アメフト観戦初心者が教える、【明日突然アメフトを観戦することになった人】のためのnote
noteご覧いただき、ありがとうございます。
ある日、あなたは突然アメフトを観戦することになりました。しかし、何が面白いのかもわからない。そもそもルールも知らない。
でも明日はアメフトの試合観戦。
そんなあなたに
まだ完全にルールを理解していない初心者の僕が、超初心者に向けてどう楽しめばいいのかの極意をお伝えしていきたいと思います。
あと、そもそもアメフトって日本ではまだまだマイナーなスポーツだと思うのでこれを機会にちょっと興味を持っていただけたら嬉しいです。
ビフォー・アフターを感じたい方は、ぜひ一本試合を見てからこのnoteを読んでください。
アメフトに親近感を持つためにアメフトを知ろう。
まず一つ目として、アメフトに興味を持ってもらいたいです。
どんなことでもそうですが、知らないことに興味をもてと言われても結構難しいのは当然なので、まずアメフトとはなんぞやという部分をサクッと知りましょう。
これについては一度僕の大学でアメフトに関わっている人たちにお話を聞いたのですがそのnoteの冒頭で色々書いてあるので、すごくみじかくおもしろ情報を紹介します。
アメリカのアメフトの大きな大会があります。その名もスーパーボール。
そして、スーパーボールでは
関連した売上は1兆6900億円。
ものすごい経済効果です。
この金額、具体的にどれくらいの量なのかを飲食物換算にすると
チキンなら13億本、ビールはオリンピックプール500杯。
この量がどかどか売れます。
この時期にかぶらないようにオリンピックもずらされている説があるとかないとか・・・
そして、おそらく現代において防具の需要がめちゃめちゃ高い業界です。
みんな防具をつけるので鎧球なんて呼ばれたりします。「がいきゅう」ってよみます。
日常で使いませんからね、防具。
主婦用防具とか通勤用防具とか聞いたことないですからね。
だから、アメフトは防御力高めのスポーツなんです。防御力が高いということはそれが必要になる攻撃にさらされるという事が何となく感じ取れるのではないでしょうか?
嗚呼、アメフト恐ろしや。
そう思っても最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
線の意味を知ろう
アメフトのコートには10ヤード間隔で線が引いてあります。
縦線か横線かはあなたの観客席次第・・・。
なにあたりまえのことをさも意味ありげに書いているのでしょう。
でも、どうでもいいことでもこの線が関わるなら意味をもたせたくなってしまうほど
とにかくこの線がめちゃめちゃ大事な線なんです。
ほんとに
これが理解できているかいないかで世界が変わります。
どれくらい変わるかというとおつかいで足し算を知っているか、知らないか、ぐらい世界が変わります。
税金はおいておいて、100円あったらうまいぼう10本買えることをわかるおつかいと、会計までお金がたりるかもわからないおつかいの違いぐらい違います。
ほんとに
じゃあそんなに大事な線ならさぞかし大層な名前がついているのではないかと思いますよね?
こいつの名前は
「ヤードライン」
「いや、まんま」
「清々しいまでにそのまんま。」
そう思ったのは僕だけではないはず。
10ヤードごとに引いてあるからヤードライン。
ちなみにヤードラインという名前は覚えなくても大丈夫です。
では、このヤードライン様がなぜ重要なのか?
かんたんにアメフトのルールをおさらいいたしますと。
なんとしてでも、ルール内であればどんな手を使ってでも相手側の線のところまでボールを持っていきたいマッチョな人たちが競い合うゲームだと超絶初心者は考えておいてください。
しかし、サッカーなどの他の球技と違う大きな点はアメフトはターン制のゲームだという部分です。
僕的にわかりやすいのでボクシングでたとえるなら、すきを見て攻撃と防御を繰り返すのではなく、ガチガチにガードしている相手を攻撃し合うというイメージです。ボクシングでこんなルールにしたらカオスですね。
そして、アメフトは自分の攻撃ターンに攻撃していい回数が4回と決まっています。これがアメフトの面白さを作っているルールなのですが、バスケやサッカーのような球技をイメージしてしまうとわかりにくく感じてしまう落とし穴でもあります。
そして、僕も落とし穴にきれいに落ちたのですが、97%のアメフト観戦初心者はこう思います。
「どうなったら攻撃成功なんだ?」
ここで登場するのが、先程の「10ヤード」という言葉なんです。
そして、観戦において初心者にとってヒーローとも呼べるヤードライン様の素晴らしさを感じる部分なんです。
アメフトにおける攻撃成功とは4回の攻撃権で10ヤード進むという意味です。
おさらいすると、
まず、4回、攻撃チャンスがあります。
この、4回の攻撃で10ヤード前に進めれば攻撃続行
もしも4回の攻撃で10ヤード進めないと相手の攻撃になってしまいます。
ちなみに10ヤードは9.144メートルらしいです
察しの良い方は気がついたでしょうか?
観戦をする上では将棋やオセロの線のようになくてはならない存在なのです。
自分の応援しているチームの選手たちは4回の攻撃で10ヤード進もうとしているのに、この線の意味もこのルールも知らないとわけがわからなくなってしまいます。
というか、もしもヤードライン様が引かれていないと、今大体どのくらい進んだのかが全くわからないので理解が追いつかないまま試合が終わります。
でも、ヤードライン様とこの基本ルールを理解するだけでなんとなく戦況が分かるようになるんです。
ヤードラインを目安に、どれくらい進んだのかと、あとどれくらいなのかを見ることができれば試合は断然わかりやすくなります。
ヤードライン様ばんざい。
アメフトの疑問
さあ、ここまで読んだら見ていてつまらないということはないでしょう。
しかし、上のルールを理解すると「なんか地味じゃね?」とか「9mちょいなんて一瞬でしょ?」という心の声が聞こえてきます。
先に「9mちょい一瞬説」ですが、「4回チャンスをやるからボールをもって9mちょい走れ」と言われたら、多くの人が余裕でしょう。
じゃあ、その間にそれを妨害する人がいたらどうでしょうか?
相手が小学生なら大人は余裕かもしれません。
相手が一般人ならスポーツの経験者はいけるかもしれません。
では、相手がなんとしても止めてやると目をギラギラさせているマッチョだったらどうでしょうか?
僕は逃げます。
全力で
ボールを持っていると走りにくいので、その場にボールを置いて逃げます。
もしかしたら時間稼ぎのために、投げつけてから逃げるのもありかもしれません。
あなたはどちら派ですか?
そう、9mはただの9mではありません。
マッチョか立ちふさがる9mなんです。
相手次第では9mという距離は長いどころかマイナス方向に駆け抜けたくなる距離なのです。
だから、改めて断言しておきます。9mちょいは十分長いです。
次に、「なんか地味説」です。
たしかに、9mちょいのせめぎあいなので基本はじわじわと前線が上がっていく光景が多いと思います。ですが、アメフトにも派手なプレイはもちろんあります。
そしてそれは突然やってきます。
万全の防御と考え抜かれた攻撃がぶつかり合うので、もちろん最強の矛と最強の盾みたいな状況になります。力が均衡で停滞している時間はたしかに長いです。
チームの実力が均衡すればすほど、これは顕著になりますが、
されどプレイしているのは人間です。
ちょっとした油断やミス、不運や事故で一瞬でも攻撃が防御を上回った瞬間にゲームが一気に動きます。
具体的には、ボールを持った選手が防御をすり抜けて、一気に敵陣深くまで駆け抜けていきます。
自チームなら最高にスカッとしますが、相手チームならなんとしてでも止めてくれとお祈りすることになります。
そのままタッチダウンでもしたものなら大盛りあがり。
本場アメリカならビールを持ったおっちゃんは狂喜乱舞。
タッチダウンが起きなくても戦況はぐっと傾きます。
パスを奪ったり、防御を突破したり、ナイスパスが決まったり。
派手なプレイは観戦してみると結構あります。
そして、こういったスーパープレイの多くは最初のきっかけがあります。
試合の派手な部分を全部見たかったら試合の地味な部分もすべて見ていなければなりません。
あなたが見るかもしれないスーパープレイの起点は、相手の不意をつく戦略かもしれませんし、きれいに決まったパスかもしれません。はたまた力と力のぶつかり合いに打ち勝って、暴走列車さながらのパワープレイが起きるかもしれません。
これらの試合の「動」の部分は、「静」の部分での小さな戦いから生まれていると僕は思います。
いつ起きるか、来るか来ないかわからないスーパープレイを待ち望んで、固唾を呑んで見守る時間があるからこそ、一気に試合が動いた瞬間の興奮があるんじゃないでしょうか。
僕も試合の序盤は何が起きているかわからないことが多かったのですが、試合が動く起点探しを「アメフトの地味な時間」にすることで確実に楽しめる様になりました。
個人的な感想ですが、「なんか地味」と初心者が感じる時間に起きている本当に小さな戦いの勝敗が得点につながるプレイを起こしていくので、勝つことよりもいかに負けないかを繰り返したあとに派手なプレイが起きるかもしれないと思うことで、長い時間試合を楽しめるのではないでしょうか?
推しの選手
最後に推しの選手です。
人じゃなくて初心者は背番号とかでいいです。
チームのメンバー構成やら一人ひとりのプロフィールまで知った上で楽しむことができるのは中級者以上だと思うので、試合中に良いプレイをした選手の背番号を覚えておいてその選手の動きに注目してみたり、ビジュアルでなんとなく印象的な選手を応援してみたりというのも最初はありだと思います。
僕は一番はじめに髭の人を応援していました。
こんな感じの人
一人レベルの選手にフォーカスすると上で書いたような小さな戦いが見えて来るきっかけにもなるかもしれません。ボールには近寄らないけど敵の位置をうまく自分の体を壁にしたりして調節している場面とかは結構あります。
そういったことに気がつくためにも勝手に推しを作っちゃおう作戦はルールを理解する助けになると感じています。
あと、邪道を歩む勇気があるなら相手チームの選手をこっそり応援するのもありだと思います。初心者の特権かもしれませんが、知らないがゆえにチームにこだわりなく試合のいろいろな部分を見ることができると、「アメフトの面白さ」に気が付きやすいかもしれません。
おわりに
僕もながながと試合の楽しみ方を書きましたが、いかんせん初心者なので間違っている部分もある可能性があります。ご容赦ください。
もし「ここはこうだよ」というような部分がありましたら、教えていただけると嬉しいです。
さあ、これで準備は整ったと思います。
「ヤードライン様をしっかり意識しながら戦況をなんとなく感じ取って」
「鉄壁の防御に向かっていく勇気を讃えつつ、地味な場面のなかでスーパープレイのきっかけを探し」
「推しを一人でも見つけて」
「同行者にチキン13億の小ネタでドヤ顔をしましょう。」
ぜひ明日のアメフトの試合、楽しんできてくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ちなみに、僕の大学には↓↓↓
こんな活動をしている人たちがいます。
よかったら読んでみてくださいね。
ではでは
またね〜!
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