見出し画像

イラストレーター・デザイナーあるある5選

こんにちは、MI(メディカルイラストレーター)のロボです。

今回は仕事をするうえで普段MI同士で話していて感じた“あるある”を5つまとめてみました。

メディックメディアに所属しているメディカルイラストレーターはイラスト制作に加え、書籍紙面のレイアウトもしますし、広告などの販促物も自分たちで作ります(※メディックメディアのイラストレーターがやっている業務については下記の記事をご参照ください)。

ですので、世間一般のイラストレーターやデザイナー特有の“あるある”というよりは、ビジュアル表現のお仕事をされている方々全般が感じる“あるある”かもしれません。

同業種の方に少しでも「あるある〜!」と共感して楽しんでいただけたら嬉しいです。

それでは、どうぞ!

①電車の広告、自分ならこうする!と考えながら見ちゃう。

通勤途中には様々な広告が目に入りますよね。特に電車の中吊り広告などは、なんでここのレイアウトこうしてるんだろう?とか、文字とイラストの配色が参考になるな〜とか、考えながら見てしまいます。

このイラストレーターさんのイラストよく見かけるなとか、絵の流行も知れますよね。

最近では車内にディスプレイが付いている車両も増えたため“動画広告”も頻繁に目にします。映像での文字の動きやカットの切り替えなどはAfter Effects(動画編集ソフト)初学者の自分にとって大変有益な学習素材になっています。
魅力的な動きはイメージとして覚えておき、自分で動画を作る際に取り入れています。

日々の通勤時間中に、自分ならこの広告はどうデザインするかな?と
頭の中で数パターン案を考えることが、良いトレーニングになっています。

②ラフは楽しいが、清書は地獄。

何事も構想段階は楽しいですが、一つ一つを調整して最終段階へ進む過程って大変ですよね。
メディックメディアのイラストレーターは書籍データを最初から最後まで受け持ちます。編集者が作った原案を読み、イラストのラフを描いてレイアウトしていく「初校作成の過程」は、編集者と話しながらガシガシとページを作っていけるので個人的にとても面白い作業です。

特に「新刊書籍」の場合はイラストをゼロから作り上げることがほとんどのため、イラストレーターとしては新規で絵を描く機会が多くてたいへん魅力的なのです。が、200ページほど組み上がってから改めて自分が作った初校を見ていると、このラフのイラスト全部、清書するんだ……誰がするんだろう。と、一瞬現実味がなくなります(笑)

今後くるであろう清書三昧の日々を想像すると、初校完成の喜びは消えるのである。

書籍制作の工程としては、作った初校は監修の先生に確認してもらい、大きな変更がないイラストから地道にコツコツと清書を進めていきます。もちろん校了までに清書は間に合わせるのですが、大量のラフ画を一気に見た瞬間は、どうすんだこれ、という気持ちになります。

線や色を整えて最終的に読者に見せられる形にする作業って、
ラフの時とは全く別の集中力が必要ですよね。

③だんだん利きフォントできるようになる。

学生時代、文字を入れたデザインをする時などは、フォントなんて深く考えずに「かっこいいから」「可愛いから」、ぐらいの理由で選んで使っていました。
仕事として何かを作るようになってから、有名どころのフォントは、形とウェイト(太さ)、名前、どういった場面で使うと効果的か、などを覚えられるようになりました。

まさか自分がこんなにもフォントを覚えられるようになるなんて、仕事をするまでは思ってもみなかったんですが、毎日触れていると自然に身についてしまいますよね。

フォントにもトレンドって結構ある。

今では街中で広告を見た際にあ、〇〇フォント使ってる!ちょっと文字詰めてるな、と自然に頭の中に浮かんでくるようになりました(もちろん全てではありませんが)。

デザイナーとしては当たり前なのかもですが、これは結構うれしいです。

④これはあえてなのか??細かな点が気になる。

Illustratorで作られたであろうキャラクターが登場している広告などをみると、雑な作りに見えてしまう部分はあえて特徴として描いているのか、特に気にせずつくったものなのか、など考えを巡らせてしまいます。

そもそもこのキャラはなんなんだ。

線の角の形状が「マイター結合」になっていてトゲトゲが出てるように見える文字は、角を丸くさせてたい欲にかられますし、パーツの断面がオープンパスになっていて、後ろの線が見えちゃってるところなどは、目に付いてしまいます。

もっとこうすれば良いのに!と、イラストデータの修正をしたい自分もいる一方で、あえてこういう感じでつくっているのだろうか?雑にみえるのが味なのかも?とデザインやキャラクターの成り立ちを考えてしまいます。

不毛な考えです。

⑤構造を無意識にチェックしてしまう。

漫画などを読んでいて臓器のイラスト(例えば心臓の解剖図とか)がでてきたりすると、ここの血管走行は正しいかな、サイズ感は合っているだろうかなどの構造を細かくみてしまうのが癖になりました。

構造がちゃんと描かれていると、好感度上がる。

臓器以外でも、物の構造に興味が出てきて、例えば部屋のイラストや建築物のイラストを見た際には、パースの違和感チェックだけでなく、何でこの部屋にこれがあるのか、本当に住める構造なのか、誰が住んでいるのか、などを考えてしまいます。

良いなぁと感じるイラストって、そういった細部までちゃんと設定されていたり、描き込まれてたりする印象があります。

そして自分でイラストを描く際のハードルが、どんどんあがっていくのであった。

いかがでしたでしょうか。

物作りをするうえで日々感じる“あるある”があれば、是非コメントで教えてくださいね!

この記事が参加している募集

業界あるある

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?