見出し画像

【読書】近藤康太郎(著)『三行で撃つ』を読んで書きました。


文章術を解説する本は、巷には沢山あります。
その中でもこの本は、少し違います。
というか、全く違います。
感動があるのです。
この本を読むと、文章を書くことが楽しくなります。

文章とは何か、何のために文章を書くのかなどの課題に対して、楽しみながら考えることができます。
大袈裟な話になるかもしれませんが、人生が変わります。
缶詰でいえば、「カニミソの缶詰」くらい濃厚な内容になっています。

そんなことを言いながら、この本について文章を書くのは緊張します。
もしこの文章を、著者の近藤康太郎先生が見られたら、「おまえ、何もわかってないなあ」と叱られそうな気がします。

著者の近藤康太郎さんは、朝日新聞編集委員・日田支局長です。
作家であり、評論家であり、百姓であり、猟師であり、私塾塾長です。

今は、AIが文章を書ける時代です。
下手に人間が書く文章よりも、AIが書いた文章の方が上手いかもしれません。
でも、私の文章は私にしか描けないのです。
近藤康太郎先生は、自分にしか書けない文章を書けと言っています。
そして、読んでいる人を楽しませろとも言っておられます。

会社で出世をしている人を見ていると、コメント力の次に必要なのは、文章力ではないかと思います。
コメント力も文章力も、ある意味同じようなものです。
コメント力がないと文章を書くことはできませんし、文章力がないと、人前で的確なコメントを話すことはできません。

いい文章を書くにしても、いいコメントをするにしても、常に五感を研ぎ澄ませていなければなりません。
そして、語彙力を鍛えることです。
何が起こっても「やばい」で済ませていると、語彙力はどんどん劣って行きます。

美味しいものを食べても「やばい」、不味いものを食べても「やばい」では、語彙力は「やばい」ことになります。

食べたものを、文章にする練習をしていれば、語彙力が鍛えられますし、文章力がつくことは間違いありません。
そして、SNSに投稿するのです。
SNSに写真と「やばい」というコメントだけでは、成長することはできません。


文章を書くことは、作曲をしているのと似ています。
うまい文章というのは、リズム感がいいのです。
下手な文章はリズム感がよくありません。
リズム感が良ければそれでいいのかというと、それも違います。
同じリズムが続くと、それはそれで面白くない文章になります。
小学生の作文で良くあるのが、同じリズムの繰り返しです。
リズムを上手く変調させなければならないのです。
頭の中に浮かんだメロディーを、楽譜にしていくのと似ています。・・・・というような気がします。
実際のところ、私は作曲をしたことがないのでなんとも言えません。
似ているような気がするのです。


語彙力なんて、普通に文章を書くことを続けていれば、ある程度は身につきます。
ある程度身につけるだけで十分です。
こらからの世の中、そこそこ語彙力があるだけで、すごいことになります。

今の世の中、なんでも「やばい」で終わらせる時代です。
何年かして国語辞典で「やばい」を調べれると、大変なことになっているでしょう。

この本を読了して、一気に文章を書くことが楽しくなりました。
もう、書くしかないという感じで、この文章は勢いだけになってしまい、決していい文章とは言えません。

まだまだ修行不足です。
でも、この文章は私にしか書けない文章なのです。




この本は、「いずみ ゆういち」さんの記事を読んで、購入させていただきました。
ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?