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「にわかファン」大学生がM-1グランプリを考える

 こんにちは。medien-lienのこーすけです。寝正月を過ごしていると、いつの間にか足取りもお腹も重くなっていますね。お年玉にしては若干はた迷惑ですが、自業自得なので仕方ありません。
  さて、閑話休題。ケロケロ見聞録1月放送のテーマは、「笑い」です。誰かと幸せにするため、ちょっと場を和ませるため、気になるあの子と会話を続けるため…。笑いって、いったい何で出来ているのでしょうか。2024年の初笑い、まだでしたらぜひケロケロ見聞録とこの記事でいかがでしょう?!

この記事は、九州大学の現役学生が制作するラジオ番組「ケロケロ見聞録」(ラブエフエム国際放送、毎月第1日曜よる10時から)をより深く楽しめる情報を提供するものです。この記事に興味をもって下さった方は、ぜひ各種サービスでケロケロ見聞録をお楽しみください!


1. 1月放送振り返り

 1月放送に登場したのは、めいつっちーりさこの3人。最初に三人が考えたのは、「一人でいるときに笑ってしまったこと」です。

りさこ「私は自分が平凡なミスをしちゃったときに笑っちゃって。なんだこれ、っていう計算ミスとか笑」
つっちー「僕はどうしようもない不幸が連なると笑うしかないですね。スマホを忘れて学校に戻ったら、道中で田んぼに落ちちゃったときがあって、笑ってしまいました」

2人が挙げたのは、いわゆる「自虐ネタ」。めいは二人のエピソードから、こんな仮説を立てました。

めい「二人の話を聞いてて、予想もしないことが起きたら笑っちゃうんじゃないかなって。平凡すぎるミスとか、ありえない不幸の連続とか、驚きが笑いなのかも」


さて、めいの仮説は正しいのでしょうか?番組ではこのあと、九大お笑いサークルで漫才コンビを組む、『カロリン』のお二人にインタビュー。お笑いの神髄は「恋」?!様々な爆笑トークが聞けるポッドキャストは、下記からどうぞ!

2. M-1グランプリと「にわかファン」

 さて、私が今回のテーマ「笑い」を聞いた時、真っ先に浮かんだのが「M-1グランプリ」でした。年に1度しかない漫才の頂点を決める大会。2023年はクリスマス開催ということもあり、多くの方がご覧になったのではないでしょうか。

ビデオリサーチ社による視聴率調査。軒並み20%以上の視聴率をマークする番組である。

毎年スターが輩出されるこの大会、当然注目度は高いでしょう。そして、「この日以外お笑いをそんなに見ない」という方も当然いると思います。何を隠そう、私もその一人です。
 …皆さん、何か違和感はありませんか。ここまで私が書いてきたことの中には、実は矛盾が含まれているんです。そう、にわかファンが多いのに、スターが輩出されるというのは、いったいどういうことなのか。これこそ、あらゆる競技が抱えるジレンマ、「にわかファンによって誕生するスター」問題です。
 まず、お笑い界に実際ににわかファンが多いという立証が必要でしょう。M-1以外にも、お笑い賞レースは数多く存在します。中でも並び立つ勢いなのが、「キングオブコント」でしょう。コント師ナンバーワンを決める大会ですし、視聴率は当然…

うーん、二桁にも及ばず。今年で16回目と、歴史を見ても決して遜色ない大会なのですが、人気には差が出ています。ウエストランドに言わせれば、「夢がない」という奴でしょうか…
 では、漫才というフォーマットに人気が集中している、と考えるのはどうでしょうか。事実、かつて乱立していたコント番組(ごっつええ感じ、ドリフ、はねるのトびらetc..)はほとんどゴールデンから姿を消してしまいました。時代は漫才なのか…と思ってしまいますが、それも違う気がします。事実、ABC上方漫才大賞や、NHK上方漫才コンテストの知名度は、キングオブコントよりも遥かに下です。
 さて、ここからは私の考えを述べてみます。M-1がここまでにわかファンを引き付ける最大の要因は、「笑っていいよ!」という雰囲気の弛緩にあると思っています。冷静に考えてみてください。普段お笑いを見ない人たちが、突然M-1になると180分間ぶっ通しで漫才を13本見る、という狂気的なことが、毎年発生しているんです。そんなことを実現するには、徹底的に笑うハードルを下げに行く必要がある、というわけです。まず、賞レースというフォーマットで、ワクワク感を高めると同時に、ピークを一番最後に持ってくる。1本4分間という短さで、若年層にも飽きさせない。そして点数講評をちゃんと長くとって、余韻を切らさない。こうして私を含めたにわかファンは、10分に一回呼吸が難しいくらい笑った後、また次の漫才に入り込めているのです。
 それでは、キングオブコント含め、他の賞レースとの違いは何か。私は、「年末感」だと思っています。お笑いのハードルを下げるには、場を弛緩させることがとにかく大事、と番組内でも語っていました。「笑っていいんだよ」と伝えること、これが一番やりやすいのが、みんなが一番力を抜いている年末ではないか、と思うのです。キングオブコントは11月、R-1は年明け、いずれも絶妙に忙しい時期だと思いませんか?そして年末なら、来年も楽しみ、とにわかファンが覚えやすいのではないでしょうか?
 …さて、にわかと申しながらも熱く語りすぎてしまい、もうしわけございません。話がコントんとしてきましたので、一旦、やめさせていただきます。お後がよろしいようで。

3. SNS展開

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