書かない編集?medibaエディターの振り幅
執筆:編集2G平田
はじめまして。mediba編集グループの平田です。いま2年ぶりに文章を書いています。「エディター」だけど2年ぶり。
私がなぜ最近文章を書いていないのか。それでなぜエディターなのか。medibaのエディターとは何か。そんな話をしたいと思います。
職能にこだわるmediba。ただし縛るものではない
私は以前、ニュース編成を担当していました。ユーザーに情報を届ける責任とプライドを1文字1文字に込める日々。それは新卒入社時から4年間続きました。(ニュース編成に興味がある方は以下をご覧ください。)
ある日、上司から「エンタメ動画関係の新しいプロジェクトが始まるんだけどどう?」とお声がけが。すぐに業務を調整して翌週にはチームに加わったことが、文章を書くことから遠のいたきっかけです。
新プロジェクトでは多岐にわたる業務をこなしました。
これらはニュース編成のときには経験したことがなかったことですし、そもそもエディターの業務領域でないものも含まれていました。「エディターの仕事じゃない」で片付けることも可能ですが、そうはしないのが編集グループです。背景には、ものを書いたり編集したりするだけでなく、よりよいものづくりのために必要なプロセスや手法の理解が大事だという考えがあるためです。
書かない2年で私たちが得たもの
プロジェクト全体のなかで、純粋にテキストを書くという行為が占めるウエイトはそう大きくありません。その手前の検討や調整、リリース後の改善検討などやるべきことは他にもたくさんあるものです。2年書いていない私は、“書く部分以外”のものづくりプロセスを学び、経験値を積み重ねているというわけです。
私が経験したことを編集グループ内で共有したり別の案件でも実行してみたりして、組織としてノウハウを溜めていきました。
結果としてエディター職能の業務領域は以前と比べて飛躍的に広がり、多くのメンバーが“書く以外の業務も”行うようになりました。また、各メンバーがさまざまな経験を得られるので、グループに蓄積されるノウハウも増えるという好循環ができています。これを一言で表すなら「エディター組織の成長」と言えるでしょう。
さらに、組織の成長によってメンバーが活躍できる場の範囲が広がりました。書くポジションに固執するだけだと、うまくいかないときに個人も組織もかなり厳しい状況に陥ります。一方で、ものづくりプロセスのなかでエディターの守備範囲が広くなったことで、メンバーのスキルや状態によって多様な選択肢を検討できるようになりました。
最後に
ここまではうまくいったような話でしたが、環境の変化が激しい現代において今の状況が続くわけがありません。成長痛のような新たな課題も生まれていることも事実です。どうすればエディター組織が成長し続けられるか、などというお題に答えや最終形はないでしょう。
今回ものづくりプロセスの学びを通じてエディター組織が成長できたように、これからの私たちのものづくり活動をアップデートさせることで組織をさらに成長していけたらと思います。
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