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私の履歴書 放送作家時代のキャリアを振り返る

こんにちは、mediba編集部の吉田です。
久しぶりのnoteの場。なにを書かせていただこうかと悩みに悩んで考えたのが、この場をお借りして、私のキャリアの棚卸をさせてもらおうというもの。
これをきっかけにmedibaには様々な経験を経た人たちがいるのだなと、読者の方に興味を持っていただければうれしいです。

さて本題です。
現在私の職種を一言でいうなら、エディター(ライター兼企画者)という肩書になるでしょうか。この表記になるまで、私のキャリアは【構成(放送)作家→Webディレクター兼エディター→ライター→現職】といろいろありました。

きっかけは学生時代に聞いたラジオ番組

実はエディターというのは、幼かったときからの夢の職業であったわけではありません。
私が20代のころになりたかった職業、それは放送作家。
中学からラジオを聞き始め、高校時代にはラジオ番組にハガキを送ったりしていました。

本気で放送作家になりたいと思ったきっかけは、浪人のとき。勉強もせずにバーチャファイターをゲーセンでやっていたと同時に、お笑いに目覚めてお笑い系のレンタルビデオを見あさるようになって。

「自分も面白いと思ったことをカタチにしたい」「みんなを笑いで幸せな気分にさせたい」そう思って目指したのが放送作家だったんです。
芸人は目指さなかったの?とよく言われましたが、人前に出るのが苦手で緊張しいなので表舞台はやめときました。

放送作家にどうしたらなれるのか

この話の時間軸は今から20年くらい前。今でこそ放送作家になるための学校などがありますが、そういうものがなかった時代です。

では20歳の私はどうしたのか。
放送作家になる方法は、当時私が調べただけで3つ。

  1. ラジオのハガキ職人から
    ラジオ番組で多くハガキを読まれ、スタッフやリスナーに名前を憶えてもらって作家になりたいと番組にアピール。運が良ければ番組に呼ばれて、手伝いからスタートというパターン。

  2. お笑い芸人から路線変更
     笑いの才能を買われていたが、表舞台ではイマイチかみ合わず放送作家に転身するパターン。

  3. お笑い芸人さんと一緒にコントや漫才を考える
     
    私が選択したのは、3番目。よく「座付き作家」と呼ばれる方たちです。
    有名なのは、ダウンタウンさんの座付き作家高須さん。私が目指そうとしたときから雲の上の方で、名前を出すのも恐れ多いです。
    当時の私は、お笑い芸人さんと切磋琢磨して作家力を上げていこうと考えたわけです。

いきなりお笑い芸人で有名な事務所へ

ただの大学生だった私が、芸人さんとネタを考える機会があるわけではありません。そこでとった行動が、あるお笑い系事務所にハガキとコント台本を送る。というものでした。

その事務所は、視聴率100%男と呼ばれた方がいらっしゃって、私の好きなお笑いタレントさんが所属していたところ。ここしか考えられず、ダメもとで送ってみました。

台本の内容は確か、ファーストフードの店員が一人でじゃんけんをしているところを目撃するところから始まるネタだったと思います。

当時、こんなことする人が少なかったのでしょう
「給料は出せないけど、うちのお笑いライブの手伝いやってみる?」と返事がきました。

手伝うライブは毎月1回。某エリアにある100人も入らなそうな劇場で開かれていました。仕事は本番の照明係となぜかライブ出演者を決める審査員も。ただのお笑い好きがいきなり審査員です。いまでは考えられないポジションですよね。

個性が豊かすぎる!クセがすごい芸人さんたち

ライブに出演できる約10組の枠を狙ってオーディションに受けに来る200組以上の芸人さんたち。
200組の芸人さんたちのネタを見させてもらうのは1日がかり。単純に200組×ネタ時間5分なので、すごい状況でした。その200組の中には、今では超有名な芸人さんも多く含まれていました。

正直な話、みなさん面白いわけではなく、意味がわからなすぎるものや、友達同士の会話のようなもの、恐怖を覚えるもの(私は鹿が嫌いと言いながら、鹿のぬいぐるみを叩いている人とか)などさまざま。面白い人は、笑いすぎて腹が痛くなるくらいの方もいました。(解散してしまいましたが、北北西に進路をとれというコンビが天才的に面白かった)

ここで学んだのは、笑いを取る手法。時事ネタの入れ方、CMいじりは鉄板だけどずるい、舞台の使い方、誘い笑い、緩急の大事さ、コント設定など、大小さまざま。

ライブに慣れると、ライブ本番は照明や音響の手伝いをして、芸人さんの出囃子をカッコイイ曲に変更するなど、いろいろやらせてもらいました。

芸人さんたちと一緒にネタを考えていた2年目のとき、某ラジオ番組のサブ作家になれるチャンスが訪れたんです。

かなり長くなってしまったので、今回はこの辺で。
このあとは、ラジオ、テレビの現場を経験します。また機会があれば「ラジオキー局の夜の帯番組へ」と題して、続きでも書かせていただきます。


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