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第15回放送後記事「#ネットのある暮らし~狭間世代のリテラシー~」

こんにちは、ライターのいづみです。全国で梅雨入り宣言が出されていますね。空気がじめじめしてやる気が出ない時、私のおすすめのリフレッシュ方法は映画です。例えばタップダンスのシーンで有名な「雨に唄えば」というミュージカル映画。土砂降りの雨の中、主人公が恋に舞い上がってスーツをずぶ濡れにしながら踊っている所を見ると、こちらまでうきうきしてきます。なんだかだるい、という雨の日にぜひ見てみてください🐸

それでは、「#ネットのある暮らし~狭間世代のリテラシー~」をテーマにお送りした、6月放送のまとめと深堀をしていきます! 出演したのは、ゆきひなこしおりの3人です。

1、子どもも被害に 具体的なSNSトラブルの事例って?

 
今回の放送では、SNSやネットリテラシー教育について世代間での違いを軸に議論を進めていました。番組冒頭で紹介していた「オジサン構文」を使うような親世代が、生まれた時からSNSやスマートフォンが当たり前に身近にある小中学生たちに対して、ネットリテラシー教育を行うことに疑問を投げかけました。そもそも、小中学生はSNSやネット上でどのようなトラブルに遭遇しているのでしょうか。

総務省が発表しているインターネットトラブル事例集の中から、2つの事例をご紹介したいと思います。
まず、子どもがオンラインゲームで高額の課金をしてしまったというもの。子どものスマホのパスワードは母親が管理し、課金が必要な場合だけ相談してロックを外していたのですが、30分以内であればパスワードの再入力が不要になる設定にしていたといいます。このように、親が管理していてもトラブルに発展してしまうこともあるようです。
二つ目は、気に入らない有名人の悪口を投稿し虚偽の内容だと慰謝料を請求されてしまったという事例です。有名人に限らず、友人の悪口を書き込んでいじめに発展することなどもあります。ひなこが議論の中で言っていた、現実で出来ないこと・言えないことはネットの世界でもしない・言わない、という意識の重要性がここからも分かりますね。

総務省「インターネットトラブル事例集2022年版」

また、今回インタビューに答えていただいた福岡県警広報課広報係警部補の吉橋さやかさんによると、SNSに起因する被害児童数は高止まりの状態だと言います。

インターネット利用に起因する被害児童の現状

2、このままでいいの? ネットリテラシー教育

ゆきは、自分たちの頃のネットリテラシー教育を振り返り、授業や講演会などを通して犯罪に巻き込まれないようにと注意されたといいます。しかし、犯罪に限らず、SNS上での日常のやりとりにもトラブルは発生します。そのようなトラブルへの対処法は、実際にSNSを使った経験から学んでいくしかないのでは? と考えました。また、ひなこは自分たちがまだ小さかった頃は、「ネットといえばパソコンを使って調べものをする、みたいに目的とネットを使っているという明確な意識があった」と言います。今では、スマートフォンをいつでもどこでも使っており、ネットを使っているという感覚が薄れて来ているようです。ネット環境が大きく変化する中、ネットリテラシー教育はこのままでいいのか、3人は疑問を投げかけます。


3、私たち、狭間世代に出来ることって?

そこで、3人が提案したのは、大学生の私たちが、自分たちの遭遇したSNSトラブルに基づいて小中学生にリテラシー教育を行うというものです。
例えば、しおりは会ったこともない人から、ツイッターに投稿した内容に対して悪口を言われたことがあるそうです。自分の一面にすぎないツイートだけで、性格などを判断され嫌われてしまったことに傷ついた一方で、自分も同じように投稿された内容だけで、この人はこういう人、と判断してしまっていたかも、と気づいたそうです。
単に「SNSの投稿はその人の一面。人柄や性格を判断してはいけません」と言われるより、このような実体験と併せて教えてもらった方が理解しやすいですよね。

SNSやネット環境は時代とともに急速に変化していくものです。大学生である私たちが今持っている知識やリテラシーも、いずれ下の世代からは時代遅れで現実に即していないと思われてしまうかもしれません。若者や子どもの意見も取り入れつつ、ネットリテラシー教育もどんどんアップデートしていきたいですね。

4、SNS展開

私たち、medien-lienもSNSを使ってラジオの情報を発信中! Twitter、Facebook、Instagramから、ぜひご覧ください🐸 ラジオを聴き逃してしまった! という方は、radikoやこちらのポッドキャストからも番組をお楽しみ頂けます✨

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