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ヒトの手で、価値あるニュースを届ける。medibaのニュース編成とは

こんにちは、mediba編集部の下舘です。

mediba編集部のメンバーは、ライティングやコンテンツ運用、ディレクション等々さまざまな役割を持って活躍しています。その中でも少し特殊なのが「ニュース編成」の仕事です。

私たちが生活する上で欠かせないニュース。それを365日休みなく届ける大事な役割ですが、みなさんからするとどんなことをしているのか、ちょっとイメージしづらいですよね。そこで今回はニュース編成の業務について詳しくご紹介。ニュースサイトの裏側をお見せします!

価値あるニュースをユーザーのもとへ

ニュース編成チームのおもな仕事は、世の中に数多あるニュースから価値あるものを選び、適切な形でユーザーに届けること。

主戦場は『au Webポータル』というポータルサイトで、ここから日々ニュースをお届けしています。

出典:au Webポータル

ここに並ぶのは、すべてau Webポータルと連携したニュースサイトの記事。「新着一覧」ではそれらが新着順に更新されていきますが、すぐに目につくトップページの記事はその中からニュース編成チームが編成しています。

ここの記事の選定から見出し付け、掲載順の決定に至るまではすべて手動。「価値あるもの」を「適切な形」で届けるためにはヒトの手が必要なのです。

実際どのようにしてニュースが届けられているのか、具体的な業務の中身を見ていきましょう。

ひとつのニュースが世に出るまで

① 記事を選定

各ニュースサイトより提供される記事の中から、“いま出すべき”記事を選定します。提供数は1日におよそ3,000記事で、トップページに編成するのは100~150記事ほど。

この最初の段階でさっそく、ニュース編成においてもっとも重要な力が必要となります。それは「価値判断」の力。

ニュースには“価値”の大小、つまり即座にトップページに出すべきかどうかの優先順位が存在します。たとえば、地震や大雨などの災害情報は人の生死にかかわることなので、すぐに最新情報を届けなくてはいけません。そのため、災害に関する最新ニュースは価値が高いといえます。

基本的には価値の高いものから優先して出すので、この判断力がかなり重要なのです。

判断するのに見るべきポイントは「タイムリーなものであるか」や「虚偽が含まれていない信頼できるものか」、「多くの人の利益につながるか」などさまざま。

複数の観点で総合的に判断していますが、時おり決断が難しい場面も。そんなときはメンバー同士で話し合いを重ね、とことん誠実にニュースに向き合います。

② 選定したニュースに見出し付け

次は、選定したニュースに見出しを付けます。文字数は14文字まで。14文字というのは、人間が一度に判読可能と言われている13文字に近づけた数字です。

ここでは、記事をすばやく正確に読み取り、もっとも記事の内容が伝わる14文字を生み出さなくてはいけません。

誇張するような文言や誤解を生む表現はNGです。意図的ではなくても、読んだユーザーの受け取り方で間違った解釈になってしまう可能性も……。

そのため、見出し付けには他者確認が必須。選定した記事の確認も含め、なるべくフラットに、ユーザーの目で確認してもらうことが重要なのです。

③ 記事の並びを決める

『au Webポータル』には、トップにある「すべて」のほかに「国内」「経済・IT」「国際」「芸能」「スポーツ」「コネタ」の6つのタブがあり、それぞれに8本の記事が並んでいます。

出典:au Webポータル

この並び順を決めるのもニュース編成チームの仕事。基本的には記事を選ぶときの価値判断と同様で、上から価値が高いもの順に並べます。

選んだ記事といまの並びを見比べ、新しく出すのに適切な場所と8本の中から落とす記事を選択。そうして新しい見出しを然るべき場所に出すまでが一連の流れです。ここまで見てもわかる通り、価値判断の力はかなり重要なのです。

ニュースを扱うということは、時に人の命を左右するほど責任が重いもの。その責任を果たすため、ニュース編成チームは日々学び、価値判断力を磨き、ニュースに向き合い続けています。

次にニュースを見るときは今回の話を思い出してみてください。少し見え方が変わるかもしれませんよ。


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