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私も、あなたも、みんなが広告の発信者

こんにちは、ライターのうめちゃんです!
ようやく前期の授業が終わり、羽を伸ばせる!と思っても、現実は思い通りにいかず。私は現在レポートを10個抱えています。真の夏休みが来るのは一体いつになるのでしょうか……?

台風が近づくある日、物思いにふけるカエルくん

それでは、夏の暑さに負けず、ケロケロ見聞録の8月放送を振り返っていきましょう!

この記事は、九州大学の現役学生が制作するラジオ番組「ケロケロ見聞録
」(ラブエフエム国際放送、毎月第一日曜22:00~)がもっとおもしろくなる情報を提供するものです。この記事が面白いと感じた皆さん、ぜひ各種サービスでケロケロ見聞録をお楽しみください!


1.8月放送の振り返り

 8月は「広告」をテーマにお届けしました。出演したのは、めいまりこーすけの3人。番組内では、九州博報堂クリエイティブ局クリエイティブ二部の松尾 昇(まつおのぼる)さんに作り手の立場からお話を聞いたり、広告の理想の姿について3人で議論したりしました。

 放送内では、出演者3人の印象に残っている広告を挙げながら、広告の未来像を考えました。
 まりは、「あいさつの魔法。」というテレビCMを挙げました。ACジャパンの全国キャンペーンの一環として制作されたこのCMは、東日本大震災の影響で大きな反響を呼びました。まりは、歌やフレーズをみんなと共有できる親近感がCMのポジティブな側面だと語りました。

CMに登場する男の子、あいさつ坊や

 めいは、複合商業施設「イムズ」が2021年8月に閉館することを受けて作成された共同メッセージ広告を紹介しました。それぞれ会社は違うけれど、天神を盛り上げようという雰囲気や街の人に寄り添う姿勢に、絆や愛を感じたそうです。見ていて幸せになれることが広告として大事な要素だと語りました。

当時の広告。各商業施設に異なる広告が出されました。

 こーすけは、「九州新幹線全線開業CM」を挙げました。新幹線の車窓から連続で撮影し続けるというシンプルな構成です。CM撮影を少し告知した程度でしたが、予想以上に多くの人が集まり、CMには様々なシチュエーションでの笑顔の老若男女が映っています。このCMを見る度に九州新幹線の沿線みんなが新幹線を待っていた様子に感動すると熱弁しました。

CM撮影に集まった地域の人たち

 ここまでの意見を踏まえて、3人は、人を大事にしている、自分に向けられていると感じる広告が良いという共通点を見出しました。また、広告が生活の一部となっているということも共有しました。

 2023年8月13日(日)まではradikoにてタイムフリーで番組本編を聴くことができます。また、Podcastでは、松尾昇さんへの特別インタビューを配信しています。番組内でお届けしたインタビューとは異なる、Podcastでしか聴けないものとなっているので、ぜひこちらもお聴きください!
Podcastはこちらのページから↓
https://lovefm.co.jp/kerokero/blogs/podcast

出演者3人、世界水泳の広告とパシャリ

2.日本の広告史

 現代に通じる広告として、日本で広告文化が始まったのは江戸時代。町人文化の興隆によって、町人たちが商売繁盛のために様々な手で商品を買ってもらおうとしました。店頭に店のモチーフを飾ったり、歌舞伎の上演中にさり気なくアピールしたりなど、現代の広告手法に繋がる取り組みがなされていました。
 明治期には、新聞や雑誌の登場によって、様々な広告が打ち出されました。また、日本に広告代理店が登場したのもこの時期。大正期・昭和初期も、時代の流れを汲みつつ、様々な広告の形やイラストが登場してきました。また、西洋から技術が輸入され広告がより技巧的になると、デザイナーやコピーライターなど、多くのスタークリエイターが誕生しました。
 戦時中には、商品広告が減少し、戦意高揚を目的とした広告が増加しました。広告が多くの人に影響を与える媒体だからこそ、政府も広告を通して国民の意識を同じ向きにそろえようとしたのでしょう。

 戦前においても、売り手は企業が商品を売り出すために工夫を凝らした広告を打ち出しました。ポスターをはじめ、新聞広告で投票をとってみたり、ラジオを通じた広告を発信したりと、現在に負けず劣らずの宣伝アイディアがたくさんあります。皆さんも一度調べてみると、今の広告を見る視点が変わると思います!
 この章は、アドミュージアム東京( https://www.admt.jp/ )のホームページを参考にしました。アドミュージアム東京は現在閉館中ですが、広告に関する様々な展示がされているので、興味のある方はぜひ行ってみてください!私も行ってみたいと思いました!

左から、江戸時代、明治期、大正期、昭和期の広告

3.「広告の発信者」としての自覚

 最近はネットの普及とともに、様々な広告を目にするようになりました。スマホを見ている時、公共交通機関を利用している時、街を歩いている時……そこには必ずと言っていいほど広告があります。

 そんな広告があふれる時代、あなたは自分を「いつも広告を受け取る側」だと思っていませんか?実は、あなたも広告の発信者になっているときがあるかもしれません。
 例えば、あなたが買った物をその店の袋に入れてもらって街を歩くとき、きっとその袋には店のロゴなどが記載されているでしょう。あなたは何気なく街を歩いているだけかもしれませんが、周囲の人はあなたが持っている買い物袋を見て、「あの人はあの店で何かを買ったんだな」と思うかもしれません。また、「そういえばあの店で買い物しなきゃ!」と思い出したり、「あの店行ってみようかな」と思ったりする人もいるかもしれません。
 また、あなたが相手におすすめのお菓子を紹介することも、「口コミ」を通した広告でしょう。これに関連して、最近ではSNSで「最近話題の○○を食べた!おいしかった!」という投稿をする人も多いですが、これも他人にその商品を認識させる行為に入るでしょう。

 ここまで、いくつかの例を挙げてきました。共通して言えるのは、自分自身の言葉や行動によって他人が物事に興味を持つとき、あなたは広告となっている、ということ。ただし、「広告の発信者になること」は決して悪いことではないし、特に現代では避けられないと私自身は考えます。しかし、「自分が常に広告を受け取る側ではなく、広告を発信する立場になることもある」ことを自覚することはとても重要なことだと思います。発信者としての一面を自覚すると、日常生活で世界の見え方が変わったり、企業や店舗が出す隠れた広告に気づけたりして、ワクワクできる日々になるかもしれませんよ!

日常生活の至るところに広告は潜んでいる……

4.SNS展開

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