
息子の夏休みの読書感想文の本を選ぶにあたって、10冊の本を図書館から借りた。
この10冊の本の中から、息子が一番作文に書きたい本を選ぶ。
もちろん、「わたしのいもうと」は、10冊のなかに入っていたのだが。
息子は、「わたしのいもうと」を選ばなかった。
理由は、悲しい気持ちになりすぎてしまうから、とのこと。
悲しすぎて、作文が思いつかないそうだ。
息子は、顕微鏡で見るプランクトンの本を選んだ。
少し早過ぎたのかもしれない。
いつか、「私のいもうと」と真正面から向き合える男の子になってほしい。
そう願っている。
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