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【空飛ぶクルマ発売】日本のスタートアップが開発したeVTOL販売中

みなさんは日本のスタートアップであるテトラ・アビエーション株式会社(teTra aviation corp.)が所謂「空飛ぶクルマ」と言われる1人乗り電動垂直離着陸(eVTOL)エアモビリティ「Mk-5」を開発し、今年(2021年)7月に発売したことを覚えていますか?それともご存じないでしょうか?

東京大学発のベンチャー企業

東京に本社を置くテトラ・アビエーション社は『GoFly賞』で「Pratt & Whitney Disruptor Award」を受賞した技術力の高い日本のエアモビリティ(eVTOL)スタートアップです。

『GoFly賞』はボーイング社がメインスポンサーを務めた最高賞金100万ドルのパーソナル(個人用)エアモビリティ国際コンペティションで、世界103箇国から854チームが参加しました。その中でテトラ・アビエーション社の受賞した賞金10万ドルの「Pratt & Whitney Disruptor Award」が最高の成績でした。つまり、テトラ社は世界でも有数の技術力を誇る「空飛ぶクルマ」スタートアップということです。

日本での評価は相応か?

しかし、個人的にはテトラ社が日本で相応の評価を受けているように見えないのです。大した技術力もないのに政治力(初期にトヨタ自動車の支援を受けた所為か)だけで日本のメディアや自治体に引っ張り凧になっている日本の「空飛ぶクルマ」(乗用ドローン)スタートアップもあれば、2019年にドバイ警察が導入を発表して以来、今では殊更珍しくない所謂「空飛ぶバイク」であるホバーバイク(hoverbike)を日本のスタートアップでも漸く発売したといったニュースに比べ、広告宣伝費を掛けた露出効果を加味したとてもメディアで取り上げられる頻度に明らかな偏りが感じられます(因みに、ドバイ警察が導入したのはロシアHOVER社製ホバーバイク)。

日本のスタートアップ勝手に応援企画

そこで「2021年のおすすめガジェット」の場を利用して技術力の高い日本のスタートアップ勝手に応援企画として本稿ではテトラ・アビエーション社が開発したeVTOLエアモビリティ「Mk-5」を取り上げました。日本メーカーが所謂「空飛ぶクルマ」を発売していたことを知らなかった方はぜひ記憶にとどめてください。

本件に関する利害関係(Competing interests)

本件に関するCompeting interests(Ethics declarations)として私はテトラ・アビエーション社のステークホルダーではありませんし、何の便宜も受けていません。また、私たちが取り組んでいるプロジェクト「救急医療ドローンプラットフォーム」(Emergency Medical Drone Platform)とも関係はありません。日本のスタートアップ勝手に応援企画としてeVTOLエアモビリティ「Mk-5」を取り上げています。

eVTOLエアモビリティ「Mk-5」

32個のローターを推進システムとするシングルシート(1人乗り)電動垂直離着陸機である「Mk-5」は今年(2021年)7月に開催された世界最大級の航空ショー『EAA AirVenture Oshkosh 2021』で初めて一般公開されました。因みに、有名なOpener社のeVTOLエアモビリティ「BlackFly」もこの同じ航空ショーで初めて飛行デモンストレーションが一般公開されています。

「Mk-5」の商品形態はkitプレーンとなっており、最終的な組み立ては自分で行う必要があります。DIYメカニック好きには嬉しい限りのガジェット(と言うよりデバイス)です。

FAA(アメリカ連邦航空局)の認可はExperimental N-Numbers(特別耐空証明)なのでUltralight Vehicleと違って免許が必要になるはずです(メーカーに問合せ中)。日本の経済産業省や国土交通省のざっくりした「空飛ぶクルマ」定義の要件のひとつ「自動操縦」からは少し外れるかもしれません。体重250ポンド(113kg)までの人が1人搭乗できます。

推定価格は4,500万円前後(メーカーに問合せください)。販売予約受付中で先月(2021年11月)の情報では納機は2022年末予定とのことでした。

【スペック】
最大航続距離:100km
最高速度:160km/h
MTOW:567kg
最大飛行時間:60分
(都度アップデートされているのでメーカーHPでご確認ください。)

日本のスタートアップ応援

今回は既に「空飛ぶクルマ」の販売を開始しているにも拘らず、なぜか日本のメディアではあまり取り上げられない技術力の高い日本のスタートアップを勝手に応援してみました。

購入の余裕がある方はぜひ入手して楽しんでいただき、そうでない方々もぜひ日本のスタートアップにエールを送って盛り上げたいところです。


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