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新型コロナウイルスにユーカリレモンが効く!?

先日、虫よけスプレーに含まれるユーカリレモンから抽出された有効成分シトリオジオールが新型コロナウイルスに有効だとする予備研究結果が、英国防省の研究機関によって発表されました。

英国防科学技術研究所(DSTL)のチームは、シトリオジオールを含む虫よけスプレーを用いて実験を行い、シトリオジオールが液体中で新型ウイルスと混ざると抗ウイルス作用を発揮することを発見。また、物体表面上でも消毒効果が確認されたとか。 

じゃあ、ユーカリレモンの虫よけスプレーは手の消毒にも使えるんだ!
この記事を読んで大喜びしたのですが、どうも落とし穴があるような気がして…

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シトリオジオールを含む虫よけスプレー・・」ということは、シトリオジオール以外にも化学物質が含まれてる可能性があるということですよね。

それに、シトリオジオールってユーカリレモン精油の主成分じゃない。恐らくハーブウォーターに含まれている「あれ」のことだと思うけれど・・

確信が持てなかったので検索を続けると、ある記事を発見。

シトリオジオールはユーカリレモンの葉から抽出する成分をp-メンタン3,8ジオール(PMD)という有機化合物に合成したもので、虫よけの効果は【ディート】に匹敵する。

と書いてあるのを見つけました。
おお!やはりそうでしたか・・

スクールの受講生さんには、2018年にフォローアップセミナー「虫の好きな香り・嫌いな香り」でお伝えしたp-メンタン3,8ジオール
昆虫忌避作用、特に蚊の忌避作用は一般的な虫よけスプレーに使用されている化学物質ディートに相当することもお話しました。このp-メンタン3,8ジオールは精油には微量しか含まれていませんが、ユーカリレモンウォーターには高比率含まれている成分です。

精油の濃度から比較すると、ハーブウォーターは低い濃度になってしまいますが、精油と合わせて使用することで、効果を高めることが出来るのではないでしょうか。

話はそれてしまいますが、アロマテラピーは精油・ハーブウォーター・植物油を使用する植物療法です。それぞれを単独で使用することもありますが、合わせて使うことによって相乗効果が生まれます。

精油は芳香植物の油溶性(親油性)の成分を。ハーブウォーターは親水性の成分を主成分としています。両者を交えることで、完全とは言えませんがその植物全体の成分に近くなると考えてもいいのではないでしょうか。

私がアロマスプレーを作る時は、希釈をする精製水のかわりにハーブウォーターを使うことにしています。そうすることで香りや効能にプラスαすることが出来るからです。

もちろん虫よけスプレーを作る時は有効成分p-メンタン3,8ジオールをプラスするためにユーカリレモンウォーターで希釈していましたが、今後は感染予防の消毒スプレーを作る時にもユーカリレモンウォーターを使用したいと思います。

ところで、前出のシトリオジオール、過去の研究では2004年に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)を引き起こすウイルスにも効果があったそうです。

植物力が見直される昨今。今後の研究結果がより良いものになるとうれしいですね。

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【MYレシピ】虫よけ・感染予防スプレー
無水エタノール14ml ユーカリレモンウォーター6ml
精油 ユーカリレモン・アルベンシスミント・カユプテ
合計8滴
感染予防を重視してアルコール濃度を70%にしてありますが、必要に応じてアルコールの濃度を低くしましょう。

使用の注意
※火の気のそばで使用しない
※お顔に向けてスプレーしない
※お肌に異常がある場合は使用を控えてください。
※ご使用前のパッチテストをお勧めします。

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