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『ガラスのうさぎ』では伝えきれなかった、一人焼け野原に立ち尽くした少女の思い。

1977年発行された『ガラスのうさぎ』は戦争の中を生きぬいた著者が、平和への祈りをこめて、少女時代の体験をつづったノンフィクションです。

戦争で家族をなくし、一人焼け野原に立ち尽くした少女はどんな人生を歩んできたのか・・・。メディアパルでは『ガラスのうさぎ』の著者である高木敏子さんが、『ガラスのうさぎ』では伝えきれなかった思いをまとめた『ラストメッセージ ガラスのうさぎとともに生きて』を2007年に発売しました。
執筆中に何度も入退院を繰り返しながらも、「せめて戦争の一端を私の人生から感じ取っていただけたら」とまとめられたものです。

ラストメッセージ

『ガラスのうさぎ』の発行から44年、『ラストメッセージ ガラスのうさぎとともに生きて』の発行から14年が経ちましたが、今も読み継がれる、そして読み継がれて欲しい本です。

8月3日~5日に、神奈川県の二宮町にて、「第30回ガラスのうさぎ像平和と友情のつどい」が開催されました。例年は式典や合唱、映画放映などをされるイベントですが、今年は会場展示と動画放映のみでの実施になったそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=fZEKsiYn-PY

この動画の中で、『ラストメッセージ ガラスのうさぎとともに生きて』の序文を高木敏子さんからのメッセージとしてお伝えいただきました。イベントは5日で終了してしまいますが、動画は15日まで公開されているそうですので、ぜひご覧ください。

二宮駅南口には「ガラスのうさぎ像」がたっていますが、町の平和と友情のシンボルであり、平和への関心を高め、二度と戦争を繰り返してはならないという願いが込められていそうです。

戦争を起こそうとするのは、人の心、戦争を起こさせないようにするのも、人の心―――高木敏子さんのメッセージが、今、そしてこれからも、多くの人に届きますように。



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