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ぎっくり腰になった妻、忘れられない日

ちょうど1週間前の朝。妻がぎっくり腰になった。やっちゃったかも、と言って仁王立ちしているその様子は、まさに、ぎっくり腰になった人の立ち方そのもの。

私は30代後半までの整体師時代に、ぎっくり腰になった多くの人に出会ってきた。だからこそ妻がマッサージ(ここでは整体を意味する)してよ…、と懇願してもその期待に応えることができなかった。

人は痛いところをマッサージしてもらいたいと思うものだが、ぎっくり腰になると腰の周りは炎症が起きている状態。だからこそ、マッサージして圧をかけていくということは逆効果になりかねない。

マッサージができない理由を説明し、じゃあさ、ワークファイブをしてみようよ、と妻に言ってみた。依然としてマッサージをしてもらいたそうなおももちで、乗り気じゃない妻。

ちなみにワークファイブとは、らいおんハートで開発したエネルギー療法の一つである。偶然にもその日の午前中、このワークファイブの授業をおこなっていた。

授業の流れの中で生徒の方に施術の手本を見せることになったとき、「そうだ、妻にモニターになってもらおう!」とひらめいた。

さっそく妻のもとに向かうと、妻は自分なりにぎっくり腰になった理由を自分の体に問いかけ、答えとなるものをメモしていた。

なんともその素晴らしい光景!
そう、そうなんだよ!

ぎっくり腰になったことにも必ず理由がある。まずはそこを知ることが何より大事なのだ。そのことを自分で受け入れられるようになると、体の症状というものは速やかに快方へと向かう。

その段階を踏んだうえで、私は、生徒さんの前でぎっくり腰へのワークファイブを妻におこなった。施術を見学していた生徒さんは、エネルギーの動きを体感してくれたようだった。

ワークファイブというエネルギーは、その場限りではなく、あとからじわじわ効いてくる。様子を見ながら、次の日にはワークファイブとは少し違うエネルギーワークをおこない、その次の日には、もう一度ワークファイブを時間をかけておこなってみた。

通常、ぎっくり腰になると、少なくとも2週間は安静にしていなければならない。
していなければならないと言うよりも、実際には動けない状態になってしまう。
あの激痛は、と言いたいところだが、実際に私はぎっくり腰になったことがない。
しかし、これまで多くの人を見てきて、あれは激痛に違いないとその痛みを知っているかのようにもなっている。

そして、ぎっくり腰になった妻はと言えば、3日目には痛みがかなり引いており、電車に乗って丸一日かけて用事を済ますことができるようになっていた。だからといって、ぎっくり腰はなめてはいけない。

妻はぎっくり腰になったのがはじめてだったから、ぎっくり腰はこんなもんかと思ってもらいたくなかった。
「普通はね、ぎっくり腰になると1ヵ月も動けなくなる人もいるんだよ」とか「2、3週間も動けないのが当たり前なんだよ」と言って、何度も無理をしないように伝えていた。

さまざまな効果が重なって、おそらく6日目くらいには完治しているだろうとふんでいたが、妻に聞いてみると、実際に完治しているようだった。ぎっくり腰といっても程度があり、いちがいには言えないが、今回のちょっとした騒動も私には良い体験となった。

なんといっても大切なことは、まずは自分の体に耳を傾けること。
痛みを通して教えてくれていることを自分で理解できればできるほど、痛みが引いていくスピードは格段に上がる。そして、このエネルギーワークの作用性の高さも思い知ることができた。

ぎっくり腰になった人でしかわからない痛み。その痛みが教えてくれるものとはいったい何なのか?

人の感情や思いなどは、おのずと身体の各部位に埋もれていく。とくに腰には、相当の量のものが抱え込まれていく。
そして、もう抱えきれなくなったとき(やりきれない気持ちが重量オーバーになったとき)に、解放が起こるのだ。これは、火山の噴火や地震が起きる原理と似ていると、私は思っている。
ギリギリまで耐え忍んだ分、そのあとの反動も大きい。腰周囲の筋肉などの炎症がおさまり、機能が回復するまで、数週間から数か月かかる人もいる。

痛みとして実感することをくり返すか。それとも、永遠とも思えるくらいにため込んできたものを一つひとつ理解していくのか。

答えは2つに1つではないかもしれないが、痛みが早く引いて楽しいことをできたほうがいいんじゃないかなと、個人的には思っている。

(この記事は、2019年2月に掲載した記事に加筆修正を加えています。)

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