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医療 製薬業界|1週間の注目記事(11/1-11/8)

クリニファー株式会社でインターンシップをしている大学院生のオダニと申します。
今回は11/1-11/8の1週間で、私が興味を持った注目記事を共有します。コメントやアドバイス等ありましたら、ぜひお願いいたします!

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【4~9月期】小野 6期連続で売上高と各利益が過去最高更新

日刊薬業(2023年11月1日)https://nk.jiho.jp/article/185097

小野薬品が発表した2023年4~9月期連結決済 (国際会計基準〈IFRS〉)は、6期連続で売上高、各段階の利益ともに過去最高を更新した。抗PD-1抗体「オプジーボ」とSGLT2阻害剤「フォシーガ」が順調に拡大したことが大きな要因。「フォシーガ」はピーク時には800億円以上狙えるとした。

今期売上高と各段階の利益が過去最高値を更新した塩野義製薬だけでなく、小野薬品も好調をキープしています(関連記事はこちら)。小野薬品は「オプジーボ」と「フォシーガ」が主力製品であり、総売上の4~5割ほどを占めています(小野薬品の企業分析はこちら)。「オプジーボ」は2031年3月に国内で特許が切れ、「フォシーガ」は2型糖尿病の適応は2025年4月、1型糖尿病、慢性心不全、慢性腎臓病(CKD)はいずれも28年5月に満了するとのことでした(関連記事)。このことから、「フォシーガ」の売上が800億円以上を超える可能性があるのは2024年度だと考えられ、今期・来期は小野薬品は売上・利益ともに好調をキープすると思われます。しかし、2025年度以降はどうなるか気になりました。

塩野義 米社と合併会社設立 睡眠障害の医薬品開発

ミクスOnline(2023年11月2日)https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=75578

塩野義製薬は11月1日、米国の製薬企業Apnimed社と、睡眠障害の医薬品開発を目的とした合併会社を米国マサチューセッツ州に設立することで合意したと発表した。両社の開発パイプラインを生かして、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の領域で医薬品開発を進める方針。

塩野義製薬は低分子創薬に強みを持ち、神経領域を治療領域とする医薬品の開発に注力しています(塩野義の企業分析はこちら)。Apnimed社が有する睡眠障害の医療に関する臨床施設との強固なネットワークなどを取り入れることで、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の治療へのアプローチを開始したようです。閉塞性睡眠時無呼吸症候群の推定患者数は日本では2,200万人にものぼり、世界では約9億人にまで達しているという報告があります1)。現在の治療法は投薬や医療機器など色々なものがありますが、副作用が少なく手軽に治療できるような薬の開発が望まれます。

1)     Estimation of the global prevalence and burden of obstructive sleep apnoea: a literature-based analysis
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7007763/

参天製薬 早期退職プログラムに想定より少し多い180人が応募

ミクスOnline(2023年11月8日)https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=75608

参天製薬は11月8日、早期退職特別支援プログラムに想定より少し多い180人の応募があったと明らかにした。同社は「成長戦略を支える体制・仕組の強化の一環」として上記プログラムを実施したとしている。

製薬業界では、早期退職プログラムの実施による人員の再構成が相次いでいます(関連記事はこちら)。今年は中外製薬や塩野義製薬など、業績が伸びている企業も実施していることから、製薬業界の厳しさが伺えます。来年度から製薬メーカーの研究職として働くことが決まっていますが、業界の先行きへの不安が隠せません。生き残りの厳しい業界で、企業は盤石な経営基盤の構築を積極的に進めていただき、将来は安定した組織になってほしいと思いました。

11月中の他の週間注目記事についてもまとめています。ぜひご覧ください!(マガジンはこちら



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