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私の家庭科の先生は現在プロレスラー!!レディ・C選手のかっこよすぎる生き方と、皆に知ってほしいプロレスの魅力 後編

こんにちは、Yellow!編集部の磯貝プラムです!

 前回の告知からあっという間に一週間!磯貝の高校時代の家庭科の先生であり、現在は女子プロレス団体“スターダム”所属のプロレスラーであるレディ・C選手へのインタビュー、後半戦でございます!!今回はなんと進路相談も…?!

前編はこちら▼


「最初は衣装を自分で作るつもりはなかったんです」初代コスチューム、驚きの作成秘話。


―自分で衣装を作成されていると伺いました。

 はい、注文して作ってもらったものももちろんあるけど、今までで6着、自分で作ってます。

―1着の制作にどれくらいかかるのですか?
 2か月くらいかな。休みがあれば2週間くらいでバーッと作れちゃうんですけど、試合して、帰ってきて、縫って、みたいなサイクルでちょっとずつ進めてってという感じです。
 最初のはあまりにもシンプルだったから持ってこなかったんですけど、最近はちょこちょこキラキラ増やしたり、腕に着けたりとか、装飾が増えてます。だから一層、久しぶりに最初の見たらシンプルすぎてびっくりしちゃって(笑)何のイメージもつけたくなかったからこそのデザインだったんだけどね。

―以前まで制作していた男性の衣装とはやはり全然違いますか?
 全然違います。やっぱ胸の下とか足とかに紐を入れないと、ゴムだけだと上がってきちゃったりするから、もういたるところについてます。先輩方の衣装を見せてもらって「あ、ここに紐入るんだ」「ここはこうした方が動きやすいのか」といった感じで。今まで作っていたのと全然違うから、作っては改良して、作っては改良しての繰り返しで、最初はすごい大変でした。

レディ・C選手のご厚意で、最新作の衣装を持ってきてくださりました!
間近で見ると尚更「これを自分で…!?」と凄さを再認識。

―元々自分で作成するつもりだったのですか?
 実は作るつもりはなかったんです(笑)デビューがいきなり決まって、急いでコスチューム屋さん回ったんだけど、どこも間に合わないって断られ続けて、もう自分でやるしかないと思って慌てて作ったのが初代のコスチュームです。いつか作りたいなとは思っていたけど、作る大変さを知っているから、いきなり作ろうなんて考えてもなかった(笑)でも、作ってみて「意外と作れるな」と思って。それからも少しずつ改良しながら作っているという感じです。

―まさかの事実です(笑)このコスチュームのこだわりポイントはありますか?
 このキラキラですね。全部手で縫ったのですごく大変でした。全部一気に縫うと、1つ取れた時に全部とれちゃうから、一個一個玉止めして。すごい面倒だった(笑)本当はもっと数少なかったんだけど、知り合いのデザイナーさんに「もっといっぱいつけた方が良いよ」ってアドバイスもらったから、頑張ろうと思って。あとはこのイメージマーク。細かいモチーフなので縫うのが大変でした。自分で考えたマークなんですけど、こんなのにしなきゃ良かった!とやってるときは思いました(笑)

キラキラは1つ1つ手縫い‼
磯貝、コスチュームの奥の深さにワクワクしっぱなしでした。

レディ・C選手的「なかなか行動に移せない」と思ったときの対処法


―他の取材などで、デビューまで1年辛かったというお話をされていましたが、長期間モチベを保つコツを教えてください。

 難しいですね、ですが当時の私はただひたすら「プロレスラーになる!」ということだけを考えていて。腕立て一回もできないくらい体力も筋力もなくて、それをつけるところからのスタートだったし、練習本当にきつかったけど、プロレスラーになりたいって気持ちはずっと変わらなかったから、やめようとは一度も思いませんでした。あと、その時にアニメにハマった(笑) コロナもあって、家にいる時間が長くなった時に筋トレとかしながら一気見していて、その時に結構ハマったんだけど、推しが頑張っているところを見て、「推しがこんなに頑張っているんだから、私ももっと頑張れる」と思えたのは結構大きいかもしれないです。

―レディ・C選手的「学生のうちにやっておいた方が良い」ことは?
 私もそうだったけど「やりたいなって思ったことは、全部経験してみる」っていうのはすごいいいなと思います。もしその経験が失敗したとしても、そこから学ぶことも絶対あるし、その経験をしておくことで、自分の将来の幅が広がるっていう。これやったことあるから得意だったなとか、苦手だったけど、もしかしたらこうかもしれないみたいな。その選択の幅も広がるし。勉強なんかも、私凄い数学が苦手で将来使わないでしょとか思っていたけど、実際に洋服縫う、作るってなるとめちゃくちゃ必要なんですよ(笑) そういう衝撃があったりとかして、ちゃんとやっとけばよかったなと思ったし、勉強も苦手だからやらないとかじゃなくて、全部とにかく挑戦しておくと、将来思わぬところで使えるから。
なんでもやりたいと思ったこととか、挑戦していってほしいなと思います。

―チャレンジャーなレディc選手から「なかなか行動に移せない」と悩んでいる人へのメッセージを頂いてもよろしいでしょうか。
 その原因が金銭的なものだったり、精神的なものだったり、色々あると思うから一概には言えないんですけど、でも「周りに相談してみる」っていうのはいいかもしれないです。私もプロレスやりたいって時に、親にも友達にもなかなか言い出せない期間がやっぱり結構あって。その時初めて言ったのが私にプロレスを勧めてくれた同僚の先生だったんです。そうしたらもう凄い応援してくれて。「絶対なれるよ、絶対似合うよ、頑張って」って、肯定してくれて。最初は否定されると思っていたから。正直自分でも難しいのはわかっていたし、自分で否定的だったんだけど、その人が肯定してくれたおかげで親にもちょっと話してみようかなってなれたんです。
 失敗したらどうしようとか、反対されたら嫌だなとかいう気持ちがあって、なかなか行動に移せないと思うんだけど、 きっと誰か応援してくれる人はいると思うから、そういう人とかに相談してみたらいいんじゃないかなと思います。

―進路に悩んでいる学生へのアドバイスを頂いてもよろしいですか?
 進路は難しいですよね。私はもうね、高校入る時に、中学の段階で洋服作りたいって思って、服飾の大学を探して、そこに付属している高校に入っちゃったんですよ。でも大学の進路では悩んだかな。服飾やりたいけど、なれる人がかなり少なくて就職率が低いのは知っていたから、そんな感じで悩んでた時に、たまたまカリキュラムにあった教員の授業を受けて「面白いな」って思ってから先生に興味を持って。そこから真剣に教員になるために勉強を始めたんだけど、就職するときにはちょっと服飾の仕事に未練もあったし。しかもなりたくて教員になって、すごい楽しかったけど、もっとやりたいプロレスっていうものができて今プロレスラーになっちゃったし、 結局何があるかわかんないから。最近は就職しても、転職離職は結構あるじゃないですか、それが別に悪いことだと思わないし、それで離職しちゃったけど、本当にやりたいことができているなら、そっちの方が絶対に幸せだろうしなと思います。
 最初はやりたいことを選んだらいいんじゃないかな。やりたいことをやって、うまくいかなかったとかそういう時に、じゃあ、もうちょっと頑張ってみようとか、じゃあ、他のこともやってみようって考えればいいし。そうですね、やりたいことに進んでもらったらいいんじゃないかなと思います。なんだか本格的に進路相談みたい(笑)

―レディC選手の目標を教えてください。
 私がプロレスを好きになった時からずっと言っているのが「プロレスをもっともっと広めたい」っていうので、 私もプロレスを知るまで時間がかかったっていうか、生まれてから同僚の先生が教えてくれるまで、プロレスっていうものに一切興味がなくて。やっぱ怖いなっていうイメージとかあったし、全然興味がなかったけど、いろんな話を聞いて、実際に見たらすごくハマったっていうのがあったから、 プロレスを1回も見たことない人ってたくさんいると思うし、特に結構スターダムも新日本もファンも客層が結構4、50代の方とか多くって、若い子に届いていない、見てもらってないなっていうのはすごいあるから、そういうところまでプロレスが広まって、こう、例えば、昔みたいにゴールデンタイムにテレビでプロレスが見れたり、学校でプロレスの話をする時代とか、そういうところまではやったらいいなっていうのが1番の理想で。難しいんですけど、やっぱプロレス自分はすっごい今でも見てるのも大好きだし、やっててもすごい好きだし、見てもらったら、ハマってもらえる自信があるから。広めていきたいなって。もちろん、好きじゃない人もいるかもしれないけど、プロレス見ることで、元気もらったりとか。そういう人が少しでも増えたらいいなと思っています。あと、自分がプロレスを広めにあたるって、その手段として、やっぱりベルトが欲しいとか、 団体のトップに立ちたいっていうのはあるかな。でも1番の理想は、プロレスをもっと広めることです。

先生だったころに「プロレスのコスチュームを作りたい」という夢を授業でおっしゃられていた時と同じ、とてもキラキラした目で目標を聞かせてくださいました。

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 お話を伺っている間ずっと、数年ぶりの再会で「先生だ~!!」という気持ちと、先日観戦した影響で「本物だ…!?」の気持ちが磯貝の中で同居していました。私が授業を受けていた当時から「プロレスの衣装を作る仕事をしたい」とおっしゃられていた先生。当時自作のお洋服を着てこられていたこともあったので「先生ならなれちゃいそうだなぁ」と思っていたのですが、本当にあの頃話していた夢を叶えて、しかも既にその先のプロレスラーにまでなっているなんて、本当に、本当にすごいですよね!!!!
実は直前までハチャメチャに緊張していたのですが、始まってみると、あの頃と少しも変わらず明るくて優しくて、すぐに緊張がほぐれました。言ってしまえばもう全体的に話し上手で聞き上手なレディ・C選手に終始リードして頂いた取材でございました!!!!
相変わらずおきれいでスタイルが良かった!!!!羨まC!!!!

 読者の皆さんも心当たりがあると思いますが、世の中には「ただ知られていないだけで、魅力的な世界」がそれはもう沢山存在していると思います。きっと知られているものの方が少ないのでしょう。磯貝も、この取材の機会を頂けたことがきっかけで、初めてプロレスに触れて、そして一度認知すると、途端に美容室のタブレットで見る電子版雑誌や、ネット記事などが目に付くようになりました。認知しているかいないかでこんなに変わるのだと、身に染みて実感しております。
 レディ・C選手もおっしゃられていましたが、きっかけがないと、行動に移すのって難しいですよね!!この記事を読んでくださっている方々だって、まだ鬼もひっくり返るほどペーペーな私よりプロレスを深く知っている方がほとんどだと思います。
 この記事には誰かを行動に移させるような力はきっと無いけれど、もし女子プロレス初めましての方が読者にいらっしゃったのなら、この世界を「認知する」きっかけくらいにはなれるのかな、なれればいいなと思います。本当に素敵で、魅力的な世界だと私は感じたので。記事にするかはまだわかりませんが、近いうちにもう一度女子プロレスを観戦したいと強く思っております!!!!!!!

 ということで今回はここまで!
 次回の磯貝記事は未定でございますが、yellow!ではメンバーの書いた記事も沢山公開されております。磯貝よりも文才のあるメンバーが揃い踏みなので、もしよろしければ他の記事もご覧になってみてくださいな~!!

 最後に改めまして、この度はこのような貴重な機会を設けて下さった株式会社ブシロードファイトの皆様、そしてレディ・C選手に多大なる感謝を込めて、厚く御礼申し上げます。

それでは!

◆「スターダム」公式サイト
 https://wwr-stardom.com/

 

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磯貝プラム

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