見出し画像

新型コロナで見えた日本の課題(2)

今回は新型コロナを巡って行われた世界の情報戦という観点からお話しさせていただきたいと思います

今回お話ししたいことを単刀直入に言いますと、「日本は情報発信が下手」ということです

情報発信力の稚拙さという点が今回目立ったのは、ダイヤモンド・プリンセス号(DP号)における対応についてでした
DP号は英国船籍で米国企業が運営しており、日本にはもともと管理責任というものはありませんでした
1890年トルコのエルトゥールル号が和歌山県串本町沖で難破した時に、住民たちが身銭を切ってトルコ人乗員を助けたこともあるように、日本人にはもともと困っている人を見たら見捨てることができず手を差し伸ばす優しさがあります
今回も完全に善意でDP号の乗客の対処にあたりました

日本が対処にあたってからも次々と感染者が増え続け最終的に600人を超える感染者を出すことになりました
しかし、感染から発症まで1-2週間要するとも言われ、大部分は日本寄港以前に感染していた方が次々と日本に着いてから発症したと考えられます
実際に寄港後の日本の隔離により感染拡大は抑制されたというデータもあります
もちろん、寄港後も乗員を乗客対応にあたらせ、結果的に乗員が感染を広めてしまった可能性もあるので乗客対応は日本の防護服を着た人が行うべきだったなど至らなかった点は多々あると思います

しかし、情報発信が下手だったこともあり実態以上に日本政府のハンドリングがお粗末であったという印象を世界に与えてしまいました

日本政府の情報発信が下手であったことと、情報発信の仕方次第で世界に与える影響がどう変わってくるかという意識がそもそもかけていたのは残念でした

情報発信、これは日本政府だけでなく、日本国民全員がこれからもっと意識していかなければいけないところだとDP号の対応を通して強く思いました

次回は各国がどのような情報戦を繰り広げているのかというお話をしていきたいと思います

今回のヘッダーの写真はニュージーランドのテポコ湖の写真です
テポコは恵まれた気象条件と周囲に大きな街がないことから天体観測に優れており、星空が綺麗に見えることで有名です(世界初の星空での自然遺産入りを目指しているみたいです)
でもここは星空だけでなく、氷河の溶解水と地質に含まれるミネラルが反応したコバルト色の湖も一見の価値ありです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?